■20代女性の5人に一人が「やせ」|摂取カロリーは終戦直後よりも少なくなっている!?
by Debby ☂ (画像:Creative Commons)
<摂取カロリー>終戦直後以下 20代女子2割が「やせ」
(2015/3/17、毎日新聞)
厚労省がまとめた2013年の国民健康・栄養調査によると、BMI18.5未満の「やせ」に分類される割合を性別・年代別にみると、20代女性が21.5%と最も多く、次いで30代女性も17.6%に上る。女性全体の「やせ」割合は12.3%で、データがある1980年以降で最も高くなった。
20代女性の5人に一人が「やせ」という状態であるそうです。
平均エネルギー摂取量をみると、20代女性は1628キロカロリー(13年)だった。厚労省によると、終戦からわずか半年後の1946年2月時点のデータとして残っている「都市部」の平均値は1696キロカロリーで、13年の20代女性の方が少ない状態だった。
2013年の20代女性の平均エネルギー摂取量は、終戦直後よりも少ないそうです。
これまでにも若い女性の「ヤセ願望」について取り上げてきましたが、今回の数字には驚きですね。
最低限のカロリーは摂取できていても、健康を維持するための栄養バランスや妊娠・出産するための栄養素が不足している可能性があります。
国立健康・栄養研究所の滝本秀美・栄養疫学研究部長によると、20代の女性は食べる量が少ないこともあって、ビタミンやミネラルなどのいわゆる微量栄養素の摂取量も少なめだという。例えばビタミンB群の一種である葉酸や、鉄などが不足している。葉酸は、妊娠して間もない女性で不足すると、胎児の先天性障害のリスクを高めることが分かっている。
葉酸が妊娠において必要な栄養素だといわれるのは、妊娠初期に葉酸が不足していると、子供が神経障害を持つリスクが高まるといわれているからです 。
妊娠が予定される女性は妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間に、葉酸を通常の食事から摂取する以外に、1日400マイクロ・グラム摂取することが薦められています。
健康的な体(自身が子供を産みたいと希望する人が健康的に妊娠・出産できる体)こそが美しい体という考え方が浸透していくといいですね。
【関連記事】
- フランスの10代の少女の約5人に1人が痩せすぎ|Instagramの「A4ウエストチャレンジ」とは?
- 若い女性のやせ、「国民健康の脅威」
- レディー・ガガ、摂食障害の過去を告白。ダイエットに警鐘も。
- 日本人女性がやせる理由は「優越感や日本人男性が好むから」?
- 未熟児の出産率上昇 女性の「痩せ願望」が原因
- 赤ちゃん 出生体重、戦前を下回る 母体のやせすぎ、喫煙が影響
- やせすぎも注意 月経異常、骨粗しょう症 子どもの健康に影響
- 美の基準は一つではなく、健康の上にしか成り立たない。
- 「女性が体重を気にする」3つの背景とは?
- 20歳の時に痩せている女性が妊娠すると、妊娠糖尿病になる危険性が高まる?
- 「完全栄養食(完全食)」に成長性はある?ない?キーワードは高齢者の低栄養・健康寿命・食糧問題!