by Cédric Hüsler(画像:Creative Commons)
Googleが支援する遺伝子検査キット「23andMe」に出荷停止命令が下る
(2013/11/26、GIGAZINE)
アメリカ食品医薬品局(FDA)は、遺伝子検査キットを販売する「23andMe」に対して、遺伝子検査キットの販売を停止するよう命令を下しました。
FDAが遺伝子検査キットの販売停止するように命令を下したそうです。
【追記(2016/12/13)】
- 民間遺伝子検査スタートアップ23andMeをFDAがやっと認可…今回はブルーム症候群のみ(2015/2/20、TechCrunch)
「23andMe」は、遺伝子検査キットで遺伝子分析をすることによって、難病といわれる特定の疾病の発症リスクを早期に発見できるサービスです。
良い面から考えれば実に素晴らしいサービスですよね。
病気の発症リスクを知ることで生活習慣に注意する人が増えるのではないでしょうか。
ただ、このサービスには難しい面もあることは事実だと思います。
ひとつは、どんなシステムにはバグがつきものだということ。
バグによって、健康なはずの利用者に不安を感じさせてしまう恐れがあります。
また、システム上問題なく、正しく検査が行われた場合でも、利用者が検査結果を十分に理解できないことで健康被害が生じる恐れがあります。
もうひとつは、一企業がDNAを管理するということです。
記事によれば、「ユーザーの遺伝子情報はデータベースに記録され、DNAサンプルとして遺伝子研究に利用される」ということです。
今後の遺伝子研究だけに使われるのであれば問題ないでしょうが、東野圭吾さんの小説「プラチナデータ」の世界のように、DNA検索システムによって、国民がコントロールされるようになる事も考えられます。
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遺伝子解析で赤ちゃんを設計する?デザイナーベビーが倫理的な問題に!?というニュースが話題になりましたが、これからの遺伝子に対する取り扱いをどうするか、世界的に論議する必要があるのではないでしょうか。
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