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炎症は炎症を呼ぶ? なぜ炎症は特定の臓器につながるの?

最近、健康について調べていると「炎症(慢性炎症)」という言葉をよく目にします。

歯周病では歯茎に炎症が起こります。

アトピー性皮膚炎なら皮膚、鼻炎なら鼻の粘膜です。

それぞれ別の場所で起きている炎症ですが、ここで素朴な疑問が浮かびました。

炎症が、別の場所の炎症に影響することってあるのでしょうか?

そして、もし影響することがあるのなら、

なぜ「つながりやすい炎症」と「つながりにくい炎症」があるのでしょうか?

調べてみると、どうやら炎症を「その場所だけの問題」と考えるだけでは見えてこないことがありそうです。

■歯周病は「歯茎だけの問題」なの?

この疑問を持つきっかけの一つになったのが歯周病です。

歯周病は、歯を支えている組織で慢性的な炎症が続く病気です。

興味深いことに、歯周炎の治療と全身の炎症との関係を調べた研究があります。

2023年のTreatment of periodontitis and C-reactive protein: A systematic review and meta-analysis of randomized clinical trialsでは、26件のランダム化比較試験、2,579人分のデータを解析しています。

その結果、歯周炎を治療した人では、6か月後に血液中の炎症の指標であるCRPが平均0.69mg/L低下していました。ただし、研究ごとのばらつきが大きいことや、より長期間のデータが限られていることには注意が必要です。

ここで面白いと思ったのは、

「歯茎を治療したのに、血液中の炎症の指標にも変化がみられた」

ということです。

歯周病は、口の中だけで完結している問題ではないのかもしれません。

■歯周炎とアトピーにも関連がある?

さらに調べてみると、意外な研究もありました。

2025年に発表されたRisk of atopic dermatitis in periodontitis patients with and without dental scaling: A retrospective cohort studyでは、台湾の医療データを使って、歯周炎とアトピー性皮膚炎との関係を調べています。

この研究では、歯周炎のある人では、歯周炎のない人より、その後のアトピー性皮膚炎の発症リスクが高いという「関連」がみられました。また、歯周炎のある人の中では、歯石除去を受けた人ほどアトピー性皮膚炎のリスクが低いという関連も報告されています。

もちろん、ここは慎重に考える必要があります。

これは観察研究なので、

「歯周病がアトピーを引き起こす」

と証明されたわけではありません。

まして、

「歯周病を治療すればアトピーが治る」

という話でもありません。

この研究では生活習慣や食事、身体活動などの情報も十分に評価できていないため、なぜ両者に関連がみられたのかについては、まだ分からない部分があります。

それでも、

歯茎の炎症と皮膚の炎症に、なぜ関連がみられるのだろう?

という疑問は残ります。

■炎症は一つの場所だけで完結していない?

調べていくと、そもそも全身性炎症を「一つの臓器だけの問題」として考えない研究があることが分かりました。

2026年のInter-organ crosstalk in systemic inflammation: a narrative review of molecular mechanisms and pharmacological modulation in the muscle–adipose–liver axisでは、全身性炎症を、孤立した組織の反応ではなく、臓器間のコミュニケーションによって成り立つネットワークとして捉えています。

その情報伝達には、サイトカインだけでなく、細胞外小胞、脂質メディエーター、代謝物など、さまざまなものが関係するとされています。

だとすると、複数の場所で起きている炎症も、免疫系などの共通のネットワークを介して影響し合うことがあるのではないか?

そんな疑問が浮かびました。

以前、腎臓について調べたときに、「心腎連関」「肝腎連関」「脳腎連関」「肺腎連関」のように、一つの臓器だけを見るのではなく、臓器同士のつながりを見る考え方を知りました。

炎症についても、それに似た見方ができるのかもしれません。

■では、なぜ全部の炎症がつながらないの?

ここで、もう一つの疑問が出てきました。

仮に一つの場所の炎症が、全身の免疫系を介して別の場所に影響することがあるのなら、

なぜ、すべての炎症がすべての臓器に影響するわけではないのでしょうか?

言い換えると、

なぜ「つながりやすい炎症」と「つながりにくい炎症」があるのでしょうか?

ここが私にはとても興味深く感じられます。

■炎症にも「発信側」と「受信側」がある?

ここからは、研究で確立された説明ではなく、私自身が理解するためのイメージです。

炎症にも、

「発信する側」と「受信する側」

のような関係があるのではないでしょうか?

ある場所で慢性的な炎症が起こる。

そこから炎症や免疫に関係する何らかの情報が発信される。

その情報が体内を巡る。

けれど、すべての臓器が同じように反応するわけではない。

ある臓器は反応する。
別の臓器はほとんど反応しない。
あるいは、何か別の条件が重なったときだけ反応する。

実際、臓器間の炎症性コミュニケーションについて、サイトカイン、細胞外小胞、脂質メディエーター、代謝物など複数の経路が研究されています。

そう考えると、

「炎症という火が別の場所に燃え移る」

というより、

「ある場所から発せられた炎症に関する情報を、別の場所が受け取って反応する」

とイメージした方が分かりやすいのかもしれません。

ただ、これはあくまで理解するためのたとえです。

■「体はつながっている」と「何でもつなげる」は違う

ここまで考えていると、「実は体の不調は全部つながっているのでは?」と思いたくなります。

でも、ここは一度立ち止まった方がよさそうです。

最近、家族の病気について医師から説明を受ける機会があり、印象に残ったことがありました。

いくつもの症状を無理に一つの病気で説明するのではなく、

「この症状にはAという病気が関係している。一方、この症状にはBという病気が関係している。それらが重なって、今の状態になっている」

という考え方でした。

これは炎症について考えるときにも大切なのではないかと思います。

体の中で臓器や免疫がつながっているからといって、同時に起きている炎症をすべて結びつけてよいわけではありません。

つながっているものもあれば、それぞれ別の原因によって起きているものもある。

たとえば、ある人に歯周炎とアトピー性皮膚炎が同時にあったとしても、それだけで「歯周炎がアトピーを引き起こした」とはいえません。

反対に、一人の人で関連がみられなかったからといって、集団全体でみられる関連まで否定できるわけでもありません。

医学研究では「必ずこうなる」という話だけではなく、「ある条件では起こる確率が高くなる」「低くなる」という形で示されることが少なくありません。

つまり、

「つながりを見つけること」と「何でもつなげてしまうこと」は違う。

この区別は、健康情報を見るうえでも大切なのではないかと思います。

■なんだか「ツボ」の話に似てきた?

ここまで考えていると、自分でも少し不思議な気持ちになりました。

「離れた場所同士がつながっている」という話は、東洋医学の「足のツボを刺激すると別の場所に作用する」といった話にも少し似て聞こえるからです。

ただ、今回調べているのは「どこかがつながっているはず」という話ではありません。

現代の炎症研究では、サイトカイン、代謝物、細胞外小胞など、臓器間で情報を伝える仕組みそのものが研究されています。

とはいえ、「人体を一つ一つの臓器に分けて見るだけでは分からないことがある」という発想には、どこか共通するところがあるのかもしれません。

■「炎症は悪いから下げればいい」という話ではない

そして、ここは間違えたくないところです。

炎症そのものは、本来、体を守るために必要な反応でもあります。

ですから、

「炎症は悪い。だから、とにかく炎症を下げよう」

という話にしてしまうのは違います。

一方で、歯周炎のように、局所の慢性炎症を治療すると血液中の炎症指標にも変化がみられた研究があります。

だから、

治療できる慢性炎症をそのまま放置しないことには、その場所を治療する以上の意味があるのだろうか?

ということも気になります。

これも今の段階では、私が持っている「疑問」です。

そして、今回このことを調べてみようと思った理由がもう一つあります。

もし慢性的な炎症が、その場所だけの問題ではなく、何らかの形で全身の健康と関わっているのであれば、

「慢性的な炎症を起こしにくい生活を心がけること」や「治療できる慢性炎症を放置しないこと」には、目の前の症状を改善する以上の意味があるのではないか?

と思ったからです。

もちろん、

「炎症を抑えれば病気にならない」

という意味ではありません。

健康的な食事や運動については、それぞれさまざまな慢性疾患の予防との関連が知られています。WHO(世界保健機関)も、健康的な食事が糖尿病、心疾患、脳卒中、がんなどの非感染性疾患から健康を守ることにつながるとしています。

またCDCも、健康的な食事、定期的な身体活動、禁煙、過度の飲酒を避けること、十分な睡眠や予防医療などを慢性疾患予防のための基本として挙げています。

食事と炎症の関係についても研究が行われており、特定の食品だけでなく、地中海食などの食事パターンと炎症マーカーとの関連が調べられています。

そのため、これまでこのブログでも「抗炎症」という視点から食品や食生活を取り上げてきました。

ただ、今回調べてみて改めて感じたのは、「この食品を食べれば炎症が消える」と考えることと、「日々の食生活が長期的な炎症状態に関係する可能性を考えること」は分けた方がよいということです。

「抗炎症食品」を特効薬のように探すのではなく、食事全体、運動などの生活習慣、そして治療が必要な慢性炎症を放置しないことまで含めて考える。

もし局所の慢性炎症と全身の健康が何らかの形で相互に関係しているのであれば、こうした日々の積み重ねには、私たちが考えている以上の意味があるのかもしれません。

そして、歯周病など治療が必要な慢性的な炎症があるなら放置せず、適切な治療を受ける。

そのことが結果として、別の病気のリスクにも何らかの影響を与える可能性があるのだろうか。

それは今回、私が知りたいと思ったことの一つです。

■炎症は炎症を呼ぶのだろうか?

最初の問いに戻ります。

炎症は炎症を呼ぶのでしょうか?

今のところ、

「ある場所に炎症があると、それが別の場所に新しい炎症を起こす」

と単純に説明できるものではなさそうです。

一方で、炎症や免疫を一つの臓器だけではなく、臓器同士のコミュニケーションを含むネットワークとして捉える研究も進んでいます。

だとすれば、

複数の場所で起きている炎症が、免疫系などの共通のネットワークを介して影響し合うことはあるのだろうか?

そして、

なぜ「つながりやすい炎症」と「つながりにくい炎症」があるのだろう?

発信する炎症の違いなのでしょうか。

受け取る臓器側の違いなのでしょうか。

それとも、その人が持つ別の条件によって「つながりやすさ」が変わるのでしょうか。

私自身、この疑問にまだ答えを持っていません。

「炎症があるから、別の病気になる」と単純につなげることもできません。

それでも、歯周炎を治療すると全身の炎症指標であるCRPにも変化がみられる研究があるように、局所の慢性炎症がその場所だけの問題ではない可能性については研究されています。

だから今のところ私が考えているのは、とても普通のことです。

特別な「抗炎症法」だけに頼るのではなく、健康的な食事や運動など、慢性疾患の予防にもつながる基本的な生活習慣を心がけること。

そして、

治療できる慢性炎症があるなら放置せず、きちんと治療すること。

それが目の前の病気だけでなく、将来の別の病気を防ぐことにも何らかの意味を持つのだろうか?

そこまでは、まだ分かりません。

だからこそ興味があります。

身体はつながっている。でも、何でもつなげればいいわけではない。

つながっているものと、つながっていないもの。

その違いを一つずつ確かめていくことが、科学なのかもしれません。

炎症は炎症を呼ぶのか?

呼ぶことがあるとすれば、なぜ特定の臓器なのか?

もう少し追いかけてみたいテーマです。

【関連記事】

腎臓は『肝腎連関』『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要|#NHKスペシャル

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【決定版】抗炎症食で防ぐ慢性炎症!ハーバード式×地中海式和食と注目の栄養素まとめ(タウリン・亜鉛・オメガ3)

ハーバード大学がおすすめする抗炎症食の考え方/積極的に取り入れたい食品と避ける・控えるべき食品

タウリンは疲労回復だけじゃない?|抗糖化・抗酸化・抗炎症の最新研究まとめ

【参考文献】

Treatment of periodontitis and C-reactive protein: A systematic review and meta-analysis of randomized clinical trials. Journal of Clinical Periodontology. 2023;50(1):45-60. DOI: 10.1111/jcpe.13709.

Risk of atopic dermatitis in periodontitis patients with and without dental scaling: A retrospective cohort study. PLOS ONE. 2025. DOI: 10.1371/journal.pone.0333877.

Inter-organ crosstalk in systemic inflammation: a narrative review of molecular mechanisms and pharmacological modulation in the muscle–adipose–liver axis. Frontiers in Pharmacology. 2026;17:1849847. DOI: 10.3389/fphar.2026.1849847.

WHO: Healthy diet

CDC: Preventing Chronic Diseases: What You Can Do Now







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

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同じ考え方のもとで並んでいます。

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単発の健康情報やレシピの話ではありません。

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「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

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この話が、全体の中でどこに位置づくのか

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この考え方の全体像(意味のハブ)

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この街の考え方について

この記事は、
「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
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ラジカル殺菌歯周病治療器を用いた歯周病治療は、従来の治療法よりも歯周病菌を減少させて歯周ポケットを浅くする効果に優れることを実証|東北大

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■ラジカル殺菌歯周病治療器を用いた歯周病治療は、従来の治療法よりも歯周病菌を減少させて歯周ポケットを浅くする効果に優れることを実証|東北大

ラジカル殺菌歯周病治療器を用いた歯周病治療は、従来の治療法よりも歯周病菌を減少させて歯周ポケットを浅くする効果に優れることを実証|東北大
ラジカル殺菌歯周病治療器を用いた歯周病治療は、従来の治療法よりも歯周病菌を減少させて歯周ポケットを浅くする効果に優れることを実証|東北大

参考画像:ラジカル殺菌歯周病治療器の臨床効果の実証‐東北大学で開発した医療機器の実用化に向けて‐(2017/10/25、東北大学プレスリリース)|スクリーンショット

ラジカル殺菌歯周病治療器の臨床効果の実証‐東北大学で開発した医療機器の実用化に向けて‐

(2017/10/25、東北大学プレスリリース)

歯周病は、デンタルプラークに含まれる歯周病原因菌によって引き起こされる疾患です。病状の進行に伴って歯を支える骨が失われ、最終的には歯の喪失に繋がります。重度の歯周病になると歯周ポケットが深くなってしまい治療が困難になってしまいます。

佐々木啓一教授(東北大学大学院歯学研究科口腔システム補綴学分野)および菅野太郎教授(同研究科先端フリーラジカル制御学共同研究講座)らの研究グループは、ラジカル殺菌歯周病治療器の臨床的有効性を医師主導治験において実証することに成功したと発表しました。

東北大学では、重度の歯周病を効率的に治療するために、消毒薬として用いられる3%過酸化水素に対して青色の光を照射することで発生するラジカルを応用した殺菌法を考案し、ラジカル殺菌歯周病治療器の臨床的な有効性を検証するために東北大学病院主導で治験を行なった結果、ラジカル殺菌歯周病治療器を用いた歯周病治療は、従来の治療法よりも歯周病菌を減少させて歯周ポケットを浅くする効果に優れることが実証されたそうです。




■まとめ

歯周病の原因の一つが、歯と歯茎の間にたまった汚れである「歯垢(しこう)」。

歯垢に含まれる毒素などによって、歯茎などの歯周組織が炎症を起こし、炎症が進むと、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」と呼ばれる隙間ができて、さらに汚れがたまりやすくなってしまい、炎症が進行しやすくなってしまいます。

歯周病になると、歯茎が腫れたり(歯肉が赤く腫れる)、出血したり、口臭が気になったりします。

また、歯周炎になると、歯を支える土台となる歯槽骨が溶けて歯茎が下がってしまい、場合によっては歯を失ってしまう恐れがあるそうです。

<歯周病予防>歯と歯ぐきの境目を磨いて|45歳以上の人で4割以上の方が歯周炎患者で紹介した厚生労働省の調査によれば、45歳以上の人で4割以上の方が歯周炎患者だったそうです。

お口の悩み|口内環境の消費者意識実態調査
お口の悩み|口内環境の消費者意識実態調査

参考画像:口内環境の消費者意識実態調査(2007/10/29、花王ニュースリリース)|スクリーンショット

また、花王の調査でも40代以上の人は歯と歯の隙間の汚れに悩んでいる人が多いそうです。

加齢と口内環境|口内環境の消費者意識実態調査
加齢と口内環境|口内環境の消費者意識実態調査

参考画像:口内環境の消費者意識実態調査(2007/10/29、花王ニュースリリース)|スクリーンショット

ストレスを感じることの多い30代後半から40代にかけて、口内を洗浄する働きがある唾液の分泌量が低下し、口内細菌の増加を招き、歯垢ができて、口がねばついたり、口臭を感じることが増えていくようです。

つまり、多くの方が歯周病に悩んでいるのですが、しっかりとした対処ができていないということがわかります。

【関連記事】

歯周病を予防するには、日々のブラッシングなどで、歯周病の原因となる細菌をできる限り取り除くことが重要です。

【#カンブリア宮殿】予防すれば虫歯ゼロ!(熊谷崇さん・日吉歯科診療所)によれば、しっかりと歯のケア方法ができるようになり、口腔内を清潔にできるようになってからではないと、詰めた歯は4、5年で再感染してしまい、また治療を繰り返すことになるため、初診では応急処置以外の治療を行なわない歯科医院もあるそうです。

大事なのは、しっかりとした歯のケアの仕方を学び、それを実践していくことなのです。

今回の研究結果によれば、ラジカル殺菌歯周病治療器が従来の治療法よりも歯周病菌を減少させて歯周ポケットを浅くする効果に優れることが実証されたことから、新しい医療機器として紹介される時も近いかもしれません。

→ 歯周病の症状・原因 について詳しくはこちら

→ 歯周病を予防する方法(歯磨き・歯ブラシ) について詳しくはこちら

【追記(2024/6/8)】

東北大発のベンチャー開発 世界初「歯周病」治療器 ブルーラジカル P-01と患者行動変容アプリ・ペリミルの販売開始

「ブルーラジカル P-01」は、重度歯周病をターゲットとした非外科的治療法として、世界で初めて実用化されました。厚生労働省の医療機器認定において、「歯周治療・歯周炎・歯周ポケットの殺菌・スケーリング」と明記された初めての歯周病治療器です。

従来の治療法と比較して、歯周ポケットを優位に減少させることを治験で証明した唯一の治療器でもあります。そのため、この新しい歯周病治療器は「歯周炎のステージⅢ・Ⅳの患者に対して、歯周ポケット内の殺菌と同時にスケーリングを行う」という明確な使用目的と、「歯周ポケットの減少」にコミットする初めての治療器です。

Blue Radicalのメカニズムは、過酸化水素にレーザー青色光を照射してラジカル殺菌を成立させます。これを従来の超音波振動と同時に、歯周病が進んでいる歯周ポケットの中でラジカル殺菌を行うため、歯周病の原因となる細菌を効果的に殺菌・除去します。







【参考リンク】
続きを読む ラジカル殺菌歯周病治療器を用いた歯周病治療は、従来の治療法よりも歯周病菌を減少させて歯周ポケットを浅くする効果に優れることを実証|東北大 →

なぜ、糖尿病の人は歯周病になりやすく、また治りが遅いのか?

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【目次】

■なぜ、糖尿病の人は歯周病になりやすく、また治りが遅いのか?

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by University of the Fraser Valley(画像:Creative Commons)

お口のケアが全身を守る|東京都8020推進事業

糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べて、中等度あるいは高度の歯周病になる頻度が2~3倍高く、また歯周病の進行が早く、治るのも遅くなります。

糖尿病と歯周病といわれて、今一つピンと来ていない人もいるかもしれませんが、実は、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周病にかかっている人が多いといわれています。

それは、糖尿病になると、唾液の分泌量が減って歯周病菌が増殖したり、免疫機能や組織修復力が低下して、歯周病が発症・進行しやすくなるからだと考えられます。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら

様々な調査研究で糖尿病と歯周病の関係についてわかってきています。

糖尿病と歯周病|日本糖尿病学会PDF

米国国民健康調査(NHANES)を用いた研究では、歯周病患者の糖尿病有病率は非歯周病者の約2倍高いことが示されている。さらには15年にわたるドイツ北東部ポメラニア地方の健康調査を用いたコホート研究では、ベースライン時に重度歯周炎に罹患している非糖尿病患者群では、歯周病に罹患していない非糖尿病患者群と比較して、調査開始5年後のHbA1cが悪化傾向にあった。

<中略>

日本人においては、久山町におけるコホート研究では、10年間で耐糖能異常を発症した患者群は、そうでない群に比べ歯周病有病率が有意に高かったという事実が示されている。

歯周病が糖尿病の合併症に及ぼす影響として、米国のピマインディアンを対象としたコホート研究において、重度歯周病を有する糖尿病患者群で、糖尿病腎症、虚血性心疾患、総脂肪量がより増加することが報告されている。

糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加によれば、糖尿病と歯周病の関連性は疫学調査や動物実験などで明らかにされており、糖尿病を多く発症する米アリゾナ州のピマインディアンを対象にした調査では、歯周病の発症率が糖尿病ではない人に比べて二・六倍高い、といったことも分かっているそうです。

なぜ、糖尿病の人は歯周病になりやすく、また治りが遅いのでしょうか?

お口のケアが全身を守る|東京都8020推進事業

その理由として、糖尿病の人は、細菌の攻撃に対して自分を守る免疫の働きが低下しており、組織を元通りにする力も弱いため、炎症による組織破壊が進行しやすいからです。

そのメカニズムとしては、血糖値の上昇に伴い血液中の糖化タンパク*が増加し、これがマクロファージ**を刺激してある特定のサイトカイン***分泌量が増え、歯周病が悪化するのではないかと考えられています。

高血糖状態が長く続くと、血液中に体内のタンパク質に糖が結合した糖化たんぱくが増加し、体内に侵入した細菌やウィルスを捕食・消化し、その情報をリンパ球に伝える働きを持つマクロファージを刺激し、ある特定のサイトカイン(細胞同士の情報伝達を担うタンパク質で、過剰に分泌されると、自らの組織が破壊されることがある)の分泌量が増え、歯周病が悪化するのではないかと考えられるそうです。

糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加で紹介した愛知学院大歯学部歯周病科(名古屋市)の野口俊英教授によれば、糖尿病と歯周病には5つの共通点があるそうです。

  1. 初期に顕著な自覚症状がない
  2. 罹患率が高い
  3. 生活習慣病
  4. 慢性疾患
  5. 病気の進行のメカニズムが似ている

さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化する、という逆の関係も明らかになってきて、糖尿病を持つ歯周病患者に治療を行うと血糖値が改善したという報告もあるそうです。

お口のケアが全身を守る|東京都8020推進事業

糖尿病をもつ歯周病患者に歯周治療を行うと、血糖値が改善したという報告が多数あります。いい換えれば、歯周病は糖尿病を悪化させる要因のひとつである可能性がきわめて高いということです。

なぜ糖尿病をもつ歯周病患者に歯周治療を行うと、血糖値が改善するのでしょうか?

そのメカニズムとしては、炎症時に歯周組織で増加したある特定のサイトカインが、血液を介して肝臓、筋肉、脂肪組織に運ばれ、インスリンの作用を邪魔して細胞内へのブドウ糖の取り込みを阻害し、血糖値を上昇させると考えられます。

したがって、糖尿病をもつ歯周病患者に歯周治療を行うと、歯周組織で分泌されるサイトカイン量が減少し、細胞内へのブドウ糖の取り込みが増して血糖値が改善すると考えられています。

糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加によれば、歯周病が重症化すると、その細菌と戦おうと「TNF-α」と呼ばれるタンパク質が出されるが、そのTNF-αがインスリンの働きを悪くして、血糖値のコントロールをも悪化させるそうです。

そこで、糖尿病をもつ歯周病患者に歯周治療を行うと、サイトカインの分泌量が減少し、細胞内へのブドウ糖の取り込みが阻害されることが少なくなるので、血糖値のコントロールができるようになると考えられます。

歯周病と全身の状態 糖尿病と歯周病の双方向性|eヘルスネット(厚生労働省)

糖尿病は喫煙と並んで歯周病の二大危険因子であり、一方歯周病は三大合併症といわれる腎症・網膜症・神経症に次いで第6番目の糖尿病合併症でもあり、両者は密接な相互関係にあります。しかし慢性炎症としての歯周炎をコントロールすることで、糖尿病のコントロール状態が改善する可能性が示唆されています。

糖尿病の合併症には糖尿病腎症・糖尿病網膜症・糖尿病神経障害などの合併症がありますが、歯周病も6番目の糖尿病合併症であると認められているそうです。

糖尿病・歯周病ともに予防することが大変重要なので歯周病ケアをやっていきましょう。

【#カンブリア宮殿】予防すれば虫歯ゼロ!(熊谷崇さん・日吉歯科診療所)によれば、しっかりと歯のケア方法ができるようになり、口腔内を清潔にできるようになってからではないと、詰めた歯は4、5年で再感染してしまい、また治療を繰り返すことになるため、初診では応急処置以外の治療を行なわないところがあるそうです。

歯周病を予防するには、日々のブラッシングなどで、歯周病の原因となる細菌をできる限り取り除くことが重要です。




■セルフケア

オーラルケアで歯周病予防|予防歯科(セルフケアと歯科医によるケア)

歯周病予防の基本はブラッシングですが、歯ブラシだけでなく、糸状のフロスやインタースペース・ブラシで歯のすき間の汚れも落とすことが重要です。

※フロスには、糸状のものや柄が付いたものがありますが、歯と歯の間に挿入してスライドさせながら歯垢を取り除くための道具です。

※インタースペース・ブラシとは、歯と歯の間や歯と歯肉の間、奥歯の周り、歯並びが悪いところを清掃するために役立つブラシのことです。

歯磨き剤には、歯の表面を硬くコーティングするフッ素入りのものをおすすめで、表面のエナメル質を補う成分の入ったものを、定期的に使うのもよいそうです。

また、歯周病を進行させる因子として喫煙(たばこ)も挙げられているので、禁煙することも重要なようです。

そして、日々のセルフケアに加えて、定期的にプロの歯科医によるケアを受けるのがより効果的なようです。

■プロの歯科医によるケア

オーラルケアで歯周病予防|予防歯科(セルフケアと歯科医によるケア)によれば、ブラッシングで落とせるプラーク(歯垢)は全体の50%で、フロスやインタースペース・ブラシを正しく使えば70%までは高められるそうですが、それ以上はプロでなければ難しいそうです。

プロの歯科医によるケアはどのようなことをするのでしょうか?

ブラッシングでプラークは落とせますが、実はその下にバイオフィルムと呼ばれる膜が付着しています。

細菌の巣窟であり、プラークをつきやすくするバイオフィルムを除去するために行なうのがPMTC。

「PMTC」(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、日ごろ自分で行なっている歯磨きでは落ちない歯の汚れをプロ(歯医者)が専用機器を使ってクリーニングすることです。

専用のブラシやラバーカップでこすり取っていきます。

そのあとで、歯の石灰化度を高めて酸に溶けにくくするためにフッ化物(フッ素)を塗布します。

つまり、車でいう油膜であるバイオフィルムを除去し、歯の石灰化度を高めて酸に溶けにくくするためにフッ素を塗るわけですね。

次に、歯周病菌が多く存在する歯肉が作るポケットと呼ばれる溝に、専用の器具を挿入し、先端から薬剤を薄めた液を吹き出し、超音波の振動を作用させることで細菌を洗い流していくという予防処置を週に1回、4週間行なうと歯は驚くほどきれいになるそうです。

やはりここまで聞くと、セルフケアだけでは歯周病予防は難しいようです。

プロの力を借りたほうがより効果的なようですね。

→ 歯周病を予防する方法(歯磨き・歯ブラシ) について詳しくはこちら







【関連記事】
続きを読む なぜ、糖尿病の人は歯周病になりやすく、また治りが遅いのか? →

認知症と歯の関係(歯の残存本数・歯周病)はあるの?【名医のザ太鼓判】

> 健康・美容チェック > 認知症 > 【名医のザ太鼓判】認知症と歯の関係(歯の残存本数・歯周病)|3月4日




2019年3月4日放送の「名医のTHE太鼓判!」は【最新!今なら治せる認知症&老眼】」がテーマです。

それでは、番組予告を参考に予習をしてみたいと思います。

『名医のTHE太鼓判!』3/4(月) 最新☆今なら治せる認知症と老眼スペシャル!!【TBS】

★認知症と歯の関係…新常識!歯と脳は繋がっている

★布川敏和が老眼をなおすレンズを試す

★ダイアモンド☆ユカイが認知症セミナー体験入学!

■出演者 #渡部建(アンジャッシュ) #山瀬まみ #児嶋一哉(アンジャッシュ) #原西孝幸(FUJIWARA) #藤本敏史(FUJIWARA) #浅香唯 #稲村亜美 #ダイアモンド☆ユカイ #高畑淳子 #布川敏和 #モト冬樹

【予習の目次】

■認知症と歯の関係

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by mich225(画像:Creative Commons)

■認知症と歯の残存本数

自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い
自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い

参考画像:自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い (2017/6/28、東北大学プレスリリース)|スクリーンショット

オーラルフレイルを知って健康寿命を延ばそう|自分の歯が多く保たれている人は、健康寿命が長く、要介護期間が短い|東北大学で紹介した東北大学の松山祐輔歯科医師が行なった研究によれば、自分の歯が多く保たれている人は、寿命が長いだけではなく、健康寿命(日常生活に制限のない期間)が長く、要介護でいる期間が短いことがわかったそうです。

歯の健康は体の健康に大きく関係! – 山梨県歯科医師会で紹介されている東北大学が70歳以上の高齢者116名を対象に行なった調査によれば、認知症の疑いがあるグループが9.4本だったのに対して、健康なグループは平均14.9本の歯が残っていたことから、認知症と歯の健康に関連性があることがありそうです。

からだの健康は 歯と歯ぐきから – 8020推進財団で紹介されている「口腔と全身の健康との関係Ⅱ:名古屋大学医学部口腔外科の研究調査」によれば、アルツハイマー型認知症のほうが健康な人より残っている歯の本数が少ないことが分かっています。

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■認知症と歯周病

歯周病で認知症悪化の仕組み解明|歯周病治療と口腔ケアによるアルツハイマー病発症予防に期待|#名古屋市立大学で紹介した名古屋市立大学大学院医学研究科の道川誠教授と、国立研究開発法人国立長寿医療研究センターの松下健二部長は、松本歯科大学、愛知学院大学、名古屋大学との共同研究によれば、マウスの実験で、歯周病菌の毒素がアルツハイマー病の原因となるアミロイドβを増やし、認知機能が低下したことがわかりました。

今後ヒトにおける効果が確認できれば、アルツハイマー病の進行を予防・軽減するために、歯周病の治療や口腔ケアを行なうようになるかもしれません。

歯周病がアルツハイマー病の原因の一つ!?|歯周病菌が作る「酪酸」が酸化ストレスを引き起こすで紹介した日本大学歯学部の落合邦康特任教授が日本歯周病学会で発表したラットによる実験結果によれば、歯周病の原因菌が作る「酪酸(らくさん)」がアルツハイマー病を引き起こす原因の一つになる可能性があるそうです。

→ 歯周病を予防する方法(歯磨き・歯ブラシ) について詳しくはこちら


■よく噛むことが認知症を防ぐ

噛むことの効用 ひみこの歯がいーぜ – 8020推進財団によれば、噛むことによって脳への血流が増加して、大脳辺縁系や海馬(記憶の形成に関わる脳の神経の一部)が活性化することがわかっており、つまり、かむことが認知症予防につながると考えられます。

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続きを読む 認知症と歯の関係(歯の残存本数・歯周病)はあるの?【名医のザ太鼓判】 →

口が臭い人は認知症のリスクが約4.4倍高い!口臭と認知症の関係とは?




口臭と認知症との関連(国立がん研究センター)によれば、重度の口臭を持つグループは、認知症発症のリスクが約4.4倍高いことがわかりました。

⇒ 認知症の症状・改善・予防に良い食べ物 について詳しくはこちら

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似たような研究を紹介すると、奥歯を失うとアルツハイマー型認知症になるリスクが高まる?によれば、奥歯のかみ合わせが全てそろっている人に比べ、歯の欠損でかみ合わせが一部失われた人は、認知症の症状が1.34倍表れやすく、前歯も含めてかみ合わせが全くない人だと1・54倍高かったそうです。

この二つに共通するのは口腔ケアができていないと認知症リスクが高くなるということ。

先ほどの国立がん研究センターの記事では、「口臭が社会的交流に影響を与え、社会的孤立を引き起こし、結果として認知症リスクが高い」と書かれていたのですが、このブログでは、口臭の原因となる歯周病によって認知症が悪化しているのではないかと考えます。

歯周病で認知症悪化の仕組み解明|歯周病治療と口腔ケアによるアルツハイマー病発症予防に期待|#名古屋市立大学によれば、マウスの実験で、歯周病菌の毒素がアルツハイマー病の原因となるアミロイドβを増やし、認知機能が低下したことがわかりました。

歯周病がアルツハイマー病の原因の一つ!?|歯周病菌が作る「酪酸」が酸化ストレスを引き起こすによれば、1)歯周病の原因菌「ジンジバリス菌」などが作る酪酸が細胞内に取り込まれる→2)「鉄分子(ヘム)」「過酸化水素」「遊離脂肪酸」が過剰に作り出される、3)細胞に酸化ストレスを起こして壊してしまう→アルツハイマー病というメカニズムがあると考えられています。

またもう一つの仮説として「脳糖尿病仮説」があります。

九州大の生体防御医学研究所によれば、アルツハイマー病患者は、脳内の遺伝子が糖尿病と同じ状態に変化することがわかったそうです。

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糖尿病患者の半数でアルツハイマーの初期症状を確認で紹介した加古川市内の病院に勤務する医師らの臨床研究によれば、糖尿病の通院患者の半数以上に、「海馬傍回(かいばぼうかい)」と呼ばれる脳の部位が萎縮(いしゅく)するアルツハイマー病の初期症状がみられることがわかったそうです。

インスリンには記憶、学習機能を高める作用もあり、糖尿病でインスリン反応性が低下することが、アルツハイマー病発症につながっている可能性があるようです。

インスリン抵抗性を伴った2 型糖尿病にアルツハイマーのリスク|九大研究によれば、インスリン抵抗性を伴った2型糖尿病の場合、アルツハイマーの発症に関係があるとされるプラークが形成されるリスクが高くなるという研究結果が発表されたそうです。

九州大学の研究によれば、血糖値の異常が認められた患者にはプラークが形成されるリスクが高いという結果がでたそうです。

論文を執筆した九州大学の佐々木健介さんによれば、インスリン抵抗性がプラーク形成の原因と結論するにはさらに研究を進める必要があるものの、糖尿病をコントロールすることによってアルツハイマーを予防できる可能性があるとしています。

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最近の研究では、歯周病は糖尿病の合併症の一つといわれており、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周病にかかっている人が多いといわれています。

それは、糖尿病になると、唾液の分泌量が減って歯周病菌が増殖したり、免疫機能や組織修復力が低下して、歯周病が発症・進行しやすくなるからだと考えられます。

糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加によれば、糖尿病と歯周病の関連性は疫学調査や動物実験などで明らかにされており、糖尿病を多く発症する米アリゾナ州のピマインディアンを対象にした調査では、歯周病の発症率が糖尿病ではない人に比べて二・六倍高い、といったことも分かっているそうです。

なぜ、糖尿病の人は歯周病になりやすく、また治りが遅いのでしょうか?によれば、高血糖状態が長く続くと、血液中に体内のタンパク質に糖が結合した糖化たんぱくが増加し、体内に侵入した細菌やウィルスを捕食・消化し、その情報をリンパ球に伝える働きを持つマクロファージを刺激し、ある特定のサイトカイン(細胞同士の情報伝達を担うタンパク質で、過剰に分泌されると、自らの組織が破壊されることがある)の分泌量が増え、歯周病が悪化するのではないかと考えられるそうです。

糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加で紹介した愛知学院大歯学部歯周病科(名古屋市)の野口俊英教授によれば、糖尿病と歯周病には5つの共通点があるそうです。

  1. 初期に顕著な自覚症状がない
  2. 罹患率が高い
  3. 生活習慣病
  4. 慢性疾患
  5. 病気の進行のメカニズムが似ている

今回の研究では口臭によって社会的に孤立し認知症が進行するというものでしたが、口臭の原因が何によるものか、例えばそれが歯周病であったり、さらに元をたどれば糖尿病から来るものであるとしたら、糖尿病と歯周病とではアルツハイマー型認知症になるメカニズムが違ったとしても、糖尿病と歯周病には共通点が多いということですから、アルツハイマー型認知症を予防するには、歯周病・糖尿病になる生活習慣を改善することが大事ということが言えそうです。

→ 歯周病は糖尿病の合併症の一つ!?糖尿病と歯周病の関係 について詳しくはこちら

→ 歯周病を予防する方法(歯磨き・歯ブラシ) について詳しくはこちら







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