by shuets udono(画像:Creative Commons)
(2015/2/10、神戸新聞NEXT)
今年2015年の花粉飛散予測は「非常に多い」と予測するところもあれば、「少ない」と予測するところもあるようで、一体どちらの予測が正しいのでしょうか。
しかし、このような予測になっているのには、理由があるようなのです。
環境省によると、花粉予測の鍵は大きく二つ。表年、裏年という傾向とともに、前年夏の天候も影響する。夏の気温が高く、日照時間が長いと翌年の花粉が増えるという。
花粉予測のポイントは3つ。
1.表年・裏年という傾向
花粉飛散量の多い年(表年)と少ない年(裏年)は交互に訪れる傾向にあり、2014年は裏年であったため、2015年は表年に当たり、花粉の飛散量が多いと予測するところが多いと考えられます。
2.前年夏の天候
夏の気温が高く、日照時間が長いと翌年の花粉が増えるそうです。
しかし、2014年7月はよく晴れて暑かったのですが、8月は台風や豪雨で雨量が多く、また日照時間も短かったため、花粉予測が非常に難しいものとなっています。
3.花粉を飛ばす雄花の量
もう一つ、花粉飛散予測の材料となるのが、花粉を飛ばす雄花の量です。
一体どっち? 今春の花粉予測、環境省「かなり多い」、埼玉県「非常に少なくなる」 (1/3)(産経新聞)
3つ目が花粉を飛ばす雄花の実際の量だ。雄花の数が多ければ多いほど、花粉の飛散量は増える。全国的に雄花の数が多ければ飛散量も全国的に増えるが、局所的に多い場合は地域によって差が出る。特にその日の風向きによって飛散量は大きく変わる。
記事の中で紹介されている埼玉県内の花粉の飛散予測を出した埼玉県農林総合研究センター森林・緑化研究所は、スギの雄花の数量だけで予測を出した結果によれば、「27年春の飛散量は例年より非常に少ない」と判断しています。
■まとめ
以上の点をまとめると、2015年の花粉飛散予測は非常に難しいので、毎日の天気予報で飛散情報をチェックするのがよいという結論になりました。
→ 花粉症の症状・対策 についてはこちら