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世界水泳金の瀬戸大也が9月に両かかと手術へ キック練習再開メドは術後3週間
(2015/8/20、デイリースポーツ)
7月から痛めていた左かかとの検査結果を発表し、三角骨による損傷と炎症が確認されたと発表した。
また、右かかとにも同様の三角骨が確認されたため、9月15日に入院し、両かかとの三角骨摘出手術を行う。
世界水泳で金メダルを獲得した瀬戸大也さんが両かかとをケガしたということがニュースになっています。
ところで、水泳でケガをするというイメージがなかったのですが、水泳ではどのようなケガが多いのでしょうか?
スポーツ障害ここに注意!(スポーツ医学.jp)
水泳は基本的にケガや障害の心配は要らないが、競泳選手のように何千メートルも泳ぐといった場合に出る。
水泳は基本的に接触することがないのでケガをすることは少ないようですが、一流選手ともなるとその練習量によってケガをすることがあるようです。
スポーツ障害ここに注意!で紹介されている一流水泳競技のスポーツ外傷のグラフによれば、腰・肩・膝をけがすることが多いようです。
(2005/7/17、Yahoo!知恵袋)
水泳での故障についてですが、そのほとんどがオーバーワークによるものです。具体的にお話しますと、パドル(手に装着して推進力を得る道具)を使って、自分の筋力以上の負荷を与えると、スイマーズショルダー(水泳肩)、平泳ぎのキックで足首が硬いのに無理に幅の狭いキック(ウィップキック)で膝の回旋に負担をかけるブレストストロークニー(膝)などがあります。また、体幹部をささえるコアストレングスの筋力低下に伴う、腰痛などもあげられます。
まとめてみます。
●肩
スイマーズショルダー(水泳肩):パドル(手に装着して推進力を得る道具)を使って、自分の筋力以上の負荷を与えることによって起こる
●膝
ブレストストロークニー:平泳ぎのキックで足首が硬いのに、無理に幅の狭いキックで膝の回旋に負担をかける
●腰
体幹部を支えるコアストレングスの筋力低下に伴う
そして、今回の瀬戸大也選手のケースは三角骨による損傷と炎症とありましたので、この記事が近いのではないかと思います。
五輪の水泳チームドクターが語る 子どものスポーツ障害【後編】保護者が知っておきたい基礎知識
(2013/5/22、お茶の水ゼミナール)
足首の関節が柔らかい人は、足首の後ろが痛くなる「三角骨障害」も気をつけましょう。これは、かかとと脛(すね)の骨がぶつかって起きるものです。つま先を伸ばした動作をしたときに痛みが続く場合は、三角骨障害かもしれません。
足首の関節が柔らかい人は、かかとと脛の骨がぶつかることによって、足首の後ろが痛くなる「三角骨障害」が起こるそうです。
関節の柔軟性が高すぎることによって起きる障害もあるんですね。
また、この記事によれば、
体が水中に適応しすぎると、たとえば足首が柔らかくなり、ねんざを起こしやすくなります。
とのことです。
■まとめ
一流の水泳選手ともなれば、その練習量はものすごい量でしょうし、また、体の素質自体も水泳に適したものであると考えられるので、ある意味で障害が起こりやすい体になっているということも言えるかもしれません。
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