(2015/5/28、NHK)
この血液検査は、免疫機能の指標であるIgGという抗体の値を調べるもので、「疲労や頭痛などさまざまな慢性症状は『遅延型』と呼ばれる食物アレルギーのせいで、その原因となる食品が分かる」などとして一部の医療機関で行われています。
<中略>
しかし、この抗体は健康な人の体内にも存在することなどから、欧米の学会などでは「科学的根拠がない」として食物アレルギーの診断には使うべきではないという見解をまとめています。
日本アレルギー学会は、「慢性疲労などの原因となる食物アレルギーが診断できる」として一部の医療機関で行われている血液検査について「科学的に根拠がなく、健康被害を招くおそれがある不適切な診断が行われている」として注意を呼びかけています。
検査をもとに、食品の摂取制限を行うと、低栄養になる恐れがあるそうです。