by Clare Bell(画像:Creative Commons)
■エナジードリンクとカフェイン
エナジードリンクを飲む子どもたちに起きている「異変」https://t.co/eWmLCOC43u
カフェインを過剰に摂取すると、動悸や心拍数と血圧の上昇の原因となり、場合によっては、死(カフェイン中毒死)に至ることもあるそうです。— ハクライドウ (@hakuraidou) 2017年11月22日
【参考リンク】
- エナジードリンクを飲む子どもたちに起きている「異変」(2017/11/21、Yahoo!ニュース 特集編集部)
■20代男性がカフェイン中毒死
(2015/12/21、共同通信)
胃の内容物にはカフェイン錠剤の可能性がある破片も混じっており、錠剤がどの程度死亡に関与したかは不明だが、同教室は飲料の大量摂取が原因とみている。
20代男性がカフェイン中毒で亡くなったそうです。
記事によれば、厚生労働省食品安全部は「国内でのカフェイン中毒死は聞いたことがない」とあったので、海外でのケースはあるようでしたので、調べてみました。
(2010/11/6、ロケットニュース24)
このサプリメントは大変強力なカフェインを含有しており、販売メーカーは使用時に「ティースプーン16分の1以上を摂取してはならない」と注意書きをしていたのだ。
(2014/12/17、WSJ)
米食品医薬品局(FDA)は16日、純粋なカフェイン粉末の摂取を避けるよう消費者に促した。
<中略>
FDAは、ティースプーン1杯分のカフェイン粉末がコーヒー25杯分に相当すると述べた。たとえ少量の摂取であっても心拍数が激しくなったり、発作を起こしたり、死に至ったりするという。
カフェインを過剰に摂取すると、動悸や心拍数と血圧の上昇の原因となり、場合によっては、死に至ることもあるそうです。
(2015/12/05、Doctors me)
急性カフェイン中毒は、一般的な成人では1時間以内に6.5mg/kg以上の摂取で約半数の人に、3時間以内に17mg/kg以上の摂取でほぼ全員に起きるといわれています。体重50kgの人なら「1時間に325mg、3時間に850mgが危険量」となります。
■各国におけるカフェインの摂取に関する注意喚起
食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~|厚生労働省
カフェインを一生涯摂取し続けたとしても、健康に悪影響が生じないと推定される一日当たりの摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake)については、個人差が大きいことなどから、日本においても、国際的にも設定されていません。
厚生労働省のページでは、食品からのカフェイン接種について、世界保健機関(WHO)や英国食品基準庁(FSA)、カナダ保健省(HC)のケースをもとにカフェインの過剰摂取を避けるよう呼びかけを行なっていますが、具体的にどれくらい摂取してよいのかは国際的にも設定されていないのが現状なのだそうです。
【参考リンク】
- カフェインの過剰摂取について|農林水産省
- 食品中のカフェイン(平成23年3月31日、食品安全委員会ファクトシート)
- 世界保健機関(WHO)WHO:Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding,Booklet for mothers,2001
- 英国食品基準庁(FSA)Pregnant women advised to limit caffeine consumption
- カナダ保健省 (HC)Health Canada Reminds Canadians to Manage Caffeine Consumption(2010)
- Scientific Report of the 2015 Dietary Guidelines Advisory Committee
- 米国FDAによるカフェインに関する消費者向け情報提供
- Fact Sheets Caffeine and Alcohol
- Scientific Opinion on the safety of caffeine EFSA Journal 2015;13(5):4102
- Caffeine|Foodstandard|豪州・ニュージーランド
【追記(2024/5/16)】
【注意喚起】
カフェインは、コーヒーや茶のほか、エナジードリンクにも入っており、過剰摂取すると、めまい、震えなどが起こる可能性があります。お酒と一緒にカフェイン入り飲料を飲むことはやめてください。
カフェインだけでなくアルコールの取り過ぎにつながります。https://t.co/xhWg3WDRio pic.twitter.com/VOy697vy8Y— 農林水産省 (@MAFF_JAPAN) May 8, 2024
農林水産省はお酒とエナジードリンクを一緒に飲むとカフェインの過剰摂取による健康被害につながりかねないとして注意喚起しています。
【関連記事】