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> 健康・美容チェック > 歯周病 > 【#カンブリア宮殿】予防すれば虫歯ゼロ!(熊谷崇さん・日吉歯科診療所)
2016年1月28日放送のカンブリア宮殿では『予防すれば虫歯ゼロ!ニッポンの歯科を変える歯医者さん』が取り上げられました。
日吉歯科診療所理事長の熊谷崇さん
【目次】
■初診では応急処置以外はしない
日吉歯科診療所の診療方針は、初診では応急処置以外はしないことです。
それは、詰めた歯は4、5年で再感染してしまい、また治療を繰り返すことになるためです。
しっかりと歯のケア方法ができるようになり、口腔内を清潔にできるようになってから、治療を行ないます。
- 歯科衛生士が、歯のケア方法を徹底的に教える。
- 口内の状態を検査した後は、ケアの仕方を教えていく。
- ケア指導と歯の掃除は5回目の通院まで続く。
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■歯周病とは
歯周病は、歯肉炎と歯周炎(歯槽膿漏)の総称です。
歯肉炎と歯周炎ともに歯ぐきに炎症が起き、腫れたり出血を伴ったりします。
また、歯周炎では歯を支える土台となる歯槽骨が溶けて歯ぐきが下がり、歯を失うことにもつながります。
歯周病の原因の一つが、歯と歯ぐきの間にたまった汚れである歯垢です。
歯垢の中の毒素などにより、歯ぐきなどの歯周組織が炎症を起こします。
炎症が進むと、歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」と呼ばれる深いすき間ができてしまいます。
歯周ポケットが汚れのたまり場となって炎症がより進行しやすくなります。
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■虫歯治療の根本概念が変わる?虫歯治療には削るのではなく、オーラルケアが大事
●初期段階の虫歯に高濃度のフッ素塗布治療を施すこと
子どもの虫歯が激減|就寝前の歯磨き習慣やフッ素を使ったうがいの予防策の浸透が背景によれば、歯磨き習慣が身についていることやフッ素を使ったうがいなどによる予防策が浸透していることによって、子どもの虫歯が減少しているそうです。
●正しい歯磨き方法を身につけること
歯磨き粉(フッ素入り)
虫歯・歯周病予防には歯磨き粉・歯ブラシ選びが重要によれば、歯に穴が開くと元には戻りませんが、初期段階で歯が溶けていくのを防ぐことはできるそうです。
これに効果的なのが「フッ素」です。
穴の開く手前の段階で、フッ素入り歯磨き剤を使うと、失った歯の成分を補い、歯が健康な状態に戻る可能性が高くなります。
フッ素を届けるためには、毛先が細くて段差のある歯ブラシを使うのが効果的なのだそうです。
歯磨き方法
歯磨き方法には様々な方法があります。
虫歯予防のための歯みがき方法|がっちりアカデミー 6月25日
- 歯ブラシに、フッ素入りの歯磨き粉を1cm出す。
- できるだけ泡立てて2分間磨く。
- 水10ccの水を含み、1分間ブクブクうがいをする。
- 吐き出す。その後は、もうすすがないようにする。
- 歯磨きの際には、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシを斜め45度に当て、すき間に毛先が届くよう小刻みに丁寧に磨くことを心がけましょう。
- 歯ブラシの当て方が弱すぎると歯垢が残ってしまうので、痛くない程度の力で磨きましょう。
- 歯周病を防ぐ効能の歯磨き剤や、歯周ポケットに入りやすい歯ブラシを使うのも歯周病予防に効果的です。
オーラルケア
基本はやはりブラッシングですが、ただし1つの歯ブラシではなく、糸状のフロスやインタースペース・ブラシで歯のすき間の汚れも落とすことが大事です。
ブラッシングで落とせるプラーク(歯垢)は全体の50%。
フロスやインタースペース・ブラシを正しく使えば70%までは高められるそうです。
ブラッシングでプラークは落とせますが、実はその下にバイオフィルムと呼ばれる膜が付着しています。
細菌の巣窟であり、プラークをつきやすくするバイオフィルムを除去するために行なうのがPMTC。
「PMTC」(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、日ごろ自分で行なっている歯磨きでは落ちない歯の汚れをプロ(歯医者)が専用機器を使ってクリーニングすることです。
専用のブラシやラバーカップでこすり取っていきます。
そのあとで、歯の石灰化度を高めて酸に溶けにくくするためにフッ化物(フッ素)を塗布します。
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【参考リンク】
- 歯の治療の基礎知識 Vol.1 「PMTC」って何?|All About
●砂糖の入ったスナック菓子や飲み物の間食を控えること
知らぬ間に歯を溶かす飲食物を摂取している?酸蝕歯の原因・症状・対策によれば、歯のエナメル質が溶け出すpH値5.5以下となる酸性の飲食物を摂取することで、酸蝕歯になる人が増えているようです。
【pH値5.5以下の酸性飲食物の例】
- 炭酸飲料
- スポーツ飲料をはじめ酒類
- 野菜・果物ジュース(レモン・グレープフルーツなどのかんきつ類)
- 黒酢
大事なポイントとしては、酸性の飲食物を口にしたら、口をゆすいだり、水やお茶を飲むようにすることと、フッ素入りの歯磨きやガムをかむようにしたら良いようです。
●虫歯の経過を観察し続けること
定期的に歯医者でチェックを受けることで、様子を見るとよいようです。
■虫歯と病気の関係
国立循環器病研究センターによれば、虫歯の原因菌として知られるミュータンス菌の一種が脳内で炎症を引き起こし、脳出血の発症に関与しているそうです。
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■歯周病と生活習慣病の関係
●歯周病と生活習慣病の関係によれば、年齢が進むに従って、症状の進んだ歯周炎の比率が高くなり、35歳から44歳では82・5%の人が歯周病に罹患(りかん)しているそうです。(厚生労働省の2005年度歯科疾患実態調査)
歯周病菌の出す毒素が歯肉や歯を支える骨を侵す作用の研究が進むにつれて、これらの毒素は、全身をめぐって糖尿病や心臓血管系の疾患など生活習慣病にも影響を与えていることが明らかになってきています。
●歯周病は、悪玉コレステロール・動脈硬化と関連がある!?によれば、歯周病細菌の一つであるポリフィロモナスジンジバリス菌に対する免疫抗体が多い患者は、動脈硬化に関わる悪玉コレステロールの値が高いことがわかったそうです。
●歯周病から糖尿病が悪化する?|そのメカニズムと歯周病予防のポイントや糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加によれば、糖尿病と歯周病には悪循環を起こす関係があるそうです。
- 糖尿病が進行すると、免疫機能が低下し、歯周病を起こす細菌が増えることから。
- 歯周病が重症化すると、その細菌と戦おうと「TNF-α」と呼ばれるタンパク質が出されるが、そのTNF-αがインスリンの働きを悪くして、血糖値のコントロールをも悪化させるから。
また、歯周病になり、歯を失うことになれば、糖尿病患者に適した繊維質の豊富な、噛みごたえのある食事ができなけくなり、少ない食事量では食事の満足感が得られなくなってしまいます。
さらには、糖尿病患者に歯周病があると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まるともいわれています。
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■歯周病予防のポイント
虫歯・歯周病予防には歯磨き粉・歯ブラシ選びが重要からポイントをまとめます。
- フッ素入り歯磨き剤を利用すると、失った歯の成分が補い、歯が健康な状態に戻る可能性が高くなる
- フッ素を届けるためには、毛先が細くて段差のある歯ブラシを使うのが効果的
糖尿病予防のためにも、歯周病予防のためにも、歯ブラシ選び・歯磨き粉選びをきちんと行ないましょう。
→ 歯周病の症状・歯周病とは・歯周病予防 について詳しくはこちら
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