日本人の持つ才能は物事を省略し、新しく想像し直す力!?

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by kanegen(画像:Creative Commons)




人間より圧倒的に優れた人工的知性に、人の脳がつながる未来とは?――天才的コンピューター開発者が予見する、2030年の世界~PEZY Computing 社長 齊藤元章氏

(2016/1/18、電通報)

日本人はこれまでの長い歴史の中で、国外から来た変化を消化吸収し、いいものは取り込みながら自分たちの文化にしてきました。

「決断力」(著:羽生善治)では、将棋のルールにこそ日本人のアイデアや知恵が隠されていると語っている。

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俳句や短歌にも共通するように、将棋には省略の文化がある。

日本人は物事を省略し、新しく想像し直す才能に恵まれているのではないだろうか。

今の時代にあって「日本人が・・・」というのは考え方が偏っているといえるかもしれない。

ただ、時代の流れだけではなく、人は生まれた環境(育てられ方や地理的な状況などを含む総合的な意味での環境)によって考え方が変わるはずだ。

アメリカのように多くの人種や民族が入り交じり、自由な発想を受け入れる国があったり、ヨーロッパのように伝統を重んじる一方、それに反発してパンクロックが生まれる地域がある。

温暖な気候と寒冷な気候とでは思考パターンにも違いがあるだろうし、すでに経済成長を成し遂げた地域とこれから経済成長を遂げようという地域とでは必要とされるものも違ってくるだろう。

その地域でしか生み出せないものがあるはずだ。

日本人は新しいものを生み出すのが苦手だといわれる。

だけど、それも一つの個性なのではないか。

どれだけ素晴らしい武器となる能力を持っていたとしても、自信のない人ほど別の武器を持ちたがるものだ。

明石家さんまさんは勝負強い人についてこう語っている。

「ダメな時をどう乗り越えるか」について考える。

やっぱり、「あかん」というときは
なにをやってもダメなんです。
そういうときには、打たせなきゃいけない。
わざと打たせたら、耐えられるんですよ。

もう、流れが決まってるときは、
どうしようもないですから。
とくに、負けてるときはね、
もう、どうおさえるか、なんです。

日本の経済が勢いがなくなり、右肩下がりになった時、つまり、自信が失われたときに、日本人は新しいものを生み出すのが苦手といわれて、別の武器を持とうとして、新しいものを生み出そうとした結果が今なのかもしれない。

変化を消化吸収し、いいものは取り込みながら自分たちの文化にしてしまうという自分たちが持つ特徴にもう一度フォーカスを当てればよいのではないか。

今は次々と新しい変化が生まれている。

新しいものが次々と生まれた時に起こるであろうと予測されるのが、物事が複雑化すること。

物事のルールが複雑になった時に日本人の持つ知恵・省略の文化が役立つのではないだろうか。

流れが決まっているときにはどうしようもないわけですから、とくに、負けてるときはね、もう、どうおさえるか、なんです。

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