by H. Michael Miley(画像:Creative Commons)
一目惚れのメカニズム解明…最初の1分にアレすればOK?
(2012/3/16、Menjoy)
東京大学大学院の坂口菊恵氏は、初対面の男女が同じ部屋に居合わせた場合の10分間のコミュニケーションについて実験をしました。
具体的には、同じ部屋で待たされた初対面の男女の、10分間のうちの最初と最後の1分間のそれぞれの行動と、相手に対する関心の関係についてです。
すると、最初の1分間において、相手への関心が動きの同調にみられました。
つまり、初対面であるにもかかわらず関心をもった相手に対して、相手と同じ行動をとったのです。
この場合の相手と同じ行動とは、視線の動きやうなずき、手や頭の動きなどです。
男女別に詳しくみると、女の子は最初の1分間でよく動いた男の子に対して関心をもつことがわかりました。
坂口によれば、男の子に対して関心をもった女の子が男性をコントロールした証拠はありませんでした。
つまり、女の子が主導権を握っているという従来の説が否定されました。
東京大学大学院の坂口菊恵さんによれば、女の子は最初の1分間でよく動いた男の子に対して関心を持ち、相手と同じ行動をとることがわかったそうです。
なぜ、女の子は最初の1分間でよく動いた男の子に対して関心をもってしまったでしょうか?
心理学では、人が他者に好意をもつと、態度や行動が同調することが知られています。
つまり、好意をもった側がその対象と同じ態度や行動をとるんです。
一般的に初対面の相手に対しては最初、相手に対する好意的な態度や行動を示すといわれています。
つまり、よりよく動く男の子ほど好意を女の子に伝えやすくなるわけです。
そして女の子は、この最初の情報を手掛かりに男の子を評価し、好意や関心をもち、男の子の行動に同調してしまったのです。
初対面の相手に対しては好意的な態度や行動を示す傾向にあり、その最初の1分間の好意的な態度・行動を受け取って、関心を持ち、同調してしまったそうです。
P.S.
「ミラーリング」
ボディランゲージや顔の表情が同調するのは、同じ感情を共有したり、気分の波長があっていたり、お互いに親近感をいだいている時です。
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