by Tammy McGary(画像:Creative Commons)
今考えているのが、今回のタイトルの「つながる必要がない人とつながっていないか?」です。
手紙、電話、携帯電話、SNS、コミュニケーションアプリ、と人はどんどんつながりやすくなっています。
昔であればつながることができなかった人ともつながれる時代です。
FACEBOOK、世界中の4.7人目は友達の友達という調査結果によれば、Facebookでは人々は「六次の隔たり」より少ない「四次の隔たり」でつながっているそうです。
「六次の隔たり(six degrees of separation)」とは、世界中の任意の2人は、赤の他人であっても知人の知人というような知り合いの連鎖の中で5人程度の仲介者によって間接的につながっているという考えなのですが、それが四次の隔たりであるということは、よりつながりやすくなっていると考えることができます。
ポジティブな面だけを見れば、今まではつながることができなかった人とつながることができたり、SNSなどを通じて疎遠になっていた人ともう一度つながりを持つことができたりしています。
ネガティブな面を見ると、本来はつながる必要でなかった人とつながりを持っているのではないでしょうか。
テクノロジーの発達によって、どんどんつながることへのハードルが低くなっている感じがします。
今は簡単によく知らない人とネットなどを通じてつながることができる時代です。
そうしたことがいろいろな事に巻き込まれている原因なのではないかと思うのです。
社交的な人気者は早死にする・友達の数は150人が限界・FACEBOOKで友達が多いと脳が発達・男女の友情は成立しない|ホンマでっか 11月30日で紹介したイギリスの人類学者ダンバーによれば、猿の群れ等が安定したコミュニケーションの関係を保てる数は150匹という個体数が限界で、Facebookなど仮想の世界でも友達数は150人が限界と言われているそうです。
コミュニケーションツールによって、それ以上の友達・知り合いを持っている人も多いと思います。
しかし、実際に頻繁に情報を共有したり、親しくしたりしているのは、限られた友人と行なっているはずです。
ところで、自分の周りの人を幸せにすること=自分が幸せになる方法によれば、人の幸福は、その人の友達の友達の友達まで拡がっていくそうです。
つまり、自分の幸福は、友達の友達の友達から影響を受けているという事にもなります。
反対に考えると、悪い影響も受けるということではないでしょうか。
「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」(著 ニコラス・A・クリスタキス ジェイムズ・H・ファウラー)によれば、恋愛行動や性行為は、自分が属するネットワーク内でそうした行為がなされているかどうかに強い影響を受けるそうです。
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つまり、人は周りからの影響を受けるということであり、また、ダンバー数によれば安定したコミュニケーションを保てる人数は150人が限界であるということであるならば、「自分がなりたい自分」になるためには、自分の周りにどんな人にいてもらいたいかをしっかりと考える必要があるのではないでしょうか。
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