by Matteo Bagnoli(画像:Creative Commons)
2015年10月10日放送の世界一受けたい授業では、”ビタミン・カルシウム・食物繊維 日本人に足りていない栄養2015”について取り上げるそうです。
講師 佐藤秀美(日本獣医生命科学大学客員教授)
“3食食べているのに栄養失調になってしまう“隠れ栄養失調”の人が増えている!?
日本人が足りていない栄養ベスト3を発表!”
日本人に足りていない栄養について取り上げました。
主要な栄養21項目のうち日本人は12項目ほど足りていないそうです。
第3位 ビタミンB1
ビタミンB1が不足してしまうと、疲れやすくなるそうです。
また、ビタミンが不足した例で言えば、間違ったダイエットでビタミンB12が欠乏するとどうなるか?によれば、ビタミンB12が欠乏することによって、貧血・神経障害・ふるえ・歩行困難などといった症状が出るそうです。
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第2位 カルシウム
カルシウムはほうれん草やいわしなどに含まれていますが、ベーコンと一緒に食べると、リン酸塩によって吸収が妨げられてしまうそうです。
ビタミンDを含む鰹節などを一緒に食べると良いそうです。
女性の99%がカルシウム不足なのだそうです。
やせ傾向の人に不足が目立ち、朝食を抜いたり夕食を外食で済ませることが多い人ほど不足していたそうです。
⇒ カルシウムの多い食品 について詳しくはこちら
第1位 ビタミンA
ビタミンAには、細胞組織が新しく生まれ変わるのを助ける効果があり、不足してしまうと風邪をひきやすくなるそうです。
コーネル大学の研究によると、ビタミンAが不足することで糖尿病を引き起こす可能性があるそうです。
ビタミンAを含む食べ物はにんじんや鶏肉、うなぎなど。
ニンジンは油で炒めて食べると最も吸収率が高いそうです。
■まとめ
日本人に足りていない栄養ビタミンB1、カルシウム、ビタミンAの不足を補うことができる食品は「ひじき」。
ひじきと人参、油揚げと一緒に煮物にして食べるのがおすすめ。
■年代別必要な栄養素
<10代に必要な栄養素>
カルシウム・鉄分
カルシウムは骨粗しょう症予防のためで、鉄分は貧血予防のため。
オススメは、抹茶豆乳オレ。
豆乳と牛乳を半分づつ入れ、抹茶を加える。
<30代~40代に必要なのは栄養素>
抗酸化成分(ビタミンCやビタミンE、βカロテン、ポリフェノールなど)
抗酸化食品には、老化の原因となる活性酸素の増加を抑える働きがあります。
オススメは、ドライフルーツのヨーグルト漬け。
<50代以上に必要な栄養素>
食物繊維は腸内環境を整えることで白血球の働きを活性化、免疫力を高めることにつながるそうです。
オススメは納豆。
とろとろネバネバの納豆・メカブと発酵食品のキムチを混ぜて食べると良いようです。
■食物繊維
肥満やメタボの第3の要因に腸内細菌叢が関係している?和食を食べて予防しよう!によれば、肥満やメタボリックシンドロームを引き起こす第三の要因として腸内細菌叢(腸内フローラ)が関係しているのではないかと考えられています。
食物繊維を摂って糖尿病改善|ためしてガッテン 6月10日によれば、腸内細菌の中には、腸でインスリンを分泌するように指令を出すスイッチを増やすものがあるそうで、その腸内細菌(「バクテロイデス」の仲間の細菌)を元気にすることで、血糖値が下がりやすい=糖尿病になりにくい体質を手に入れられるそうです。
慶應義塾大学の伊藤裕先生によれば、血糖値を下げる腸内細菌を元気にするためには、エサを与えてやる必要があるそうです。
そのエサとは、善玉菌の餌となるイヌリン。
イヌリンは、水溶性食物繊維である、ごぼう、にんにく、納豆、大麦入り玄米など根菜類(根っこ野菜)、キノコ類、海藻に含まれています。
つまり、腸内細菌を元気にして血糖値が下がりやすい体質にする方法は、水溶性食物繊維を含む食品を一品増やすこと。
⇒ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら
食事に水溶性食物繊維を含む食品を加えることで、腸内細菌が元気になり、腸にあるインスリンを出すように促す、すい臓に指令を送るスイッチが増えるそうです。
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