by MENI from ASO! & Soothe.(画像:Creative Commons)
今年は、暖かい陽気が続き、桜の開花が例年より早まっているようです。
そのため、急いでお花見をしようと計画をしている人も多いのではないでしょうか。
ただ、この季節は、肝臓に負担がかかる時期でもあるので、飲み過ぎには注意です。
春には、たんぱく質・旬の食材を取り入れて、肝臓をいたわろう!
春は、体内リズムが冬型から春型になり、ホメオスタシスを維持する機構が変化する時期であり、また冬の間に溜まった毒素を解毒しようとする時期であり、そして歓迎会やあいさつ回りでお酒を呑む機会が増えたり、新しい職場との人間関係でストレスや疲労がたまってくるため、肝臓に負担がかかってしまいがちです。
肝臓に負担がかかる時期だからこそ、肝臓を守る準備が必要です。
春こそ肝臓のために「休肝日」を設けましょう!によれば、肝臓を守るためにも、1.リラックス 2.肝臓の負担を減らす 3.肝機能を助ける、という3つの点が重要です。
1.リラックス
リラックスできる生活をすることで、副交感神経が活発になり、肝臓に血液が流れて、処理能力が高まるのだそうです。
2.肝臓の負担を減らす
肝臓の負担を減らすには、アルコールを減らし、栄養過多になりすぎないようにする、過剰な運動は避けるようにした方が良いそうです。
それは、アルコールを摂取すると、
・ATPの生産を悪くする
・アセトアルデヒドの解毒をする必要がある
・NADHが過剰になると、脳のエネルギー源である糖とケトン体の生成が妨げられ、脳がエネルギー不足になる
からだそうです。
また、過剰な運動をすると、アンモニアが発生し、アンモニアの解毒にATPが使われてしまうため、疲れがひどくなってしまうそうです。
3.肝機能を助ける
●タウリン
肝臓に負担をかけない生活を心がけていきたいですね。
貝類には肝臓を助けてくれる栄養素が豊富です。
タウリンが豊富な食品もおすすめです。
●しじみのオルニチンで肝機能アップ・ストレス軽減にも
「シジミに多く含まれるオルニチンというアミノ酸は、アンモニアをとらえて尿素にして体外に排出するオルニチンサイクルを活性化します。
前述のアルコールで増えるNADHという物質も、アンモニアを排出する過程で減らしますから、肝機能が全体的に良くなるのです。
オルニチンはもともと体内にもあり、血流の中を回っている遊離アミノ酸で、オルニチンを含む食物を食べると、それが腸から肝臓にいって肝臓の修復をするほか、いろいろな組織で疲労をとると考えられています」。
しじみに含まれるオルニチンがアンモニアを捉えて尿素にして体外に排出するオルニチンサイクルを活性化してくれるそうです。
⇒ オルニチン とは
また、NADHもアンモニアを排出する過程で減るので、肝機能がよくなるそうです。
「実際にオルニチンを飲んだグループとプラセボ(偽薬)を比較した実験では、4週目ぐらいからオルニチンを飲んだ人が、朝の目覚めがよく、疲れがなくなったという結果がでています。
ストレスという面からみても、体内のストレスホルモンと、ストレスに対抗するホルモンを比較すると、オルニチンを飲んでる人のストレスが少なくなっているんですね」。
オルニチンは、継続して使用することで、肝機能改善だけでなく、ストレス軽減にも有効とも言われています。
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●休肝日をつくる
休肝日といえば、昔はお酒をよく飲む人へのアドバイスでしたが、ストレスの多い現代社会においては、飲まない人も肝臓を休める休肝日を設けた方が良いようです。
肝臓は沈黙の臓器といわれ、痛みなどの症状を出すことがあまりないため、肝臓に異常があっても気付かず、異常に気付いたときには病気がかなり進んでいることがあります。
ぜひ定期的に休肝日を設けて肝臓を休ませてあげてくださいね。
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