by Yaniv Ben-Arie(画像:Creative Commons)
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■世界的な健康志向の高まりで「ゴマ」の価格が高騰している!?
(2014/6/10、東洋経済オンライン)
ゴマ相場が高騰している大きな原因は中国にある。日本は国内の消費量の多くを輸入でまかなっている。
中国はインドに次ぐゴマの生産地であり、以前は日本も中国のゴマを大量に輸入していた。しかし経済成長に伴う富裕層の増加で、ゴマの需要が拡大。一大生産地でありながら、2013年の輸入量は44万トンと世界最大の輸入国となっている。中国以外でも、中東やヨーロッパなどでは高い栄養価が注目されて需要が拡大している。
ごまの価格が高騰しているそうです。
世界的な健康志向の高まりで「ナッツ」の価格が上昇している!?という記事を以前紹介しましたが、理由はほぼ同じです。
ナッツ類の価格が上昇しているのは、1.世界的な健康志向の高まりによる需要の拡大、2.経済成長した中国やインドでの需要の拡大、3.供給地のカリフォルニアで干ばつが起きていること、4.投機マネーの流入です。
ごまの価格でもそれに近いことが起きています。
1.中国で需要の拡大
経済成長に伴う富裕層の増加で、ゴマの需要が拡大している。
2.中東、ヨーロッパで需要の拡大
ごまの高い栄養価が注目されて需要が拡大している。
記事によれば、ヨーロッパでは和食ブームでごま油の需要が高まっているそうで、また、中東でも需要が拡大しているので、ハラル認証(イスラム教の食品規格)を取得して中東各国などの市場開拓などに力を入れるところもあるようです。
3.ごまの生産には手間がかかるため、生産者が減り、需要の拡大に追いつかない
一方、ゴマは収穫がほとんど手作業で手間がかかるため、生産をやめて他の作物を栽培する生産者が増えていた。需要の拡大と単価の上昇で、今後はゴマ生産者が増える可能性はあるが、それがすぐに生産量の増加につながるわけではない。
ごまは他の作物に比べて、収穫に手間がかかるため、生産者が少なくなっている。
4.日本特有の事情(インドからのごまの輸入が難しい)
世界最大の生産地であるインドのゴマは、残留農薬濃度が日本の基準に合わないことが多く、輸入量を増やしにくい。さらに、円安が追い打ちをかけ、2013年度は輸入ゴマ1トンあたりの値段が約18万円(財務省貿易統計)にのぼった。
この件は初めて知ったのですが、インドのごまは残留農薬濃度が日本の基準に合わないことが多いため、輸入量を増やしにくいそうです。
以上の理由により、ごまの価格が上昇しているようで、今後はナッツ価格と同様に投機マネーが流入し、ますます価格が高騰している可能性があります。
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