過敏性腸症候群?とは(笑)(2024年11月14日、misonoオフィシャルブログ)によれば、元々misonoさんは急にトイレへ行きたくなるタイプだけど、便秘より下痢症状の方がいいと思っており、また1日に何度もトイレに行くことは『溜め込まずに流れている証拠だから良いことだ』と捉えていたそうですが、ずっと水のような便だったので病院で診てもらったところ、過敏性腸症候群と診断されたそうです。
■過敏性腸症候群とは?
「過敏性腸症候群(IBS)」は、大腸や小腸に原因となる異常が見られないが、腹痛などの腹部症状に下痢や便秘といった便通異常を伴う疾患です。
近年では、若い女性を中心にIBSと診断される人が増えているそうです。
●過敏性腸症候群の原因
IBSは、大腸や小腸に原因となる異常がないため、ストレスが主な原因と考えられています。
過敏性腸症候群の病気を説明する際には「脳腸相関」というキーワードが使われているのですが、腸は第二の脳と言われるほど敏感で繊細な臓器で、悩み事があったりするとトラブルが起こると考えられます。
腸のセロトニンはストレスがかかると働きが活発になるそうです。
そのことによって、内臓の知覚過敏と消化管の運動異常を引き起こし、内臓の知覚過敏からは腹痛や腹部膨満感、運動異常からは便秘や下痢などの便通異常が起こってしまうそうです。
●過敏性腸症候群を予防するには?
●乳酸菌(ガセリ菌)
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部ストレス制御医学分野 六反一仁教授との共同研究によれば、乳酸菌を摂ると、脳腸相関(腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経へ働きかけること)を介した作用によって、過敏性腸症候群の症状である便秘・下痢症が改善したり、精神的なストレスを感じにくくしてよく眠れるようになることができるという結果が出たそうです。
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●低FODMAP食
ガスや腹痛、下痢などの原因になる食べ物を控える「低FODMAP(フォドマップ)食」が注目を集めています。
「低FODMAP(Fermentable、Oligo-、Di-、Mono-saccaharides and Polyols:フォドマップ)食」では、FODMAPの食品を最小限のものにして、少しずつ摂取していき、おなかの不調の原因となる食品を見分けていきます。
「発酵性のオリゴ糖」「二糖類」「単糖類」「ポリオール類」という糖質は小腸で吸収されにくく、小腸内での糖質の濃度が上がると水分が小腸内に引き込まれるため、お腹の不調が起こるそうです。
また、小腸で吸収されないものが大腸に移動して腸内細菌のエサとなり、分解する過程で多量の水素ガスが発生して、お腹の張りやおなら(ガス)が増えてしまうそうです。
ミシガン大学の研究によれば、低FODMAP食によって、過敏性腸症候群(IBS)患者の50%以上でIBSに関連した腹痛の症状の改善が見られ、6週間の食事療法で61%の患者のQOLが改善したそうです。
●フルクタン・ガラクタン
小麦、ライ麦、大麦、玉ねぎ、にんにく、イヌリン、チコリの根、マメ科に属する植物のほとんど、アーティチョーク、豆乳、ライスミルク、ココナッツミルク
●ラクトース
牛乳、ヨーグルト、アイスクリーム、チーズ(カッテージチーズ、リコッタチーズ)
●フルクトース
コーンシロップ、はちみつ、アガベ、リンゴや梨(西洋なし)、すいかなどの果物
●ポリオール
堅い核のある果物(桃、プラム、さくらんぼ)、マッシュルーム、カリフラワー、シュガーレスガム・キャンディー
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■まとめ
misonoさんはストレス、不安、恐怖などの心理的要因、自律神経の失調による過敏性腸症候群と診断されて、自身は恵まれている環境にいるからストレスなどの要因がないというようなブログを書いていましたが、ボーっとしている人はそもそも自身が恵まれている環境にあることを意識することはないわけですから、一つ一つのことを意識することは反対にストレスを感じているのかもしれません。
また、今回のブログには食生活のことについては書かれていなかったのでわからないのですが、食生活を含めて腸によい生活(乳酸菌/低FODMAP食など)をすることが過敏性腸症候群を予防する方法だと考えられていますので、この点も併せて考えていくといいかもしれませんね。