なぜマッチングアプリなのか?友達のネットワークから離れた人を恋人に選ぶため?

なぜマッチングアプリなのか?友達のネットワークから離れた人を恋人に選ぶため?




 なぜマッチングアプリなのか?友達のネットワークから離れた人を恋人に選ぶため?

なぜマッチングアプリなのか?友達のネットワークから離れた人を恋人に選ぶため?

MikaBaumeister|unsplash

新山千春さんの交際のニュースの中で、出会いはマッチングアプリというのが話題になっています。(真偽は不明ですが)

以前はトップモデル、ララ・ストーンさんがマッチングアプリ「Tinder」で不動産ディベロッパーの男性とマッチングし結婚したことが話題になりました。

それまでと言えば、恋人との出会いのきっかけは?(2014年)によれば、第1位職場(24.1%)、第2位友人・知人の紹介 (19.6%)、第3位学生時代からの知り合い(16.1%)とほとんどが同じ環境にいるまたは誰かの紹介でパートナーに出会っていました。

■知り合いの紹介

弱いつながりを大事にすることが結婚する可能性を高くする!?で紹介した1992年に全国の18歳から59歳までの3432人をサンプルにアメリカにおける恋愛行動と性行動を調査した結果によれば、

調査対象となった人々の約68%が知り合いの紹介で配偶者にめぐり合っている。

一方、自力で配偶者と出会った人は32%に過ぎない。

「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」(著 ニコラス・A・クリスタキス ジェイムズ・H・ファウラー)

つながり 社会的ネットワークの驚くべき力

新品価格
¥3,240から
(2017/3/30 09:36時点)

■目を合わせる機会のある人としか恋愛はできない

「見覚えがある」ことが運命の人と出会う魔法!?で紹介した『考えてるつもり 「状況」に流されまくる人たちの心理学』(著:サム・サマーズ)によれば、運命の相手と出会う2つの要素があります。

考えてるつもり ――「状況」に流されまくる人たちの心理学

新品価格
¥1,944から
(2017/3/28 16:52時点)

一つは、「距離の近さ」。

オハイオ州の調査によれば、初めてデートしたとき、婚約中のカップルの半数以上が16ブロック以内に住んでいたという。

もう一つは、「目にする回数の多さ」。

目にする回数の多さは好意を生む強力な要因なのである

ドラマ「失恋ショコラティエ」の中でも同じようなことが語られています。

失恋ショコラティエ DVD-BOX

新品価格
¥19,046から
(2017/3/28 16:52時点)

人生で巡り会える相手は案外限られていて、目を合わせる機会のある人としか恋愛はできない

しかし、2014年の時期からすでに第4位にインターネット(9.7%)が入っていることも見逃してはいけません。

【補足】新型コロナ禍での恋愛事情

新型コロナウイルスを受けて、恋愛・結婚観、恋活・婚活はどう変化した?

新型コロナウイルスの初期の段階では、コミュニケーションがとりにくくなり、寂しくなったからでしょうか、マッチングアプリで送信されたメッセージ数が増加するといった傾向がありました。

「Pairs」を運営する株式会社エウレカによる「新型コロナウイルスの恋愛・結婚の価値観への影響調査」の結果によれば、新型コロナウイルスを受けて、交際意欲が以前より増した一方で結婚を躊躇する人も多かったり、恋活・婚活を休止している人も多くなるなど、恋愛・結婚観、恋活・婚活に影響を与えていることがわかります。

婚活&絆婚が急増!?震災が与えた影響とは?(2011/9/9、セキララゼクシィ)によれば、東日本大震災の後には一人暮らしをする働く女性に心境の変化が見られ、不安や心細さを感じ、震災前より結婚したいという気持ちが高まったとあります。

しかし、新型コロナ禍においては、同じ感覚で行動するパートナーを求めたり、より「経済的な安定性」を重視するようになっています。

出生率4年連続減が話題!江戸時代の子育て観がヒントに!ウィズコロナ時代は家族観の変化と職住近接によって少子化が解消される!?で紹介した厚生労働省の公表した人口動態統計によれば、2019年の婚姻件数が7年ぶりに増加していて、5月の改元に伴う「令和婚」が広まった可能性があるそうですが、ウィズコロナ時代においては家族を持つことへのハードルが高くなったのではないでしょうか?

ネット系婚活サービスを通じて結婚した人の割合は7.4%と過去最高となっていますが、新型コロナを受けてどのように変化するのか今後注目です。

■まとめ

なぜ知り合いの紹介ではなく、マッチングアプリを活用するのか?ということを考えていたところ、「友達ネットワークを壊したくないから」が一つの理由として浮かんできました。

今までは自分の周りにいる環境や知り合いの紹介といった中から交際相手を選んでいましたが、今の20代にとって大事なものは友達ネットワークであり、それを壊さないようにするために、マッチングアプリを活用して、友達のネットワークから離れた人を恋人に選んでいるのではないかと思うのです。