過去は変えられるのか?|「#マチネの終わりに」(平野啓一郎)より




■過去は変えられるのか?|「マチネの終わりに」(平野啓一郎)より

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「マチネの終わりに」(著:平野啓一郎)にこういうセリフがあります。

「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないんですか?」

未来は変えられても、過去は変えられないものだと思いますよね。

なぜ「過去は変えられる」でしょうか。

「ABC理論」|感情・生き方は物事の捉え方によって変わるによれば、米国の臨床心理学者アルバート・エリスの「ABC理論」を簡単にまとめると、人の(結果として表れた)感情は出来事によって引き起こされるのではなく、人の感情はその出来事をどうとらえたかによって引き起こされている、というものです。

・A(Activating Event)=出来事
・B(Belief)=観念・解釈・思い込みといったものごとのとらえ方
・C(Consequence)=結果として表れた感情・気持ちなど

A(出来事)→C(感情)ではなく、A(出来事)→B(観念・解釈・思い込み)→C(感情)ということです。

起きた”出来事”自体は変えられませんが、その起きた出来事自体の”捉え方”は変えることができます。

大人になって、例えば自分自身が子供を持つ親となると、親があの時言っていたことや行動はそういう意味だったのかと子供の時には理解できなかったことがわかるという経験をした人もいるのではないでしょうか。

過去の行動自体は変わっていないのに、自分自身の物事の捉え方・考え方が変化することで、過去の意味合いが変化することがあるのです。

昔は一方向からしか当てられなかった光を、別方向から当てることで浮かび上がってくる真実もあるかもしれません。

現在つらい思いをしていても、それが過去となり、今となってはあの過去があったからこそ自分があると思える日があるのです。

つまり、「過去は変えられる」のです。







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P.S.

このツイートが光を当てるヒントの一つになりそうです。