by Ashok(画像:Creative Commons)
1週間にコップ2杯以上の清涼飲料水を飲む人は膵臓ガンのリスクが約2倍に増加
(2010/2/9、デジタルマガジン)
最近発表された研究結果において、1週間にコップ2杯以上の清涼飲料水を飲む人は膵臓ガンのリスクが通常の約2倍になるという。
1週間にコップ2杯以上の清涼飲料水を飲む人は、すい臓がんのリスクが約2倍に増加するそうです。
この研究はミネソタ大学のマーク・ペレイラ博士が発表したもので、博士はシンガポールに住む60,524人の男女の14年間の推移を調べた結果、1週間につきコップ2杯以上の清涼飲料水を飲んだ人は、飲まなかった人に比べて87%も膵臓ガンになるリスクが増加していることが判明したそうだ。
膵臓ガンは早期発見が非常に困難な上に進行が早く、5年後の生存率はたったの5パーセントしかないガンの王様だ。
清涼飲料水の飲み過ぎによる糖分の過剰摂取がインシュリンを増加させ、そして膵臓ガンを生むという。
ミネソタ大学のマーク・ペレイラ博士によれば、清涼飲料水の飲みすぎによる糖分の過剰摂取がインスリンを増加させてしまい、すい臓がんになりやすくなるようです。
以前、「肥満がすい臓がんの危険高める」という記事を取り上げましたが、その記事によれば、若いころから肥満だとすい臓がんになるリスクが高くなるそうです。
また、清涼飲料水の飲み過ぎと肥満についての記事では、次のようなことを紹介しました。
記事によれば、食べ物(固形物)によるカロリー摂取よりも飲み物(液体)によるカロリー摂取の方が体重に与える影響は大きいそうです。
液体による摂取カロリーは肥満の増加と並行して増加していて、ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校による以前の研究では、2015年にはアメリカの成人の75%が過体重あるいは肥満になることが予想されていているそうです。
成人人口の3分の2にも影響し糖尿病などのリスクを高める肥満のまん延は清涼飲料水と結びつけられていて、研究者らは減量や体重維持のために成人は砂糖で甘味をつけた飲料の摂取を控えることを推奨しています。
「清涼飲料水の飲み過ぎ」と「肥満」と「すい臓がん」については、深い関係があるのかもしれませんね。