by MarLeah Cole(画像:Creative Commons)
先日、つらいときこそ笑顔に|我々は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだと書きました。
ただ、これは出来るときと出来ないときがあるということを書き忘れていました。
涙を流したいときは、泣けばいいのです。
決して泣くことは恥じることではありません。
「ピギー・スニードを救う話」(著:ジョン・アーヴィング)の中でディケンズが書いた文章を紹介するところがあります。
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「涙を流したところで、何を恥じることがあろう。もうもうと舞う大地の砂を沈めるように、かたくなな心を濡らすように降る雨が、涙なのだ」
また、「本日は、お日柄もよく」(著:原田マハ)では、涙を流してしまうほどの困難に向かい合った人へのメッセージとなる文章があります。
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困難に向かい合った時、もうだめだ、と思った時、想像してみるといい。
3時間後の君、涙が止まっている。
24時間後の君、涙が乾いている。
二日後の君、顔を上げている。
三日後の君、歩き出している。
どうだい?そんなに難しいことじゃないだろ?だって人間は、そういうふうにできているんだ。
止まらない涙はない。
かわかない涙もない。
顔はしたばかり向いているわけにも行かない。
歩き出すために足があるんだよ。
君のお父さんとお母さんが君に与えてくれた体を、大切に使いなさい。
そして心は、君自身が育てていくんだ。
おおらかに、あたたかく、正義感に満ちた心に育ててやりなさい。
そして、成長して欲しい。
どっちが大きく育つか、競争だ。
歩き出した三日後の君に、また会いに来るよ。
涙にも流す意味があるのです。
もしあなたにとって大事な人が泣いてしまいそうなほど苦しんでいるときは、そっとそばにいて見守っていてください。
きっと泣き止む時が来ますから。
そして、泣き止んだとき、一緒に立ち上がりましょう。