> 健康・美容チェック > コレステロール > LDLコレステロール(悪玉コレステロール) > ブロッコリーやキャベツに含まれる「SMCS」はLDLコレステロールを下げる効果がある
【目次】
- 「脂質異常症」が疑われる人は全国で約4220万人!
- コレステロールが増えすぎると動脈硬化のリスクが増える!
- 本当の悪玉は酸化悪玉コレステロール!
- コレステロールを排出し、酸化を防ぐ、野菜の効果とは
- ブロッコリーやキャベツに含まれる天然アミノ酸「SMCS」は、コレステロールが胆汁酸に変わるのを促進する
- 飲んだ感想
■「脂質異常症」が疑われる人は全国で約4220万人!
厚生労働省の平成18年国民健康・栄養調査によれば、「脂質異常症」が疑われる人は全国で約4220万人いるそうです。
「脂質異常症(ししついじょうしょう)」とは、血液中に含まれる脂質(コレステロールや中性脂肪)が多すぎる、もしくは不足している状態を指します。
従来は「高脂血症」と呼ばれていましたが、HDLコレステロールが低い場合も病気の発生リスクがあり誤解を防ぐためにも、高LDLコレステロール血症、高トリグリセライド血症、低HDLコレステロール血症といった血液中の脂質の異常を総称して「脂質異常症」と呼ぶようになりました。
■コレステロールが増えすぎると動脈硬化のリスクが増える!
自覚症状がない病気・症状のことを「サイレントキラー」と呼ぶ機会が増えていますが、動脈硬化もそのうちの一つ。
日本人の3大死因は1.悪性新生物(がん)、2.心疾患(心筋梗塞など)、3.脳血管疾患(脳梗塞など)なのですが、心疾患・脳血管疾患は動脈硬化を主な原因とする病気です。
LDLコレステロールの増加や高血糖、高血圧が動脈硬化の進行を早め、動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こすリスクが高めます。
■本当の悪玉は酸化悪玉コレステロール!
【アテローム(粥状)性動脈硬化症のメカニズム】
高血圧や高血糖などの理由により血管内膜が傷つき、その隙間から血管壁にLDLコレステロールがどんどん入り込みます。
血管の内側にたまったLDLコレステロールが活性酸素により酸化すると、身体は異物としてみなし、免疫細胞の一つであるマクロファージ(白血球の一種)が酸化LDLコレステロールを排除するために、どんどん取り込んでいきます。
その結果、マクロファージが大きくなり、血管壁にプラーク(こぶ)を形成し、血管を内側から押し上げ動脈硬化を起こします。
プラークが破れると修復のために血小板が集まって、血液が固まり、血栓を形成し、血管が詰まる原因となります。
コレステロール増加の主な原因は偏った食生活であり、喫煙やストレスなどがLDLコレステロールの酸化を促進してしまいます。
→ 酸化悪玉コレステロールとは・原因・数値(基準値)・測定(検査)・対策 についてくわしくはこちら
■コレステロールを排出し、酸化を防ぐ、野菜の効果とは
生活習慣病の予防に野菜の力を~コレステロールを下げる様々な働き~
(2010/5/20、サンスターニュースリリース)
最近の研究から、野菜は様々な機能成分も含んでいることがわかってきています。今、特に注目されているのがブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の野菜。ブロッコリーやキャベツに含まれる天然アミノ酸「SMCS」は、コレステロールが胆汁酸に変わるのを促進し、胆汁酸として体外へ排出されるコレステロールの量を増やします。
野菜には、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化を抑える抗酸化作用やコレステロールを体の外に排出させる食物繊維の働きによって、コレステロールを下げる効果が期待されています。
1.食物繊維がコレステロールの吸収を抑え、体外に排出する
コレステロールは肝臓で酵素によって胆汁酸に変化します。
野菜に含まれる食物繊維は胆汁酸を吸着して体外への排出を促進します。
食物繊維の働きによって減少した胆汁酸を作るために、コレステロールの消費が増えることにより、血中コレステロール値の低下につながります。
日本人の食事摂取基準(2010年度版)によれば、一日の食物繊維の目標摂取量は男性19g、女性14gなのですが、厚生労働省の平成23年国民健康・栄養調査によれば、食物繊維の一日の摂取量は下回っています。
30歳代 男性12.5g 女性11.8g
40歳代 男性12.9g 女性12.5g
50歳代 男性14.3g 女性14.6g
2.抗酸化作用により活性酸素を減らすことでLDLコレステロールの酸化を抑制する
野菜には活性酸素による酸化から体を守る「抗酸化作用」をもつ栄養素が含まれており、その抗酸化作用によって、LDLコレステロールの酸化を抑制します。
「健康21」が推奨する緑黄色野菜の摂取量は1日約120g、野菜の摂取量は1日約350gが目安となっています。
■ブロッコリーやキャベツに含まれる天然アミノ酸「SMCS」は、コレステロールが胆汁酸に変わるのを促進する
by Lemon-Tea(画像:Creative Commons)
野菜のコレステロールに対する効果はそれだけではなく、最近の研究によれば、アブラナ科のブロッコリーとキャベツに含まれる天然アミノ酸の「SMCS(S-メチルシステインスルホキシド)」が、コレステロールから胆汁酸への変換を促進して血中LDLコレステロールを低下させる効果があることが分かったそうです。
コレステロールは肝臓で酵素によって胆汁酸に変化し排出されますが、SMCSはその酵素の働きを活性化させる働きがあり、肝臓における胆汁酸の合成を促進し、胆汁酸に変化し排出されるコレステロールの量を増やします。
コレステロールの新常識(LH比・悪玉コレステロールを減らす食事・善玉コレステロールを増やす運動)|#主治医が見つかる診療所によれば、野菜(ブロッコリー・キャベツ)に含まれるSMCSは悪玉コレステロールを分解して排出する酵素の働きの活性化を促すと言われています。
コレステロールが高めの方31名にSMCS(ブロッコリー・キャベツ由来)を含む飲料(160g)を1日2缶を3週間飲んでもらったところ、LDLコレステロールが低下したことを確認したそうです。
■飲んだ感想
「でも、SMCS(ブロッコリー・キャベツ由来)の飲み物っておいしくなさそうだよね」という人もいると思います。
私もそのうちの一人です。
飲む前は、原材料に野菜(ブロッコリー、セロリ、キャベツ、レタス、ほうれん草、大根葉、小松菜、パセリ)、りんご、レモンなどが含まれていて飲みづらいのかなと思って飲んでみました。
少し青臭い印象もありますが、決して飲みづらいものでもありません。
飲んでみると、甘めの野菜ジュース+リンゴジュースのような感じで、繊維質があるのがわかります。
一缶も160gですので、比較的無理せず続けられそうです。
■コレステロールを下げる!【緑でサラナ】の特徴
・日本で唯一、野菜100%のブロッコリー・キャベツ由来の天然アミノ酸(SMCS)がLDL(悪玉)コレステロールを下げる
・臨床試験では3週間でLDL(悪玉)コレステロールが低下!
・野菜8種類+りんご&レモンで飲みやすく、1日分の野菜不足も補えます。(1缶で野菜105g分)
・発売から6年で累計販売本数1億本突破!!
・保存料、砂糖、食塩、香料は一切無添加
・トクホ許可表示: 本品は、血中コレステロール(特にLDLコレステロール)を低下させる働きがある
■おすすめする方
・LDL(悪玉)コレステロールが高めの方
・LDL(悪玉)コレステロールが気になる方
・野菜の力でコレステロール対策をしたい方(できれば薬に頼りたくいい方)
・野菜不足が気になる方
・コレステロール対策はしたいが、今の食生活は維持したい(変えたくない)方
→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら
→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら
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