by Jon Nicholls(画像:Creative Commons)
■【コラム】自分が自分であることを証明するにはどうしたらいいのだろう?
今回のタイトルを付けたのは、偶然流れてきたこちらのツイートがきっかけ。
知人がTwitter、Facebook、LINE、Gmail、Yahoo!mail、AppleID、iCloud、などすべて中国の業者に乗っ取られて、「パスワード再発行しようにも何にもログインできないから私が私である事を証明できない…」とSFのような事を言い出した
— 鈴木龍之介|スズキリ (@suzuki_ryu) 2015, 4月 20
このことは未来感のある話だと思ったけど、今起きていること。
今は、いろんなサービスがSNSと関連付けられている。
アプリにログインするにも、GmailやFacebook、Twitterなどを使ってログインすることが多い。
簡単にログインできるので便利なのだが、もしこうしたものすべてが乗っ取られてしまったら、今回紹介したTweetの方のようになりかねないのだ。
もし、自分が自分であることを証明するためのものをすべて乗っ取られた場合、どうやって証明すればいいのだろう?
これからの未来は手続きを簡単に省略していくためにSNSを活用して自分であることを証明することもあるだろう。
しかし、もしすべてのアカウントを乗っ取られてしまったら、自分であることを証明する手段がなくなってしまう。
現実的な解決手段としては、アカウントを乗っ取られないようにすること。
そのためには、同じパスワードを使いまわさないようにするのが現時点での最善の選択だ。(もっと別の手段があったら教えてください)
ただ、パスワードを全部変えるのは面倒くさい。
現在でも、指紋認証・虹彩認証などが出てきていて、もう少し先の未来ではパスワードという存在がなくなるだろう。
しかし、それで安心かといったらそうではない。
パスワードの代わりの存在自体が乗っ取られてしまったら・・・。
結局はまた同じところに戻ってしまう。
理想としては、同じ鍵でも使う人によって「開けられる/開けられない」という仕組みが面白いのではないか。
その人の持つ体温・触れ方・使い方・癖というものは真似したくてもまねできるものではない。
そうしたコピーしたくてもコピーできないもの(一つのもので完結するのではなく、モノと人の組み合わせで完成する)を鍵にすることがこれからでてくるのではないだろうか?
■ブロックチェーン技術がアイデンティティを守ってくれるようになる!?
【追記(2017/6/2)】
ドン・タプスコット:ブロックチェーンはいかにお金と経済を変えるか|TED
「ブロックチェーン・レボリューション」(著:ドン・タプスコット+アレックス・タプスコット)の中ではアイデンティティの話が出てきます。
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ブロックチェーン技術を使えば自身のアイデンティティを守ることもできるようになり、また、必要に応じて個人の情報を開示することもできるようになるそうです。
アイデンティティを守る方法について漠然とした考えを持っていましたが、ブロックチェーンという新しい技術によって可能になるかもしれません。
✅2009年導入の生体認証国民IDシステム「Aadhaar」を12.3億人以上のインド国民が自主的に登録
✅アドハーはNECの生体認証技術(指紋、顔、および虹彩認証を組み合わせたマルチモーダル生体認証)が基盤
✅IDシステムによって公共サービスや福祉支援、金融サービスを公平に享受https://t.co/PjhNmFpQ3x— 健康美容ブログ「HAKUR」|女性の知りたいがココにある! (@4050health) July 11, 2020
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