平熱が35度台!?低体温の子どもが増加中|低体温の子供に共通する特徴とは?

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by Vladimir Pustovit(画像:Creative Commons)

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■平熱が35度台!?低体温の子どもが増加中

「低体温の子どもが増加中」で、小児科医が警鐘……冬場でも1日最低1Lの水分補給を

(2012/11/30、RBB TODAY)

この調査は、「小学生以下の子ども」と「低体温」(一般的にいわれる平熱が36.0未満の状態)に関する現状をあきらかにするため行われた。

それによると、近年、低体温の子どもが「増えている」(2.8%)、「やや増えている」(75.7%)と、合わせて78.5%の小児科医が増加傾向にあると感じており、低体温の子どもが増えている実態が浮かび上がった。

ちなみに、その時期については「ここ数年」(3年前まで)と感じている医師が40.5%、「5年前くらいから」が36.9%、「10年前から」が20.2%で、ここ10年の間に変化が起こっていると考えられる。

キリンMCダノンウォーターズが行った小児科医を対象とした「子どもの低体温傾向とその対策に関する調査」の結果によれば、低体温の子供が増加傾向にあるようです。

→ 低体温|低体温の改善・原因・症状 についてはこちら

 

■低体温の子どもに共通する特徴

「低体温の子どもに共通する特徴」について尋ねたところ、もっとも多く寄せられたのが「やせ気味」(49.5%)と「疲れやすい」(38.3%)。

その理由としては「代謝の低下」(58.9%)をあげる医師がもっとも多く、ついで「睡眠不足」と「就寝時刻が遅い」(それぞれ45.8%)、「食生活の乱れ」(42.1%)、「冷暖房の使用による体温調節機能の低下」(41.1%)、「運動不足」(35.5%)が続いており、生活習慣の乱れが、低体温に結びつきやすいとみられる。

低体温の子供に共通する特徴としては、「やせ気味」と「疲れやすい」というもので、その理由としては、生活習慣の乱れ(「睡眠不足」「就寝時刻が遅い」「食生活の乱れ」「冷暖房の使用による体温調節機能の低下」「運動不足」)が関わっているようです。

 

■低体温対策

●筋力アップで低体温対策

小児科医(医学博士、監修)の清益功浩(きよます たかひろ)先生は、室内で過ごすことが多くなった現代の子どもたちは、熱を発生する「筋肉量」が低下しがちで、それが低体温の原因だと指摘。

筋肉量が低下している原因としては、栄養バランスが悪いことと運動不足だと考えられます。

低体温対策として有効なのは、「適度な運動」(72.9%)、「十分な睡眠」(65.4%)、「食生活の改善」(57.9%)をあげる小児科医が多かった。

なお、「適度な運動」の度合いとしては「ジョギングや鬼ごっこなどの軽く汗をかく程度」をあげた医師が71.8%と多数。また、十分な睡眠の目安は「8時間以上」が9割を占めた。

以前取り上げた子どもの約4割が体温異常。予防には運動とこまめな水分補給という記事によれば、子どもの運動頻度・運動時間と体温との相関関係についても調査したところ、1回の運動時間が1時間以上・3時間未満の子どもは標準体温である割合が高いということがわかったそうです。

また、たんぱく質やミネラル・ビタミンが不足してしまうと、食べ物からエネルギーや熱を作ることができず、体温が上がらなくなり、低体温になってしまいます。

バランス良い食事に、適度な運動で、筋力アップしたいですね。

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●自律神経を整えて、低体温対策

平熱が35度台、増える「低体温」

(2016/11/2、読売新聞)

早稲田大教授の前橋明さん(子どもの健康福祉学)は「自律神経の働きが乱れ、体温調節がうまくいかなくなると、低体温になる」と話す。日中の運動不足で体温を上げる機会が少ないことも原因になるという。

低体温の子ども、「意欲」が低下によれば、「睡眠不足」「就寝時刻が遅い」「夜ふかしをする」などによる生活リズムの乱れから、体温調節に関わるホルモンや自律神経の働きがおかしくなってしまうそうです。

平熱が35度台、増える「低体温」

(2016/11/2、読売新聞)

小学生ぐらいなら、午後8時、遅くとも9時には寝るようにする。メラトニンというホルモンが分泌のピークを迎える午前3~4時に体温は最も低くなる。明け方にはコルチゾールなどのホルモンが出て体温が上がり、目覚めの準備が始まる。朝食時には体温がある程度上がっている状態になる。

その対策としては、日中に運動などで太陽の光を浴び、夜は明るすぎない環境で過ごし、夜更かしをしないようにするとよいそうです。

また、体内時計をリセットするためには、

  • 脳:朝日がリセット方法
  • 内臓:朝食がリセット方法(内臓の時計遺伝子をリセットするには、たんぱく質が必要。)

ということなので、朝から朝日を浴び、朝食(たんぱく質を必ず)をとることで、体内時計をリセットするとよいようです。

朝寝覚めが悪いことで悩んでいるあなたに!スッキリ目覚める3つの方法で紹介した睡眠の専門家で内山真日本大医学部精神医学系主任教授によれば、『早起き早寝』がポイントで、毎朝すっきりと目覚めるには、起床時間を一定にすることが重要なのだそうです。

なぜ起床時間を一定にすることが、スッキリ目覚める秘訣なのでしょうか?

体内時計とは、体の中にある24時間時計というべきもので、睡眠・血圧・体温のリズムを司っています。

人間には昼と夜の環境の変化を察知する「体内時計」が備わっており、その体内時計が働くことによって、日中に活動して夜になると眠くなる生活を行なうことができています。

しかし、睡眠不足を解消しようと朝寝坊をしてしまうと、早朝に日光を浴びないため、体内時計が狂ってしまい、夜の寝つきが悪くなり、翌朝の目覚めが悪くなってしまうのです。

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