by Robert Kintner(画像:Creative Commons)
(2012/2/7、時事ドットコム)
所得が結婚の機会に影響を及ぼす「結婚格差」が、米国で進行している。
米シンクタンクのブルッキングス研究所が6日までにまとめた報告書によると、米国人の既婚率は過去50年で最低水準となり、所得の低い男性ほど結婚しない割合が増加したことが分かった。
家庭を持ちたくても、経済力がないために結婚できない低所得者が増えているとみられる。
結婚したくても出会いがない。交際相手なし男女とも過去最高というニュースが先日話題になりましたが、米シンクタンクのブルッキングス研究所の報告書によれば、アメリカでも所得が低いために結婚出来ない低所得者が増えているそうです。
今回のポイントは、出会いがないから結婚出来ないというものではなく、経済力がないために結婚出来ないという点です。
具体的には、30~50歳の男性で見ると、年収下位25%までの既婚率は1970年の86%から50%に大幅低下。
一方、年収が上位10%までの既婚率は95%から83%に低下するにとどまった。
物価上昇を考慮すると、70年比の平均年収は低所得層ほど減少しており、同研究所は「個人の結婚観にかかわらず、雇用や収入が既婚率に影響している」と指摘した。
年収にかかわらず既婚率は下がっているようですが、特に年収下位25%までの既婚率は大幅に低下しているそうです。
こうした傾向が続けば、たとえ結婚したとしても経済力がないために、子供を諦めてしまうということが増えていくのではないでしょうか。
【関連記事】
75.6%(男性74.3%、女性77.0%)が「経済的な基盤ができないと結婚はできない」と考える傾向は、女性のほうが高い結果となった。