生きてるっていうこととは?|ライフカードCMより

Urban life

by Matthias Ripp (画像:Creative Commons)




【未来(夢)】を追いかけていたつもりが、いつのまにか【時間】に追いかけられていた。

そして、追いかける理由と追いかけられる理由を考えて、くだらなくなって、あるときやめた。

【未来】を見失った。

追いかけられていた【時間】に追い抜かれた。

 

そんな僕が出会ったのは【思い出】だった。

【思い出】は優しかった。

けど、日を追うごとにどんどん美しくなっていった。

ずっとここにいたらいいといわれた。

僕は怖くなった。

僕は街に出た。

 

街には無数の【つぶやき】がうごめいていて、身動きがとれなかった。

 

言葉が浮遊する。

軽くて目障りで、それがちらついて僕には何も見えなくなった。

 

目を凝らすと、彼女がいた。

彼女の名前は【今】といった。

僕が笑うと、【今】も笑った。

僕が怒こると、【今】も怒った。

僕が泣くと、【今】も泣いた。

 

【今】は言う。

もっと笑いなさい。

もっと怒りなさい。

もっと泣きなさい。

 

目の前に時間が現れて、僕の肩を掴んだ。

「追いかけてるわけじゃない」

「共に歩もうってだけなんだ」

 

見失った【未来】の話をした。

【未来】は気紛れだと、【今】は言って、「わたしがいつかあなたの【未来】になってあげる」といった。

 

水を浴びれば冷たいし、太陽の下には僕の影がある。

くだらなくて、美しい。

醜くて、愛おしい。

すなわち、生きてるってことだ。

 

■感想

自分にとって最も大事だと感じたことをすることが未来につながるのだと思う。

一生懸命生きた今は、過去の美しい思い出となる。

一生懸命生きた今は、未来となる。

 

今という時代は、周りの言葉に惑わされやすい。

いろんな人がいろんな場所で発した言葉が飛び交っているから。

でもそんな言葉の中には嘘が混じっている。

「本当のような嘘」

「嘘のような本当」

「嘘のような嘘」

自分の感覚を研ぎ澄ませないといけない。

 

もっと今を楽しんで。

時間に追われることなく、時間をコントロールするわけでもなく、時間とともに、今を生きよう。

 

生きるっていうことは時には苦しくつらいときもあるだろう。

何かに押しつぶされそうになるときもあるだろう。

でも、それは自分が作り出した現実。

自分の目線を変えれば、その現実は違ったものに見えてくる。

もっと人生を楽しんで。

 

最後に、私が尊敬する人から贈られた言葉を終わりのあいさつとして。

「人生は楽勝だ」