甘味、酸味、塩味、苦味、うま味に次ぐ第6の味覚は「脂味(Oleogustus)」|米パデュー大

Steak

by Taryn(画像:Creative Commons)




■第6の味覚は「脂味(Oleogustus)」|米パデュー大

第6の味覚は「脂味」 米パデュー大の研究チームが発見

(2015/7/27、ねとらぼ)

大学の発表によると、同大学の研究チームは「脂味(Oleogustus)」を第6の味覚として提唱。研究では102人のサンプルに対し、脂肪酸を含む液体と含まない液体を与えて区別させたところ、ほとんどの人が脂肪酸が入っている方をはっきりと区別することができたそうです。

米パデュー大学の研究チームは、「脂味(Oleogustus)」を「第6の味覚」として提唱しました。

甘味、酸味、塩味、苦味、うま味だけでなく、脂味も独特な味覚を引き起こす要素であることがわかったそうです。

■第6の味覚は「水味」

Scientists discover a sixth sense on the tongue—for water

Scientists discover a sixth sense on the tongue—for water

(2017/5/30、Science)

But mammalian taste buds may have an additional sixth sense—for water, a new study suggests.

研究によれば、水に対する味覚があることが示唆されるそうです。

When given the option of drinking either water or a clear, tasteless, synthetic silicone oil, rodents lacking sour TRCs took longer to choose water, suggesting the cells help to distinguish water from other fluids.

正確に言えば、味覚ではないのかもしれませんが、カリフォルニア工科大学Yuki Okaの研究によれば、水または透明で無味の合成シリコーンオイルを飲むというオプションが与えられたとき、酸性TRC(水分感受性味覚受容細胞)を欠くげっ歯類は水分を選択するのに時間がかかったことから、その細胞が水と他の液体とを区別するのに役立つことが示唆されたそうです。

■まとめ

約3割の子供が味覚を認識できない?|味覚の低下と生活習慣病の関係についてによれば、東京医科歯科大学の研究グループが調べたところ、基本となる4つの味覚のいずれかを認識できなかった子どもが全体の30%余りを占めたことが分かったそうです。

味覚を認識できなかった子供の食事の傾向は次の通り。

  • ジュースを毎日飲む
  • 野菜の摂取が少ない
  • ファストフードなどの加工食品を好む傾向がある
  • 味の濃いものを好む傾向がある

食事の傾向から予想すると、栄養バランスが偏った食事になっていることが予想され、亜鉛が摂取できておらず、また、亜鉛は食品添加物によって体外に排出されやすいため、味覚障害になっている可能性があります。

→ 亜鉛を含む食品 はこちら

また、濃い味を好む傾向にあるのも、味覚が認識できなくなるとさらに味の濃い食品を好んだり食事の量が増えたりすることに関係しているようです。

味覚の低下と食生活の乱れや生活習慣病につながる恐れがあるということなので、お子さんの味覚については注意してあげてくださいね。

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