by Sam Bald(画像:Creative Commons)
なぜLEDによるブルーライトが目に悪いのか? – 岐阜薬科大が仕組みを解明
(2014/7/25、マイナビニュース)
青色の光は波長が短く、目の角膜や水晶体で吸収されないため網膜に達しやすく、視細胞に障害を与えることが知られており、近年では、眼精疲労や急性網膜障害、加齢黄斑変性症などの原因になるとされているが、LEDのブルーライトが、視機能にどのように影響を及ぼすのか、といったことについてはよくわかっていなかった。
これまでも「青い光」が目に負担を与えているというニュースをいくつか取り上げてきました。
【関連記事】
しかし、どういう仕組みで「青い光」が目の病気の原因になっているのか、そのメカニズムはわかっていませんでしたが、今回の研究によれば、その仕組が解明されたそうです。
青い光が目に悪影響仕組み解明
(2014/7/23、NHK)
岐阜薬科大学の研究グループが、スマートフォンなどの画面から出る青い光=ブルーライトが、目の細胞を死滅させる仕組みを、マウスを使った実験で解明したと発表し、ブルーライトの影響を防ぐ今後の対策に役立つことが期待されています。
岐阜薬科大学の原英彰教授などの研究グループによれば、マウスの目の細胞にLEDの光を当てたところ、緑の光をあてた細胞はあまり変化がなかった一方、白は約70%、青は約80%の細胞が死滅したそうです。
今後は、ブルーライトの影響を防ぐ対策を行う必要性が増しそうですね。
【関連記事】
- ブルーライトをカットするPC用メガネは必要ない!?米国眼科学会はスマホのブルーライトが失明の原因になるものではないと発表
- スマホやパソコンが原因の「夕方老眼」の人が増加している!?
- スマホなどのデジタル端末を見続けることで起こる3つの不調
【参考リンク】
- Kasun Ratnayake, John L. Payton, O. Harshana Lakmal & Ajith Karunarathne Blue light excited retinal intercepts cellular signaling Scientific Reportsvolume 8, Article number: 10207 (2018)
- ブルーライトが網膜を傷つけ失明を引き起こすメカニズムが明らかに(2018/8/10、GIGAZINE)