by Simone Lovati(画像:Creative Commons)
(2014/4/15、朝日新聞デジタル)
今どきの大学生は、ため込んでいます――。全国大学生活協同組合連合会(大学生協連)の昨年の調査では、自宅から通う大学生が月々にためる額が過去最高となった。不況の影響で支出が減った一方、将来に不安を抱き、早くも「備え」を意識する学生もいるようだ。
Newspicksというアプリに書かれていたこの記事に対してのコメント(参照:大学生、早くも将来が不安?月々の貯金額、過去最高に)には、「若いうちは貯金なんかするな」「もっと自己投資をしないといけない」と書かれていた。
その人達の言い分はもっともだと思う。
だけど、なぜ若者が将来に対して不安になるのかを考えないといけない。
(2014/4/16、日刊ゲンダイ)
「若い人たちに向かってよりも、若い人たちを動かしている大人たちに向かって説教したい」「若い子たちは頑張るしかないんだよ、頑張っているんだよ、人の人生を何だと思っているのよ」「もっと大人がちゃんとしろと言いたいな」
若い人たちは若い人なりに頑張っているのだ。
若い人は若い人なりに大人たちを見て、そういう行動をとっているのだ。
頑張っている人を捕まえて、ああしろこうしろというのはおかしな話。
”いろんな投資をしたはずの”大人が憧れる存在であれば、おそらく若い人たちは自己投資をしているはずだ。
自己投資をした割にはそんなもんかと思われているのだと反省してもいいくらい。
ちなみに、わたしたちの脳は正しい自己評価ができないそうだ。
【参考記事】
- 我々の脳は「正しい自己評価」ができない(2014/4/15、ハーバード・ビジネス・レビュー)
若者にあれやこれや言う前に、まずは自分がこういう人になりたいと思われる存在になれるように頑張らないといけない。
P.S.
「人は自分が愛している人からしか学ばない」(ゲーテ)
人を変えようとしてくる人がいますが、「愛している人」が、尊敬する人・信頼する人という意味を含むならば、そもそもあなたは愛されていないのですし、愛している人は人を変えようとしないものです。
『人は自分の理解できないことを嘲笑するものだ』
シャーロック・ホームズの「四つの署名」でゲーテの名言を引用したというセリフです。
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若者の今の行動を理解できないからといって、決してバカにしたり悪く言ったりしてはいけない。
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