by Ludovic Toinel(画像:Creative Commons)
マーク・ザッカーバーグ独占インタビュー Facebookライブ動画が創る未来
(2016/4/7、Buzzfeed Japan)
今回のマーク・ザッカーバーグへのインタビューで感じたのは、2つのポイントです。
1.ユーザーはリアルタイムで、個人的で、感情的で、生(ナマ)・ライブのコミュニケーションを求めている
ザッカーバーグはこう話す。「この巨大なテクノロジーのプラットフォームによって、ユーザーは、リアルタイムで、最もパーソナルで感情的、ナマ、理屈抜きの方法でコミュニケーションをとりたいようにとれるようになる」
<中略>
ザッカーバーグは打ち明ける。「わたしたちに本当に驚きだったのは、ライブ動画は有名人向けなだけじゃなかったということ。それはユーザーが日々シェアしたいと思う、新しい、ナマで伝える方法だった。特に若者や10代がそうしたがっている」
高城剛×石田衣良の対談から考えるコンテンツのヒントとは?で紹介した高城剛さんのコメントによれば、
時代は、想像以上にインターネットの力が大きくなってきてるから「会う」「ライブ」「生」というモノの価値観が想像以上に高くなってきてる
そうです。
2.作りこまれたコンテンツ離れ
最近のソーシャルメディアのトレンドの一つは、高度に作り込まれたコンテンツ離れ。しかも動画で、このトレンドは顕著だ。
10代が「INSTAGRAM」「TWITTER」で検索するのは「今」「リアル」というモノの価値観が高くなっているからでも紹介しましたが、ユーザーは作りこまれたものではなく、加工もせず、フィルターもかけられていないナマのコンテンツを求めているようです。
ただ、これまでのトレンドを見ると、画像修正ツールは人気ですし、また、Snapchatのレンズ機能やFacebookが買収したMSQRDも画像・動画に加工をすることで人気を集めていますよね。
「ライブだから、編成できない。そのために、ユーザーはありのままでいられる。事前に完璧に準備することなんてできない。ちょっと直感とは逆だけど、加工していない、感情むき出しのコンテンツをシェアするには最高の媒体となるんだ」
やはり加工されたり、フィルターをかけることをユーザーは求めているのかと思いましたが、ここでいうナマのコンテンツの意味とは、加工されていないといった狭義の意味ではなく、個人的な情報を伝えることであったり、ナマの感情といった感情むきだしといった広義の意味でのナマのコンテンツが求められているということではないでしょうか。
そういう意味では、テキストや画像よりも動画のほうが感情(表情)がさらけ出されてしまうため、動画の方向に進んでいくというのは当然なことなのかもしれません。