by Pedro Ribeiro Simões(画像:Creative Commons)
<健康女性の卵子凍結助成>日産婦「推奨せず」との考え示す
(2015/2/8、毎日新聞)
順天堂大浦安病院(千葉県浦安市)と浦安市が、健康な女性が将来の妊娠に備えて卵子を凍結保存するバンク構想を進めていることについて、日産婦の苛原(いらはら)稔・倫理委員長は7日、毎日新聞の取材に「(健康な女性を対象とすることは)推奨しない」との考えを示した。
数年前より卵子の老化に関するニュースが話題になりましたが、健康な女性の卵子を凍結保存するバンク構想が進められていることに対して、日産婦は「推奨しない」という考えを示したそうです。
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その理由は何なのでしょうか?
苛原委員長は理由として、(1)卵子を凍結保存した場合、将来妊娠できる可能性は高くはなく有用性がはっきりしていない(2)女性が妊娠を先送りすると出産年齢が上がり、医学的なリスクが高まる--の2点を挙げた。
卵子が老化するという情報について認識が広がる中で、卵子を凍結保存することで将来の妊娠に備えようという社会の流れが出来、卵子バンク構想ができたのだと思います。
しかし、高齢での妊娠・出産のリスクによれば、高齢での妊娠・出産は若い女性に比べて、流産や早産・難産、妊娠高血圧症候群、ダウン症などのリスクが高くなるそうです。
それにしても、女性のライフプランはとても難しくなっていると感じます。
女性が高度な教育を受けるようになり、社会進出した結果、人生の将来設計が以前と比べると先延ばしになっていますが、健康的に妊娠・出産できる時期と仕事が面白くなる時期が一緒になっているのは、人生設計を考える上ですごく大変なことだと思います。
女性が結婚・妊娠/出産をしたことでも上手くいく新しいキャリアプランができることが望ましいですね。
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