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■胃がん予防のためのピロリ菌検査を中学2年生を対象に実施|大分県臼杵市
(2016/9/22、大分合同新聞)
臼杵市は2017年度にも、胃がん予防のためのピロリ菌検査を中学2年生を対象に実施する。生徒の同意を得て、学校健診の尿検査に合わせて調べる。検査費は市が全額負担する方針。中学生に尿を使ったピロリ菌検査を実施するのは県内で初めて。
大分県の臼杵市では2017年度に、胃がん予防のためのピロリ菌検査を中学2年生を対象に実施するそうです。
胃がん死亡率のワースト2位の佐賀県、中学生を対象に任意のピロリ菌検査を実施(2016/2/5)によれば、2014年の75歳未満の人口10万人あたりの胃がん死亡率で、山形県に次いで、ワースト2位だった佐賀県では、県内の中学3年生を対象に任意のピロリ菌検査を実施するというニュースを以前お伝えしていました。
【参考リンク】
(2015/12/5、苫小牧民報社)
苫小牧市は2016年度から中学2年生を対象に、胃がんの原因の一つとされるピロリ菌検査を実施する方針だ。検査は任意とし、学校での健康診断時の尿検査で感染の有無を調べる内容で、来年3月に保護者説明会を予定。感染が分かった場合、除菌を希望する生徒には費用助成も行う方向で検討を進めている。
ピロリ菌は、胃炎や胃潰瘍、胃がんなどを引き起こすことがわかっています。
胃がんの8割がピロリ菌が原因 胃がん対策はピロリ菌除菌を中心に|国際がん研究機関によれば、ピロリ菌が胃がんの原因の一つであり、ピロリ菌を除菌することが胃がん予防につながるといわれています。
ピロリ菌感染者が必ず胃がんになるわけではありませんが、胃がん患者の多くがピロリ菌感染者であるという結果から胃がん対策にはピロリ菌の除菌が有効だと考えられます。
(2015/12/5、苫小牧民報社)
ピロリ菌の感染は、親から子どもへ食べ物などを介して感染するケースも多いとされ、一度除菌すると再感染はほぼないとされている。子どものうちに除菌することで、本人はもとより、将来家庭を持った際も家庭内感染を防ぐことが可能なことから、道内では稚内市など9市町が中高生を対象にしたピロリ菌検査を実施している。
中学生の段階で早期発見し、除菌治療を行なえば、ピロリ菌による胃がんの発症リスクを下げることが期待できます。
ピロリ菌は一度除菌すると再感染はほぼないとされていて、早い段階で除菌をすることにより、ピロリ菌による胃がんの発生リスクを抑えることができると考えられます。
ピロリ菌の検査は、内視鏡検査や呼気検査、血液検査、尿検査などがありますが、尿検査が選ばれている理由は、採血による血液検査よりも心理的ハードルが低く、受診率が高いからだと考えられます。
■ピロリ菌による胃がんを予防する方法
ピロリ菌感染者6000万人!あなたの胃は大丈夫?|#あさイチ(NHK)によれば、胃壁細胞はピロリ菌の攻撃にたえきれなくなると自爆ボタンを押して自滅することで胃全体がギリギリ元気な状況を保つことができるのですが、高血糖・喫煙・塩分の過剰摂取などの3つの要因のどれかが訪れると、胃壁細胞の自爆スイッチが壊れてしまい、ピロリ菌の攻撃にたえきれなくなった胃壁細胞は、「がん」になってしまうそうです。
ピロリ菌感染者のうち・・・
・血糖値が正常値を超えている人は、そうでない人に比べて2.2倍リスクが高い。
・タバコを吸う人は、吸わない人に比べて1.6倍リスクが高い。
・塩分過剰摂取の人は、そうでない人に比べて3倍リスクが高い。
つまり、ピロリ菌による胃がんを予防する方法としては、次の方法が考えられます。
・ピロリ菌検査を行い、ピロリ菌が見つかった人は、除菌をおこなう。
・血糖値をコントロールする。
・禁煙する。
・塩分の量を減らす。
→ 胃がん|胃がんの症状・原因・手術・食事 について詳しくはこちら
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