by Barry Davis(画像:Creative Commons)
全ての自動運転車が最適な速度かつタイミングで交差点に入れば信号もいらなくなる
(2016/3/28、ギズモード)
WAVE|MIT Senseable City Lab
センサブル・シティ研究所が発表した最近の論文では、数理モデルを使ってその主張を説明しているようです。そこで提案されているのは「スロット・ベース交差点」というもの。
<中略>
「このスピードでこの進路をとれば何にも衝突しない」ということが計算されて分かっているから、迷わずに一定のスピードで交差点に入って、出ていくことができるわけです。
車を運転する場合、車間距離を詰めて走るよりも、ゆとりや余裕を持って運転した方がよいということが実証されています。
車間距離「40m」が渋滞のボーダーライン(西成活裕)|athomeこだわりアカデミー
車間距離が狭くなるとスピードは落ちてしまいます。前の車のちょっとした揺れが後ろの車に増幅して伝わり、十数台後ろの車を止めてしまう程の渋滞を巻き起こしてしまうのです。
ちなみに、車間距離約40mというのが「渋滞」になるかならないかのボーダーラインであることが、数々行なった実験から判明しています。
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全員がきちんと車間距離をとって走れば、渋滞が起こらず結果的に早く目的地に着くそうです。
この原理を「より遅いほうがより速い(Slower is faster)」とMITの研究者たちは呼んでいるそうです。
この考え方は日々の生活やビジネス、考え方にも応用ができるのではないでしょうか?
つまり、「流れ」を意識するという考え方です。
ビジネスにおいてはスピードが要求されますが、そこをあえて、「流れ」を意識するようにすることができれば、結果的に早く目的を達成できるのかもしれません。
例えば、プロジェクトを行う際にも、適切なバッファが設定されていない場合には、遅れが生じた場合や予期せぬトラブルが起きた場合に、流れが滞ってしまい、プロジェクト自体が進まなくなってしまいます。
また、料理を作るときにも、いくつかの品数を同時に完成させるには、下ごしらえの準備やコンロ(IHヒーター)の数、それぞれの料理の出来上がりの時間などの段取りを意識して作る必要があります。
「(物事の進め方が)上手くいかないな」という人は「流れ」を意識してみてはどうでしょうか?
【追記(2016/8/5)】
狂気じみた複雑さなのに事故率を30%も下げる交差点「マジック・ラウンドアバウト」とは?
(2016/8/5、GIGAZINE)
マジック・ラウンドアバウトは事故率を30%も下げ、60年の歴史を持つとともに、過去5年において死亡事故は1件しか起こっていないとのことです。
See How an Insane 7-Circle Roundabout Actually Works
一見複雑そうに見えて、実は、交通状態に応じて走りやすい道を選べるので、効率的に車を走らせることができるそうです。
P.S.
ワイヤレスメッシュを利用した道路課金システムを導入し、メッシュは、オープンソース・オープン標準としてメッシュネットワークを利用すると、 低コストで全土にワイヤレス網を構築でき、二酸化炭素排出量の削減ができる。https://t.co/O5tR2zuRVM
— ハクライドウ (@hakuraidou) 2017年1月18日
(2007/3、TED)
渋滞課金制度は世界の主要都市で検討されていますが 実現にはワイヤレス技術が必要です ロンドン一帯に料金所を設置して ゲートを開け閉めしたりはしないのです 渋滞課金制度は 道路課金制度を支える技術と それに対する人々の心理を試すものです いずれ道路課金しか手がなくなります というのも 今は 道路の維持や補修を ガソリン税でまかなっていますが 燃費が良くなれば ガソリン税の税収が減ってしまうからです だから 走行距離に応じて課金する必要があるのです 渋滞課金で試して 同じテクノロジーを道路課金でも利用することになります
世界的なカーシェアリング会社「Zipcar」の設立者であるロビン・チェイス(Robin Chase)のTEDトークによれば、イギリス・ロンドンで導入された渋滞区域を走る車に課金する渋滞課金制度によって、導入された翌日には 渋滞が25パーセント軽減され、その効果は4年間続いたそうです。
渋滞課金制度の実現には、全土に料金所を設置して、ゲートの開け閉めをするというのは現実的ではないため、ワイヤレス技術が必要になるそうです。