参考画像:血管を泳いで薬を届ける「3Dプリント魚」を開発:米大学の研究チーム|WIREDスクリーンショット
血管を泳いで薬を届ける「3Dプリント魚」を開発:米大学の研究チーム
(2015/9/9、WIRED)
カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、短時間で大量に3Dプリントできる微小な魚型ロボットを開発した。
<中略>
将来は、人間の血管の中を進み、目的の部位に薬品を届けるなどの医療利用が目標だという。
将来的には、3Dプリントでできた魚型ロボットが、人間の血液の中を泳いでいって、毒素を探知したり、目的部位に薬を運んだりすることができるようになるかもしれないそうです。
マイクロフィッシュの尾ビレにはプラチナのナノ粒子が多数埋め込まれており、過酸化水素と接触すると尾が動いて前進する。また、頭部には酸化鉄のナノ粒子があり、群れを磁気で操作することができる。
さらに、このマイクロフィッシュの体全体には、毒素を中和するポリジアセチレン(PDA)のナノパーティクルが散りばめられている。汚染された液体に入れると、毒素を中和する粒子が反応して、体が赤色に蛍光発光する(冒頭の写真)。毒素の探知と、解毒機能の両方が実現できるわけだ。
ROBOT ORIGAMI |折り紙からインスピレーションを受けて作られた小さな医療用ロボットが開発によれば、小さな医療用ロボットが人体内部の奥深くに薬品を届けたり、医療行為を行ったりするのに利用できる可能性が期待されています。
ナノ粒子を用いたアテローム性動脈硬化症の新治療法とは−米研究によれば、ナノ粒子に抗炎症薬を組み込んで運ばせ、プラークが蓄積されている部位で治療薬を放出させるという研究が行われているそうです。
■【追記(2016/9/23)】
参考画像:World’s first nanofish|YouTubeスクリーンショット
(2016/9/13、Gizmode)
研究開発を行なったのは、Jinxing Liさん率いるカリフォルニア大学チーム。ナノフィッシュロボットは、金とニッケルの部品を銀のヒンジで繋いで作られており、その大きさはなんと砂粒の1/100。外部の磁石がロボットにウネウネした動きを生み、推進力となります。
カリフォルニア大学サンディエゴ校が開発したのが体内用ロボット「ナノフィッシュ」なのだそうです。
人間の血管の中を進み、目的の部位に薬品を届ける魚型ロボットという2015年のころと同じコンセプトですが、前回とはビジュアルが違います。
World’s first nanofish|YouTube
■まとめ
形は様々ですが、ピンポイントに治療薬を届けるというアイデアは共通しています。
近い将来何らかの形でピンポイントに治療部位に薬を届けることが日常的なものになりそうです。
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