by trophygeek(画像:Creative Commons)
夜のコーヒーに体内時計乱す作用、米研究
(2015/9/17、AFP)
論文によると、低光量の条件下でカフェインを摂取させた被験者は、約「40分間のメラトニン概日(24時間周期)のリズムの位相後退(遅い時間へのずれ)」を経験したことが、今回の実験で分かったという。
他方、就寝3時間前に明るい天井照明にさらされた被験者では、体内時計に85分間の遅れ、またカフェイン摂取と明るい光の両方の条件下に置かれた被験者は、体内時計に105分間の乱れが生じた。
寝る前にコーヒーを飲むと、眠りづらく、朝起きづらくなるのは、カフェインによって体内時計が乱されるという研究結果が発表されたそうです。
今回の研究ではカフェインと体内時計の関係について書かれていますが、不規則な時間に食事をとることでも体内時計は乱れてしまうそうです。
遅い夕食で体内時計が混乱し太る-早大によれば、夕食の時間が遅くなるなど食事の間隔が乱れると、体内時計が乱れるそうです。
夜食を取ると、肝臓の「時計遺伝子」が乱れ、代謝異常になり、太りやすくなる?によれば、夜食など不規則な時間に食事を摂ると、インスリンの作用で肝臓の時計遺伝子のリズムが乱れてしまい、肝臓の代謝機能に異常を引き起こすことがわかったそうです。
■まとめ
時計遺伝子とは、体内の様々な臓器の細胞に存在している遺伝子のことで、時間を刻んでいる遺伝子であり、時計遺伝子には、1日24時間を計る仕組みがあります。
まず時計遺伝子は細胞内にたんぱく質を分泌させる指令を出す。
このたんぱく質が砂時計でいう砂であり、細胞にたんぱく質がいっぱいになるまでに約12時間かかる。
次に、時計遺伝子は、細胞内にたんぱく質を減らす指令を出す。
再び、たんぱく質が細胞からなくなるまでにおよそ12時間かかる。
このように1周が約24時間となり、その人の生活習慣に合わせて、様々なリズムをコントロールしているそうです。
この時計遺伝子によって、理想的な食事時間も決まっているそうです。
朝食の時間と夕食の時間は起床時間で決まる。
理想的な1日のリズムは、7時起床の場合は、起床から2時間以内に朝食、起床から10時から12時間の間に夕食を摂るのが理想。
起床時間がずれれば、食事時間もずれる。
時計遺伝子が一日ごとにリセットされ、また新たに時計の針を動かしている。
先ほどの研究では夜にコーヒーを飲むという研究ですが、カフェインによる影響だけでなく、時間のずれ自体が時計遺伝子のずれを生んでいる可能性があるのではないでしょうか。
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