by CaesarGabriel(画像:Creative Commons)
(2016/9/15、産経新聞)
男性の69・8%、女性の59・1%は交際相手がおらず、このうち男女とも約3割は「交際を望んでいない」と回答した。
5年に一度行われる国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、交際相手がいない独身者の割合が男性69.8%、女性59.1%と過去最高となっていることがわかったそうです。
2011年の行われた調査によれば、「交際相手がいない」とする未婚者が男女とも過去最高(男性が61・4%、女性が49・5%)という結果になっていましたので、交際相手がいないという独身者の割合が大幅に増加していることがわかります。
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なぜ過去最多となっているのでしょうか?
その理由として、国立社会保障・人口問題研究所では次のように分析しています。
いずれ結婚するつもりと考える独身者は男女とも9割弱おり、同研究所は「結婚したい意欲は引き続き高いが、積極的に異性を求めないまま先送りしている」と分析した。
2011年に同研究所が行なった分析によれば、
「今は“婚活”が脚光を浴びているが、背景にはお見合い文化が廃れる中、結婚相手を探す機会が減っている実態があるのではないか」
と分析していました。
前回の分析と今回の分析の違いは、前回はお見合い文化が廃れるというシステム上の問題だったのに対し、今回は結婚を先送りにしている個人の問題としている点です。
交際相手がいない理由としては色んな理由が考えられます。
- まず生活するのが大変なため、恋愛をする余裕がない。
- 経済的に困窮しているため、恋愛できない。
- 仕事や研究、趣味に没頭している(異性と付き合う時間がない)
- 失敗(フラれる)のが怖い
- 友だち関係がラク
- 高嶺の花ばかりを追い求める(高望み・理想が高い)
- 清潔感がない(女性が求める最低ラインにのっていない)
- 人を好きになるのが遅かったため、どのようにしていいのかわからない。(恋愛の仕方がわからない)
- 人を好きになったことがない
- 異性ではなく同性が好き
- 両親のことを見てきて、恋愛することに無意味さを感じる
人にはいろんな考えがいて、いろんな状態の人がいます。
そういういろんな考え・状態の人をひっくるめて「草食系」「若者の恋愛離れ」とまとめるのは想像力がないように感じますし、もっと様々な視点から物事を見てみると違ったことが浮かび上がってくるのではないかと思うのです。
その人の選択を認めてあげる寛容さが必要なのではないでしょうか。
恋愛をしたいけどできない人にはできるような環境・やり方をアドバイスしてあげましょう。
アドバイスをきちんと受け入れて行動し続ける人はきっと結果がついてくるはずです。
恋愛するよりも仕事や研究、趣味に熱中したいという人は恋愛に後悔がなければ、そっと放ってあげましょう。
何かを成し遂げるかもしれません。
そっと見守ることも大事なのではないでしょうか。
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