【目次】
- すい臓がんと肺がんの悪化に「Dkk1」と「CKAP4」と呼ばれるたんぱく質が関与していることを発見|大阪大
- Dkk1(Dickkopf1)
- CKAP4(Cytoskeleton-associated protein 4)
- まとめ
■すい臓がんと肺がんの悪化に「Dkk1」と「CKAP4」と呼ばれるたんぱく質が関与していることを発見|大阪大
by Sam Verhaert(画像:Creative Commons)
(2016/6/21、時事通信社)
膵臓(すいぞう)がんと肺がんの悪化に「Dkk1」と「CKAP4」と呼ばれるたんぱく質が関与していることを、大阪大の菊池章教授らの研究グループが発見した。
<中略>
これまで、Dkk1ががん細胞の増殖に関わっているという指摘はあったがCKAP4と結合して作用することが初めて分かったという。
大阪大学の菊地明教授らの研究グループによれば、すい臓がんと肺がんの悪化に「Dickkopf1(Dkk1)」と「Cytoskeleton-associated protein 4 (CKAP4)」と呼ばれるたんぱく質が関与していることがわかったそうです。
■Dkk1(Dickkopf1)
(2016/6/21、リソウ|大阪大学)
細胞の外に分泌されるタンパク質。脊椎動物の胎生期の神経系の発生に重要なタンパク質として同定されました。成体における機能は不明ですが、Dkk1が増えたり、減ったりすることにより、がんが生じることが知られていました。しかし、Dkk1がどのようにしてがんを誘導するかは不明でした。
■CKAP4(Cytoskeleton-associated protein 4)
(2016/6/21、リソウ|大阪大学)
細胞表面に存在するタンパク質。もともとは、細胞内の小胞体に存在するタンパク質として同定されました。その後、細胞表面にも存在することが示されましたが、その機能やがんとの関連は不明でした。
■まとめ
Dkk1とCKAP4がすい臓がんと肺がんを診断する際のバイオマーカー(指標)になる可能性があり、また、CKAP4に対する抗体が将来治療に応用できる可能性がでてきたことになるそうです。
今回の発見により、すい臓がんと肺がんの早期発見につながる診断薬や治療薬の開発が期待されます。
【参考リンク】
- 分岐を伴った上皮管腔組織構造の形成・維持の分子機構|上皮管腔組織形成|
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