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子育てをしながら看護師を目指す30~40代の女性が少なくない!?
(2015/6/19、東洋経済オンライン)
看護師は人の体や命にかかわるタフな仕事だが、それだけに専門性は高く、給与面でも恵まれている。いま、子育てをしながら看護師を目指す30~40代の女性が少なくないという。
記事によれば、子育てをしながら看護師を目指す30から40代の女性が少なくないそうです。
少子高齢化の日本では、看護・介護の労働人口が不足することが予想されます。
そこで、現在潜在する看護職員を復帰しやすい環境づくりが必要になっています。
そんな中で子育てをしながら看護師を目指す人がいるというのは明るいニュースですよね。
一刻を争う医療の現場だからこそ、そこで働く人たちの口調もきつくなりがちだ。職業経験があるだけに、先輩に注意され続けていると人格まで否定されたような気持ちになってしまう人も少なくないという。それに耐え切れず、志半ばで辞めてしまう人がいることも確かだ。
No.02 いまどきナースの転職事情と理解(生き残る看護・生き残るナース)でも同様のことがかかれています。
新人看護職の悩みと辞めたいと思った理由を調べてみると1)、「看護職になり仕事を続ける上での悩み」の上位は、?専門的な知識・技術の不足、?医療事故への不安、?基本的な看護技術が身に着いていない。「辞めたいと思った理由」の上位としては、?看護職に向いていないのではないか、?医療事故への不安、?ヒヤリ・ハットレポートを書いたこと、となっている。
医療の現場はミスが許されない現場であり、一分一秒を争う現場であるため、時にきつい口調になってしまって、そのことが看護職に向いていないと思ってしまう理由となり、やめてしまうという人がいるようです。
ただ、社会人経験を積んできた30代から40代の人には人生経験が大きな強みとなります。
「社会人になってから看護師を目指した人は、いろいろな経験をしてきた分、患者さんや家族の気持ちを察することに長けている。これまでの経験は人と向き合ったときに活きてくるのです」(中山校長)。
女性医師の治療を受けた患者は生存率が高い!?|医師の患者に対する共感・コミュニケーションが重要な役割を果たしている?によれば、患者がどのような悩み・苦労を抱えているのか、患者の声に耳を傾け、それを受け入れることによって、医師と患者間での信頼関係が生まれ、その後のケアやマネジメントが良好になると考えられます。
トーマスジェファーソン大学のM・ホジャット氏によれば、医師による共感が、患者の治療結果に影響を与えるそうです。
患者に対する共感コミュニケーションにおいて看護師の力も大きいと考えられますので、これまでの人生経験からいろんな人の気持ちに寄り添うことができるということは患者さんやそのご家族にとっては安心できる存在となってくれるはずです。
潜在的に看護師を目指したいと思っている人はいると思いますので、その人たちが復帰できる体制作りが今後期待されます。
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