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【目次】
- SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療を行なうと、ナースコールの回数が減る!?
- SAS(睡眠時無呼吸症候群)とは
- SAS(睡眠時無呼吸症候群)の種類
- 睡眠時無呼吸症候群(閉塞型)の症状
- SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療法
■睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療を行なうと、ナースコールの回数が減る!?
by COD Newsroom(画像:Creative Commons)
ナースコール回数に影響 睡眠時無呼吸症候群SASは患者を重症化?|CIRCL
アメリカのトーマスジェファーソン大学の研究によって、入院患者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治療するとナースコールの回数が減ることが示された。
その理由は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療で急激な血圧変化などが改善され、緊急対応が必要な危険な状態が減るためだという
トーマスジェファーソン大学の研究によれば、入院患者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療を行なうと、急激な血圧変化などが改善されることによって、ナースコールの回数が減るそうです。
睡眠時無呼吸症候群 高血圧、心疾患の原因にもによれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は眠りが浅く、夜でも日中に働くべき交感神経が活動を続け、体を活性化させるホルモンが分泌された状態が続いているため、血圧が上がり、無呼吸による低酸素状態も重なって、心臓などに負担がかかり、心筋梗塞などのリスクが高まると考えられています。
また、糖尿病や脳血管障害などの合併症も懸念されていて、糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害を予防できる可能性がある!?|大阪市立大で紹介した大阪市立大の稲葉雅章教授らのグループによれば、糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害(血糖値・動脈硬化)を予防できる可能性があるそうです。
また、睡眠障害のある患者は、糖尿病・高血圧・動脈硬化になりやすい?によれば、睡眠障害がある患者は、頚動脈の内壁が分厚くなって血管が狭まっており、動脈硬化を進行させるリスクが高まっていることも明らかになっているそうです。
大阪市立大学の稲葉教授らはこれまでの研究で、糖尿病患者の睡眠障害が心筋梗塞や脳卒中を引き起こす早朝の高血圧や血糖値の上昇などにつながることも突き止めているそうです。
睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームとの合併率は高いそうです。
メタボリックの原因は、肥満であり、特におなかにたまる内臓脂肪が危険因子であり、また睡眠時無呼吸症候群の原因も、肥満によって上気道に脂肪がたまることで気道が狭くなり、無呼吸を起こしています。
メタボリックシンドロームは動脈硬化の原因となり、心筋梗塞などの心血管病の危険因子となることが知られています。
そして、睡眠時無呼吸症候群によって、さらに心筋梗塞などのリスクが高くなってしまうのだそうです。
■SAS(睡眠時無呼吸症候群)とは
睡眠時無呼吸症候群 高血圧、心疾患の原因にもによれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断基準は、「10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある」場合なのだそうです。
●SAS(睡眠時無呼吸症候群)の種類
- 「閉そく型」:首回りに脂肪が付いたり、舌が大きいなどの理由で気道がふさがる。
ほとんどの患者が閉塞型。 - 「中枢型」:呼吸中枢に障害があって起こる
- 「混合型」:閉塞型と中枢型、両者の混合
●睡眠時無呼吸症候群(閉塞型)の症状
(1)大きないびき
(2)眠っている間に呼吸が止まる
(3)日中の眠気
(4)熟睡感がない
(5)起床時に頭痛がする
●SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療法
by COM SALUD Agencia de comunicación(画像:Creative Commons)
重症のSAS患者の治療には、寝るときに呼吸用のマスクを付け、圧力をかけた空気を機械で持続的に送り込む「CPAP療法」が有効とされています。
睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、CPAP(Continuous Positive Airway Pressure=シーパップ)は、睡眠中に装着した鼻マスクから圧力をかけた空気を送り込み、上気道を開いた状態に保って無呼吸をなくす方法です。
CPAP療法で治療すると無呼吸やいびき、日中の眠気が消失するだけでなく、高血圧や、メタボリックシンドロームのひとつの病態であるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性も改善します。
つまり、CPAP療法で睡眠時無呼吸症候群を治療すると、心筋梗塞などのリスクも低下するのです。
●SAS(睡眠時無呼吸症候群)対策
減量・ダイエット
肥満が原因による睡眠時無呼吸症候群の治療・予防するためには、食生活の改善や運動不足の解消など生活習慣の改善が重要となります。
睡眠前の深酒に注意
アルコールは気道周辺の筋肉を弛緩させ、鼻づまりを引き起こしやすいので、いびきをかきやすくなります。
横向きに寝る
軽度のいびきなら、舌が喉に落ち込んで気道を塞がないよう、横向きに寝るようにしましょう。
腰枕
ファスナーを開いて背中にボールを装着できる腰枕を使うことで、横向きの姿勢を保つことができます。
パジャマの背中に袋を縫い付けて、中にテニスボールなどを入れるお手製腰枕もおすすめです。
ベッドの頭側を高くする
体を少し起こした姿勢にしておけば舌が落ち込みにくくなります。
マウスピース
中等症より軽いいびきには、舌や下あごを前に出させる特殊なマウスピースを使うと軽減することもあるそうです。
CPAP療法
中等症以上や重度のSAS患者の治療には、寝るときに呼吸用のマスクを付け、圧力をかけた空気を機械で持続的に送り込む「CPAP療法」が有効とされています。
睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、「CPAP(Continuous Positive Airway Pressure=シーパップ)」は、睡眠中に装着した鼻マスクから圧力をかけた空気を送り込み、上気道を開いた状態に保って無呼吸をなくす方法です。
CPAP療法で治療すると無呼吸やいびき、日中の眠気が消失するだけでなく、高血圧や、メタボリックシンドロームのひとつの病態であるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性も改善します。
つまり、CPAP療法で睡眠時無呼吸症候群を治療すると、心筋梗塞などのリスクも低下します。
→ 睡眠時無呼吸症候群 について詳しくはこちら
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