「歯のばんそうこう(ハイドロキシアパタイトシート)」で虫歯にさようなら?




「歯のばんそうこう」で虫歯にさようなら?日本の研究者が開発

(2012/9/18、AFPBB)

 この「歯のばんそうこう」は耐久性に優れた柔軟性に富むシートで、歯のエナメル質の主成分ハイドロキシアパタイトでできている。AFPの電話取材に応じた本津教授によると、「曲げられる」ハイドロアパタイトシートは世界初。歯の保護やエナメル質の修復など、歯科治療での実用化を目指しているという。

シートの厚さはわずか0.004ミリメートル。歯の表面に貼り付けると、光を当ててよく観察しない限り見えなくなる。透明だが、白く着色すれば審美歯科治療にも活用できる。

近畿大学生物理工学部の本津茂樹教授と大阪歯科大学の吉川一志准教授が、「歯のばんそうこう(1つ1つの歯を虫歯から守ったり、より白く見せることのできる極薄の膜)」を共同開発したそうです。

■参考記事

歯の絆創膏をつくる 本津茂樹氏

 極薄のハイドロキシアパタイトシート「歯の絆創膏」は、シート状のみではなく、ドーム状(右)や対象歯に合せたクラウン状(左)の形態も可能。歯科治療に応用する共同研究が進められている<写真提供:本津茂樹氏>  極薄のハイドロキシアパタイトシート「歯の絆創膏」は、シート状のみではなく、ドーム状(右)や対象歯に合せたクラウン状(左)の形態も可能。歯科治療に応用する共同研究が進められている<写真提供:本津茂樹氏>

極薄のハイドロキシアパタイトシート「歯の絆創膏」は、シート状のみではなく、ドーム状(右)や対象歯に合せたクラウン状(左)の形態も可能。歯科治療に応用する共同研究が進められている<写真提供:本津茂樹氏>

20101003 歯の絆創膏 

(2010/10/3、ちょぺっと幸せな歯科医師の日記)

近畿大と大阪歯科大の共同研究チームは28日、歯の主成分ハイドロキシアパタイトを0・005ミリの薄さでシート状に加工することに世界で初めて成功したと発表した。

【感想】

子供の頃の想像では、「未来では歯磨きはなくなっているだろう」と思っていましたが、現実は歯の治療/予防に関してはあまり進歩していないように感じています。

今回の研究が進めば、「ばんそうこう」で覆うというような歯科治療における実用化が出来るという期待があるそうですが、もっと進歩してもらえたらと思ってしまいます。

例えば、うがいをするだけで歯がピカピカになる歯磨きドリンク、超音波のような装置を口に入れてブクブクうがいのような感じですぐに歯が綺麗になるもの、マウスピースをつけるだけで歯磨きが完了するようなもの、そういったものができるとうれしいですね。