by Ted Van Pelt(画像:Creative Commons)
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クローズアップ2009:メタボ健診低迷 項目減に不満噴出
(2009/7/27、毎日新聞)
昨春スタートしたメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策の特定健診・保健指導(メタボ健診)。
「メタボ」という言葉が流行語になり、肥満対策への関心が高まったかに見えたが、毎日新聞の全国806市区調査では、健診受診率が低迷し、現行制度の見直しを求める声が多く寄せられた。
メタボ(メタボリックシンドローム)が注目され、メタボ健診を受診する人が多くなると思っていましたが、現状では、メタボ健診受診率は低迷しているそうです。
記事の中に、自治体が指摘するメタボ健診の問題点が紹介されており、そこにメタボ健診が低迷している理由があるようです。
<自治体が指摘するメタボ健診の問題点>
・健診項目が減り、住民からの苦情が多い
・メタボ基準の科学的根拠が疑わしい
・腹囲は測定の誤差が大きく、信頼性がない
・やせの糖尿病も多く、現在の健診項目では見落とす恐れがある
・メタボの割合が低い地域ではメタボ以外の患者がより多く見逃される
・「健診は自治体が実施する」との意識が住民に根強い
・地域全体の健康問題の把握が難しく、住民サービスの観点からはサービス低下になる
・加入保険によって市民が受ける健診、自己負担額が異なるのはおかしい
・健診をきっかけに服薬を始めたという人が多数いる。医療費削減につながるか疑問
・国の実験的な要素が強い
・健康対策にペナルティーを科すのはおかしい。国保財政を圧迫し、保険料引き上げにつながる
・生活習慣を変えたくても、仕事でできないという人が多い。まず労働条件などの改善に取り組む必要がある
この中で一番気になったのは、従来に比べて健診項目が減少していることに受診者の不満があるということ。
メタボを早期発見する検査項目(腹囲や血糖値、血中脂質、血圧など)に変更され、これまで検診で受けることができた眼底検査や心電図などが対象外となったことが不満となっているようです。
そのため、ある自治体では、メタボ健診ではなくなった心電図、貧血、腎機能を調べる血清クレアチニン検査を実施するなどして、健診項目を増やし、魅力的な健診を目指しているところもあるようです。
健診する人を増加させるためには、健診項目を増やしていくようにしていく必要があるのかもしれません。
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