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痩せ型でもコレステロール高値になる人が増えている!|日本人のコレステロール高値に対する肥満の影響が減少|滋賀医大

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■痩せ型でもコレステロール高値になる人が増えている!|日本人のコレステロール高値に対する肥満の影響が減少|滋賀医大

過去30年間で日本人のコレステロール高値に対する肥満の影響が減少
過去30年間で日本人のコレステロール高値に対する肥満の影響が減少

過去 30 年間で日本人のコレステロール高値に対する肥満の影響が減少―国民健康・栄養調査参加者の疫学研究 NIPPON DATA の結果より―

(2018/9/4、滋賀医科大学)

1980 年には肥満の人ほどコレステロール高値になりやすく、痩せの人ほどなりにくい傾向でしたが、近年は肥満や痩せとの関連が弱くなっていました。近年は適正体重や痩せの人でもコレステロール高値になる人が増えています。国民の脂質異常症予防のためには肥満対策以外に食事中の脂肪分に関する対策が必要と考えられました。

国民健康・栄養調査の参加者を対象とした NIPPON DATA(ニッポンデータ)研究によれば、30 年前は肥満の人ほどコレステロール高値(血清総コレステロール値 220 mg/dl 以上)になりやすく、痩せの人ほどなりにくい傾向でしたが、近年は肥満や痩せとコレステロール高値との関連が弱くなっていることがわかったそうです。

なぜ適正体重や痩せの人でもコレステロール値が高い人が増えているのでしょうか?

30 年前は肥満になりやすい食事が同時に高脂肪などによりコレステロール高値になりやすかったが、近年は体型に関わらず脂肪(特に飽和脂肪)の多い食事を摂る人が増えたため、肥満や痩せとの関連が弱くなった可能性がある。

このため、脂質異常症の予防のためには、肥満の人への対策だけでなく、適正体重や痩せの人にも脂肪の多い食事への対策を行なう必要があるということでした。




■まとめ

脂質異常症高LDLコレステロール血症を放っておくと、増えた脂質がどんどん血管の内側にたまってしまい、そして知らないうちに体の血管が傷ついてしまい、動脈硬化を引き起こす恐れがあります。

高脂血症 → 動脈硬化 → 心筋梗塞脳梗塞

ただ、コレステロールは過剰摂取を心配する栄養素ではない―米当局によれば、米厚生省と農務省が設置した「食事指針諮問委員会」は、コレステロールは過剰摂取を心配する栄養素ではないという見解を発表しました。

コレステロールの摂取制限は必要ない?|#あさイチ #NHKによれば、動脈硬化心筋梗塞などの生活習慣病を引き起こすコレステロールは肝臓で作られるものと関連しており、食品から摂取されるコレステロールとの明確な因果関係が示されないため、ガイドラインに記載されないということになったそうです。

このように考えると、食事中の脂肪分(飽和脂肪や食事性コレステロールの過剰摂取の防止)への対策を行なうよりも、別の対策が必要であるのではないかと考えられます。

また、健康診断の新たな基準値(血圧・BMI・肝機能・総コレステロール・LDLコレステロール)とは?|健診基準値が厳しすぎて健康な人でも上限超えてしまう!?|2017-2018によれば、総コレステロール値の表示はなく、Non-HDLコレステロール(=総コレステロールの数値-HDLコレステロールの数値)の数値に注目が集まっています。

日本人のコレステロールの評価にはnon-HDLコレステロールが望ましい|厚生労働省
日本人のコレステロールの評価にはnon-HDLコレステロールが望ましい|厚生労働省

参考画像:第3期特定健診・特定保健指導に向けた見直しについて(2016/5/16、厚生労働省)|スクリーンショット

第3期特定健診・特定保健指導に向けた見直しについて(2016/5/16、厚生労働省)

・国際的には、脂質に関するスクリーニングには総コレステロール※1が用いられているが、日本人のHDLコレステロール値は諸外国より高く、総コレステロール値のみで評価すると脂質異常のリスクを過大評価してしまう。

※1:総コレステロールは、HDLコレステロールとLDLコレステロール等で構成されている。

・LDLコレステロールについては、直接測定法は検査精度が安定しないことが指摘されている。また、国際的なLDLコレステロールの評価であるフリードワルド式※2は、中性脂肪高値の状況(高トリグリセライド血症や食後)での採血においてLDLコレステロールを過小評価する可能性がある。

※2:LDLコレステロール(フリードワルド式)=[総コレステロール]-[HDLコレステロール]-[中性脂肪/5]

・一方、精度が確立している検査項目として、総コレステロールとHDLコレステロールから求められるnon-HDLコレステロール※3がある。

※3:non-HDLコレステロール=[総コレステロール]-[HDLコレステロール]

・LDLコレステロールとnon-HDLコレステロールは、虚血性心疾患や脳血管疾患の予測能は同程度又はnon-HDLコレステロールの方が優れている。

・したがって、日本人のコレステロールの評価には、non-HDLコレステロールが望ましい。ただし、適切な試薬を使用して精度管理が行われれば、臨床検査としてのLDLコレステロール直接法自体の使用は可能である。。

「特定健康診査・特定保健指導の在り方に関する検討会」によれば、科学的知見から総コレステロールよりもnon-HDLコレステロールを保健指導対象者への指導に用いてはどうかという見直しの議論が起きているそうです。

ただ、健診の現場ではLDLコレステロールが定着してきているため、変更をする際に健診の現場で混乱が起きたり、国民への理解を求めることが必要になるため、non-HDLコレステロールに変更するメリットがあるかの議論が必要だとあります。

→ 「レムナント」と「Non-HDLコレステロール」とは?基準値・計算・対策|#ガッテン についてくわしくはこちら







【参考リンク】
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20代女性の5人に一人が「やせ」|20代女性の摂取カロリーは終戦直後よりも少なくなっている!?




■20代女性の5人に一人が「やせ」|摂取カロリーは終戦直後よりも少なくなっている!?

julie

by Debby ☂ (画像:Creative Commons)

<摂取カロリー>終戦直後以下 20代女子2割が「やせ」

(2015/3/17、毎日新聞)

厚労省がまとめた2013年の国民健康・栄養調査によると、BMI18.5未満の「やせ」に分類される割合を性別・年代別にみると、20代女性が21.5%と最も多く、次いで30代女性も17.6%に上る。女性全体の「やせ」割合は12.3%で、データがある1980年以降で最も高くなった。

20代女性の5人に一人が「やせ」という状態であるそうです。

平均エネルギー摂取量をみると、20代女性は1628キロカロリー(13年)だった。厚労省によると、終戦からわずか半年後の1946年2月時点のデータとして残っている「都市部」の平均値は1696キロカロリーで、13年の20代女性の方が少ない状態だった。

2013年の20代女性の平均エネルギー摂取量は、終戦直後よりも少ないそうです。

これまでにも若い女性の「ヤセ願望」について取り上げてきましたが、今回の数字には驚きですね。

最低限のカロリーは摂取できていても、健康を維持するための栄養バランスや妊娠・出産するための栄養素が不足している可能性があります。

国立健康・栄養研究所の滝本秀美・栄養疫学研究部長によると、20代の女性は食べる量が少ないこともあって、ビタミンやミネラルなどのいわゆる微量栄養素の摂取量も少なめだという。例えばビタミンB群の一種である葉酸や、などが不足している。葉酸は、妊娠して間もない女性で不足すると、胎児の先天性障害のリスクを高めることが分かっている。

葉酸が妊娠において必要な栄養素だといわれるのは、妊娠初期に葉酸が不足していると、子供が神経障害を持つリスクが高まるといわれているからです 。

妊娠が予定される女性は妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間に、葉酸を通常の食事から摂取する以外に、1日400マイクロ・グラム摂取することが薦められています。

健康的な体(自身が子供を産みたいと希望する人が健康的に妊娠・出産できる体)こそが美しい体という考え方が浸透していくといいですね。







【関連記事】
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カルシウム、女性の99%超が不足 やせ傾向、朝食抜く人ほど

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Die Hammerin

by Mika Stetsovski(画像:Creative Commons)

<カルシウム>女性の99%超が不足 やせ傾向、朝食抜く人ほど

(2009/6/12、毎日新聞)

骨の健康に不可欠なカルシウムについて、必要摂取量を満たしている女性は1%に満たないことが、ダノン健康・栄養普及協会(東京都目黒区)の調査で分かった。カルシウムは、過不足の結果がすぐに表れないことから「沈黙のミネラル」と呼ばれ、摂取量不足が問題になっている。

ダノン健康・栄養普及協会によれば、女性の99%がカルシウム不足なのだそうです。

特に不足している傾向になるのは、次のようなライフスタイルの人なのだそうです。

やせ傾向の人に不足が目立ち、朝食を抜いたり夕食を外食で済ませることが多い人ほど不足していた。

なぜやせ傾向の人にカルシウム不足の人が多いのでしょうか。

やせ傾向の女性であっても、カルシウムを補給する食事をすれば、不足することはないと思うのですが、食事の内容に問題があるのかもしれません。

→ カルシウムの多い食品|カルシウム不足の原因 について詳しくはこちら







糖尿病“やせ”の人こそ要注意|日本人の2型糖尿病の半数以上は標準体重以下かやせ形

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■糖尿病“やせ”の人こそ要注意|日本人の2型糖尿病の半数以上は標準体重以下かやせ形

tokyo

by Osamu Kaneko(画像:Creative Commons)

糖尿病“やせ”の人こそ要注意 早食い止めて、ゆっくり

(2010/4/13、zakzak)

肥満でない人の3人に1人が「自分は太っていないから糖尿病にならない」と、油断していることが製薬会社ノボノルディスクファーマの「糖尿病に関する意識調査」で分かった。実際に日本人の2型糖尿病の半数以上は標準体重以下かやせ形。糖尿病は太っている人ほど発症しやすいのではなかった。

製薬会社ノボノルディスクファーマの「糖尿病に関する意識調査」によれば、肥満でない人の3人に1人が「自分は太っていないから糖尿病にならない」と、油断していることがわかったそうです。

しかし、実際には、日本人の2型糖尿病の半数以上は標準体重以下かやせ形であるため、肥満でなくても糖尿病になる可能性はあります。。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

【関連記事】

■なぜ欧米人と日本人を含むアジア人にインスリンの分泌量の違いがあるのか?

なぜ欧米人と日本人を含むアジア人にインスリンの分泌量の違いが生まれたのでしょうか。

【原因は1万年前に】

その現象の理由を加藤院長は「欧米人と日本人では体質的に発病の仕方が違う」と、話を大昔にタイムスリップさせる。

「欧州では8000年前に牧畜が、アジアでは1万年前に農耕が始まった。

肉中心の食事では多量のインスリンを必要とするため、欧米人はインスリンを多く作れる体質になった。一方、穀物中心のアジア人の体はインスリンの分泌が少量でよかったのです」

ところが、日本人の食生活がほんの50年余りの間に激変。

インスリンの分泌が少ない体に必要以上の欧米化した高脂肪・高カロリー食が流し込まれるようになった。

加藤院長は、「少し体重が増えただけでもインスリン不足になり、肥満になる前に糖尿病になってしまう」と説明する。

欧米人とアジア人との間のこれまでの食生活の違いからインスリンの分泌量の違いが生まれたようです。

日本人はこれまで雑穀中心とした食生活だったのにも関わらず、ここ50年の間に欧米化した食事をとるようになりました。

体質的にインスリンの分泌が少ないにもかかわらず、高脂肪・高カロリーの食事をとるようになったために、やせ型の糖尿病が多いということのようです。




■予防

では、どのようにすれば、予防ができるのでしょうか。

【早食いは危険因子】

ご存じのとおり、インスリンは食物から最終的に“ブドウ糖”になったエネルギーを肝臓や筋肉、脂肪に取り込む働きをする。

つまり、インスリンが間に合っているうちは過食・運動不足で太る。

加藤院長は「太れる人はまだいいが、食べても太れない人はもともとインスリンの分泌が悪い。日本人は“やせ”の人こそ要注意」と警告する。

では、予防策はあるのか。

日本人はインスリンを十分に出せない人が多いだけでなく、食事のとき分泌されるのが“遅い”のも特徴。

対策として、加藤院長は「食事は20分以上かけてゆっくり食べる。ひと口入れたらよく噛んで、すべて飲み込んだら次を入れる。

また、野菜など食物繊維と一緒に食べないと吸収が早く血糖が上がりやすい。

野菜は食事の前半に食べるのがポイント」とアドバイスする。

“やせの早食い”は要注意。

食後尿糖検査やブドウ糖負荷試験で食後血糖値を調べておくべきだ。

やせ型の糖尿病を予防する方法としては、次の3つの方法があるようです。

●早食いをやめ、20分以上かけてゆっくり食べること

●血糖値の急上昇を防ぐために、食物繊維の多い野菜と一緒に食べるようにする

●食後血糖値を調べておく

■やせ型糖尿病になりやすい人チェック

やせ型糖尿病になりやすい人チェックがありましたので、ご紹介します。

《やせ形糖尿病になりやすい人》

◎親族に糖尿病の人がいる

◎短い距離でも自転車やタクシーを使って歩かない

◎甘い清涼飲料水をよく飲む

◎毎回、食事は10分以内に済んでしまう(早食い)

◎食事のときに野菜を一緒にとらない(野菜嫌い)

このチェック項目に多く当てはまった人は、ぜひ糖尿病予防法を実践するようにしましょう。

■まとめ

日本人は、欧米人に比べて血糖値を下げるインスリン分泌能力が低いため、太っていなくても糖尿病になりやすいため、たとえやせていたとしても糖尿病になる可能性があります。

やせ型糖尿病になりやすい人チェックに多く当てはまった人はやせ型の糖尿病になる可能性が高いので、予防法を実践してみてはいかがですか?

●早食いをやめ、20分以上かけてゆっくり食べること

●血糖値の急上昇を防ぐために、食物繊維の多い野菜と一緒に食べるようにする

●食後血糖値を調べておく

#血糖値スパイク #グルコーススパイク が危ない!~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~|#NHKスペシャルによれば、糖尿病でなくても「食後の短時間だけ」血糖値の変動が起きているケースでも、突然死のリスクが高まるため、家族に糖尿病の人がいる人や血糖値が高めと指摘されたことがある人は、空腹時血糖値だけにとらわれるのではなく、『ブドウ糖負荷試験』を受けて、食後高血糖のチェックを受けることをおすすめします。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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筋肉がなくやせた男性は寿命が短い?




Very Thin

by Tony Alter(画像:Creative Commons)

【貧弱男子乙!】筋肉ゼロのヨワヨワ系男子はモテない上に寿命も短いと判明!早死にの原因No.1は“偶然のケガ”とかww

(2012/11/22、IRORIO)

スウェーデンの研究者が、同国に住む16~19歳の男子100万人以上の健康状態を24年に渡り調査したところ、ティーンエイジャーの頃にマッチョだった男性は、筋肉がなく弱々しかった男性に比べて20~30%の確率で長生きすることがわかったそう。これは、例え大人になってから太ってしまったとしても同じ結果だったという。また同調査によれば、身体的に虚弱な男子は精神面も弱いと判明しており、マッチョ男子に比べて65%も精神の病気に陥る危険性が高いそうだ。

スウェーデンの研究者によれば、筋肉がなく弱々しい男性は筋肉質な男性に比べて長生きせず、また精神的にも弱いということがわかったそうです。

太り気味の人が、やせ型より7年長生き 厚労省調査によれば、最も短命なのはやせた人で、太り気味の人より6~7歳早く死ぬということがわかったそうです。

やせることがよいという考え方の人が多いと思いますが、やはりあまりにもやせすぎというのは身体的・精神的ともに健康に良くないようです。

→ なぜ筋肉をつけるにはタンパク質(アミノ酸)の摂取が必要なの?【論文・エビデンス】 についてくわしくはこちら







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