正常な細胞はがん細胞を排除するという細胞の社会性を応用したがん治療法|北海道大学

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by Bogdan Seredyak(画像:Creative Commons)

正常細胞ががん細胞をはじき出す――細胞の“社会性”を利用したがん治療法 北海道大学が研究資金募る

(2015/11/26、itmediaニュース)

正常な細胞はがん細胞を駆逐する――初期がん細胞が周りの正常細胞によって組織から排除されるという細胞間の“社会性”を応用したがんの治療方法を確立するプロジェクトがクラウドファンディングサイト「academist」で研究費用を募っている。

今回のニュースで気になったのは、正常な細胞はがん細胞を認識し、正常細胞によってがん細胞は排除されるという細胞の社会性があるということです。

北海道大学・藤田恭之教授は、2005年に「がんの初期段階で、正常な細胞が隣接するがん細胞を認識し、血管などの管腔側にはじき出す能力がある」と発見。同プロジェクトでは、排除のメカニズムに関係する分子を特定し、長い間ブラックボックスとされてきた「がんの初期段階で何が起きているか」の解明を進めるという。

この研究が進めば、正常細胞はがん細胞をどのようにして認識しているのか、そしてどのようにして正常細胞ががん細胞を駆逐しているのかというそのメカニズムの解明ができるそうです。

ここでいくつか疑問が浮かんできました。

  • なぜ正常細胞からがん細胞が生まれるのか(意味のないことがあるのだろうか)
  • 正常細胞ががん細胞を認識し、駆逐する能力があるのであれば、なぜそれが失われてしまうのか
  • 社会性という視点で語るのであれば、排除するのではなく、それをも受け入れて、不活性化するなどの対策の方法はないのだろうか

がんの初期段階で何が起きているか、革新的な薬の開発などにもつながる研究になりそうなので、注目したいと思います。







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