by Mauro(画像:Creative Commons)
(2015/9/5、朝日新聞)
生活習慣病対策で始まった「メタボ健診」の効果を検証するため、厚生労働省が約27億9千万円かけて導入したシステムについて、最大で入力データの8割が活用されなかったことが会計検査院の調べで分かった。
メタボ健診のシステムの入力データの8割が活用されていなかったそうです。
【システムの流れ】
1.メタボ健診を受けた人の健診データを医療機関が入力
2.病気で受診した際のレセプト(診療報酬明細書)を医療機関が入力
3.両データを厚労省が突き合わせて関連を分析、という流れで作業する。
なぜ健診データとレセプトの突き合わせができないのでしょうか?
その原因は、入力する書式の不一致です。
例えば、医療機関が健診データの入力を「全角」で行ない、レセプトの入力を「半角」で行なった場合、データの暗号化のために、異なった人物と認定されていたということが起きていたそうです。
■まとめ
データを集めたからといって、データの運用の仕方が悪ければうまくいかなくなるわかりやすい例ですね。
原因がわかったわけですから、これからはきちんとデータを活用してほしいものです。
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