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認知症と歯の関係(歯の残存本数・歯周病)はあるの?【名医のザ太鼓判】

健康・美容チェック > 認知症 > 【名医のザ太鼓判】認知症と歯の関係(歯の残存本数・歯周病)|3月4日




2019年3月4日放送の「名医のTHE太鼓判!」は【最新!今なら治せる認知症&老眼】」がテーマです。

それでは、番組予告を参考に予習をしてみたいと思います。

『名医のTHE太鼓判!』3/4(月) 最新☆今なら治せる認知症と老眼スペシャル!!【TBS】

★認知症と歯の関係…新常識!歯と脳は繋がっている

★布川敏和が老眼をなおすレンズを試す

★ダイアモンド☆ユカイが認知症セミナー体験入学!

■出演者 #渡部建(アンジャッシュ) #山瀬まみ #児嶋一哉(アンジャッシュ) #原西孝幸(FUJIWARA) #藤本敏史(FUJIWARA) #浅香唯 #稲村亜美 #ダイアモンド☆ユカイ #高畑淳子 #布川敏和 #モト冬樹

【予習の目次】

■認知症と歯の関係

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by mich225(画像:Creative Commons)

■認知症と歯の残存本数

自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い
自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い

参考画像:自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い (2017/6/28、東北大学プレスリリース)|スクリーンショット

オーラルフレイルを知って健康寿命を延ばそう|自分の歯が多く保たれている人は、健康寿命が長く、要介護期間が短い|東北大学で紹介した東北大学の松山祐輔歯科医師が行なった研究によれば、自分の歯が多く保たれている人は、寿命が長いだけではなく、健康寿命(日常生活に制限のない期間)が長く、要介護でいる期間が短いことがわかったそうです。

歯の健康は体の健康に大きく関係! – 山梨県歯科医師会で紹介されている東北大学が70歳以上の高齢者116名を対象に行なった調査によれば、認知症の疑いがあるグループが9.4本だったのに対して、健康なグループは平均14.9本の歯が残っていたことから、認知症と歯の健康に関連性があることがありそうです。

からだの健康は 歯と歯ぐきから – 8020推進財団で紹介されている「口腔と全身の健康との関係Ⅱ:名古屋大学医学部口腔外科の研究調査」によれば、アルツハイマー型認知症のほうが健康な人より残っている歯の本数が少ないことが分かっています。

【参考リンク】


■認知症と歯周病

歯周病で認知症悪化の仕組み解明|歯周病治療と口腔ケアによるアルツハイマー病発症予防に期待|#名古屋市立大学で紹介した名古屋市立大学大学院医学研究科の道川誠教授と、国立研究開発法人国立長寿医療研究センターの松下健二部長は、松本歯科大学、愛知学院大学、名古屋大学との共同研究によれば、マウスの実験で、歯周病菌の毒素がアルツハイマー病の原因となるアミロイドβを増やし、認知機能が低下したことがわかりました。

今後ヒトにおける効果が確認できれば、アルツハイマー病の進行を予防・軽減するために、歯周病の治療や口腔ケアを行なうようになるかもしれません。

歯周病がアルツハイマー病の原因の一つ!?|歯周病菌が作る「酪酸」が酸化ストレスを引き起こすで紹介した日本大学歯学部の落合邦康特任教授が日本歯周病学会で発表したラットによる実験結果によれば、歯周病の原因菌が作る「酪酸(らくさん)」がアルツハイマー病を引き起こす原因の一つになる可能性があるそうです。

→ 歯周病を予防する方法(歯磨き・歯ブラシ) について詳しくはこちら


■よく噛むことが認知症を防ぐ

噛むことの効用 ひみこの歯がいーぜ – 8020推進財団によれば、噛むことによって脳への血流が増加して、大脳辺縁系や海馬(記憶の形成に関わる脳の神経の一部)が活性化することがわかっており、つまり、かむことが認知症予防につながると考えられます。

【参考リンク】







【参考リンク】
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ロスマリン酸の摂取によりモノアミンの濃度が上昇しアミロイドβ凝集を抑制することからアルツハイマー病予防に期待




ロスマリン酸摂取後の脳内ドーパミンがアルツハイマー病を予防する ポリフェノールの新たな作用機序

(2019/6/18、東京大学)

東京大学大学院農学生命科学研究科の小林彰子准教授と金沢大学大学院医薬保健学総合研究科山田正仁教授、福島大学平修教授らの研究グループは、ポリフェノールの一種、ロスマリン酸を摂ったマウスの脳内において、ドーパミンをはじめとするモノアミン(ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニン、ヒスタミンなどの神経伝達物質の総称)の濃度が上昇し、それらがアルツハイマー病の主病態であるアミロイドβ凝集を抑制することを明らかにしました。

現在アルツハイマー病を根治する薬は存在しないことから、ロスマリン酸の摂取により、脳内で合成が活性化される成分(モノアミン)がAβ凝集を抑制するという新たな作用機序の発見は、ポリフェノール摂取によるアルツハイマー病の予防や治療法の確立に繋がることが期待されます。

ロスマリン酸の摂取によりモノアミンの濃度が上昇しアミロイドβ凝集を抑制することからアルツハイマー病予防に期待
ロスマリン酸の摂取によりモノアミンの濃度が上昇しアミロイドβ凝集を抑制することからアルツハイマー病予防に期待

参考画像:ロスマリン酸摂取後の脳内ドーパミンがアルツハイマー病を予防する ポリフェノールの新たな作用機序(2019/6/18、東京大学)

■ロスマリン酸とは?

ロスマリン酸は、ポリフェノールの一種で、ローズマリーやレモンバーム、シソ、えごまなどのシソ科ハーブ類の植物に多く含まれる成分です。







【参考リンク】

コーヒーのクロロゲン酸に高齢者の認知機能改善効果があることを実証|アミロイドβが低下し、言語記憶の改善にも効果【論文・エビデンス】

健康・美容チェック > 認知症 > コーヒーのクロロゲン酸に高齢者の認知機能改善効果があることを実証|アミロイドβが低下し、言語記憶の改善にも効果




【目次】

■コーヒーのクロロゲン酸に高齢者の認知機能改善効果があることを実証|アミロイドβが低下し、言語記憶の改善にも効果

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by waferboard(画像:Creative Commons)

コーヒー生豆に含まれるクロロゲン酸 高齢者の認知機能改善 米沢栄養大の加藤准教授ら実証

(2018/3/16、河北新報)

加藤准教授らは2014年8月から半年間、米沢市の65歳以上の男女計8人にクロロゲン酸330ミリグラム入りの試験飲料100ミリリットルを毎日就寝前に摂取してもらい、その前後の認知機能テストで効果を調べた。

 8人は全員、テスト前は認知機能の低下を自覚していたが、摂取後に視覚運動機能や注意機能、記憶能力など計15項目をパソコンでテストしたところ、最高で平均20%の改善が示された。特に前頭部の脳がつかさどる注意機能などの改善が顕著だったという。

 血液検査では、認知症を引き起こすとされるタンパク質の一種、アミロイドベータが平均27%低下し、言語記憶の改善にも効果が見られた。

コーヒーが持つ10の健康効果まとめではコーヒーに含まれるクロロゲン酸に認知症予防効果があることが期待されると紹介しましたが、山形県立米沢栄養大の加藤守匡准教授と花王との共同研究によれば、コーヒーの生豆などに含まれるクロロゲン酸に高齢者の認知機能改善効果があることを実証したそうです。

■まとめ

コーヒーでアルツハイマー病予防?|カフェインに記憶力低下改善効果によれば、森隆・埼玉医大准教授と米フロリダアルツハイマー病研究センターなどによる動物実験によれば、カフェインを与えたマウスは、カフェインを与えないマウスに比べ、記憶力の低下が改善されたそうです。

コーヒーが認知症予防に良いということになるといいですね。

→ 認知症予防に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら







【参考リンク(論文・エビデンス)】
続きを読む コーヒーのクロロゲン酸に高齢者の認知機能改善効果があることを実証|アミロイドβが低下し、言語記憶の改善にも効果【論文・エビデンス】

【認知症予防】ホップ由来の苦み成分「イソα酸」に脳内の免疫細胞である「ミクログリア」を活性化させ、アミロイドβを除去する作用|キリンと東京大、学習院大

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【目次】

■【認知症予防】ホップ由来の苦み成分「イソα酸」に脳内の免疫細胞である「ミクログリア」を活性化させ、アミロイドβを除去する作用|キリンと東京大、学習院大

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by Paul Miller(画像:Creative Commons)

ビールの苦味、認知症予防…蓄積たんぱく質除去

(2016/11/28、読売新聞)

キリンや東京大の中山裕之教授らの実験で、ホップ由来の苦み成分である「イソα酸」に、脳内の免疫細胞である「ミクログリア」を活性化させ、アミロイドβを除去する作用がみられた。イソα酸を含むえさを食べたマウスは、そうでないマウスに比べ、アミロイドβが約5割減少し、認知機能も向上したという。

キリンと東京大、学習院大の共同研究チームが行なった実験によれば、ホップ由来の苦み成分「イソα酸」に脳内の免疫細胞である「ミクログリア」を活性化させ、アミロイドβを除去する作用がみられ、認知症のひとつであるアルツハイマー病の予防効果があることが分かったそうです。

京都大学でもホップの抽出物がアルツハイマー病の発症を抑える効果をもつことを明らかにする研究を行っています。




■イソα酸とは

ビール好きの基礎知識ホップの正体をあなたは知っていますか?

(2015/3/2、YES!MAGAZINE)

ビールに苦みを与えるのは、ホップの樹脂に含まれるアルファ酸です。このアルファ酸が麦汁煮沸過程でイソアルファ酸に変化し、味わい深い苦みをビールに付与します。さらに、このイソアルファ酸は泡持ちをよくし、雑菌の繁殖も抑えるなど、様々な効果を発揮する、ビールの中の、なくてはならない万能薬でもあるのです。

α酸が麦汁煮沸過程でイソアルファ酸に変化し、このイソアルファ酸には泡持ちをよくし、雑菌の繁殖も抑えるなどの効果があるそうです。

■ミクログリアとは

認知症モデルマウスの神経炎症を可視化-COX1を標的とした認知症の解明・診断・治療への応用に期待-

(2016/2/26、理化学研究所)

脳や脊髄など、中枢神経系に存在する神経細胞以外の部分(グリア)を構成する細胞の1種。中枢神経系における免疫担当細胞であると考えられ、神経細胞の損傷、細菌や毒素などの外部刺激を素早く探知して活性化されることが知られている。

ミクログリアとは、神経免疫細胞です。

■まとめ

ホップの抽出物からアルツハイマー病の発症を抑制する効果があることが期待されることから、今後、各社からホップエキスを含有する健康食品、サプリメント等の商品が出てくるのではないでしょうか。

→ 認知症の症状|認知症予防に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら







【参考リンク】
続きを読む 【認知症予防】ホップ由来の苦み成分「イソα酸」に脳内の免疫細胞である「ミクログリア」を活性化させ、アミロイドβを除去する作用|キリンと東京大、学習院大

歯周病で認知症悪化の仕組み解明|歯周病治療と口腔ケアによるアルツハイマー病発症予防に期待|#名古屋市立大学

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■歯周病で認知症悪化の仕組み解明|歯周病治療と口腔ケアによるアルツハイマー病発症予防に期待|名古屋市立大学

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by Herry Lawford(画像:Creative Commons)

名古屋市立大学大学院医学研究科の道川誠教授と、国立研究開発法人国立長寿医療研究センターの松下健二部長は、松本歯科大学、愛知学院大学、名古屋大学との共同研究によれば、マウスの実験で、歯周病菌の毒素がアルツハイマー病の原因となるアミロイドβを増やし、認知機能が低下したことがわかりました。

今後ヒトにおける効果が確認できれば、アルツハイマー病の進行を予防・軽減するために、歯周病の治療や口腔ケアを行なうようになるかもしれません。

認知症・アルツハイマー病を予防するためにも、歯周病予防をしていきましょう!

→ 歯周病を予防する方法(歯磨き・歯ブラシ) について詳しくはこちら







【参考リンク】
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