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■独身かつ一人暮らしの人は既婚者より高血圧のリスクが高い|滋賀医科大
by Guian Bolisay(画像:Creative Commons)
独身かつ一人暮らしの人は既婚者より高血圧の有病リスクが高い
(2017/2/24、滋賀医科大プレスリリース)
高血圧有病者は全体の 48.9%、高血圧有病者のうち無自覚者は 33.1%、無治療者は43.8%であった。
降圧剤服用者のうち血圧を 140/90mmHg 未満にコントロールできていない人は 61.2% であった。
既婚群を基準とした独身かつ同居者あり群、および独身かつ一人暮らし群の調整済み高血圧有病オッズ比は、それぞれ 1.05(95%信頼区間 0.76–1.44)、1.76(95%信頼区間 1.26–2.44)であり、独身かつ一人暮らし群は既婚群と比較して 1.76 倍高血圧有病リスクが高いことが明らかとなった。
滋賀医科大学の佐藤敦氏らが2010年国民健康・栄養調査に参加した20 ~91 歳(平均59歳)の男女2,623 人を横断的に解析したところ、独身かつ一人暮らしの人は既婚者より高血圧の有病リスクが高いことがわかったそうです。
結婚したくても出会いがない。交際相手なし男女とも過去最高でもご紹介しましたが、結婚をするとしないとでは、男性の場合、寿命の長さが大きく違ってくるそうです。
結婚生活によって男性の寿命は7年延び、女性の寿命は2年延びることが統計分析からわかる。
男性が結婚すると、死亡リスクは急激かつ大幅に低下する(独身男の愚行をすぐに辞めるため)。
「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」(著 ニコラス・A・クリスタキス ジェイムズ・H・ファウラー)
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なぜ、独身者よりも既婚者のほうが長生きするのでしょうか。
夫婦仲が悪いと、寿命が縮まる?によれば、ポイントは2点あります。
1つは、独身者のほうが、不健康・不規則な生活を送りがちであること。
もう1つは、既婚者のほうが家庭や社会などからのサポートが独身者より多いこと。
高血圧には、家族性の要因があり、遺伝だけでなく、家族で似た環境(食事の食塩摂取量が多い、肥満、運動不足など血圧が高くなりやすい生活習慣)が関係していると考えられます。
→ 高血圧の原因 について詳しくはこちら
高血圧の原因の例としては、塩分(食塩摂取量)が多い、朝食欠食、肥満(内臓脂肪)、不規則な睡眠・睡眠不足、運動不足、喫煙、お酒(アルコール)の飲みすぎ、ストレスなどが挙げられますが、独身かつ一人暮らしの人は既婚者より高血圧の有病リスクが高いということに関しては、独身者よりも既婚者のほうが健康で規則的な生活を送り、また家庭からのサポートが受けやすいことが関係しているのではないかと考えられます。
→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら
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