成功する人は体力オバケが多い!?体力オバケになる方法とは?




あるXの投稿

「大成功している経営者は天性の体力オバケが多い。体力オバケは肺活量が多いので、一度に体内に取り込める酸素の量が多く、疲労の回復が早かったり、血流が良いので免疫細胞が活性化して風邪を引きにくいらしい。凡人が体力で勝負するなら筋トレと有酸素で肺活量を見直すのがおすすめ。」

ということが書かれていて、成功者には体力がある人が多いというイメージがあるもののなぜそうなのかまでは考えたことがなく、また、なぜ肺活量が多いと疲労回復が早かったり免疫力が強いのかについてもわからなかったので調べてみました。

Grokに調べてみてもらったところ、アメリカ肺協会の資料や関連する健康研究によると、以下の点が「定期的な筋トレや有酸素運動が肺活量や酸素摂取量に与える影響」として挙げられています。

●肺活量の向上: 筋力トレーニング(例: ウェイトトレーニングやピラティス)や有酸素運動(例: ジョギング、サイクリング)は、呼吸筋(特に横隔膜)を強化します。これにより、肺が一度に取り込む空気の量が増え、肺活量が改善します。アメリカ肺協会は、こうした運動が姿勢を改善し、深く効果的な呼吸を促すと説明しています。

●酸素摂取量の増加: 有酸素運動を行うことで、心肺機能が強化され、血液が筋肉や組織に酸素を効率的に運ぶ能力が向上します。研究(例: NSCAの「Oxygen Uptake and the Aerobic and Anaerobic Contributions to Exercise」)では、低強度の運動を続けると酸素摂取が安定し、疲労時の回復が早まることが示されています。

●疲労回復の促進: 運動後の「過剰な酸素消費(EPOC)」と呼ばれる現象が、疲労回復を助けます。アメリカ肺協会は、定期的な運動が心肺機能を向上させ、エネルギー代謝を最適化することで、疲労感を軽減すると述べています。特に有酸素運動は、血流を改善し、疲労物質の除去を早める効果があるとされています。

●免疫力の向上: 適度な運動は免疫系を一時的に活性化し、風邪や感染症のリスクを減らすことが知られています。アメリカ肺協会や「The compelling link between physical activity and the body’s defense system」(PMC)などの研究では、定期的な運動が免疫監視を改善し、炎症を抑える効果があると報告されています。これにより、投稿で述べられている「免疫細胞が活性化して風邪を引きにくい」という点が裏付けられます。

定期的な運動をすると肺活量が向上し、酸素摂取量が増え、血液が酸素を効率的に運ぶ能力が向上し、疲労回復を促進すると考えられます。

【補足】

Oxygen Uptake and the Aerobic and Anaerobic Contributions to Exercise|NSCA

■運動と酸素の関係

運動を始めると、体はエネルギーが必要になります。

そのエネルギーは主に「酸素」を使って作られるのですが、最初は酸素が足りない場合もあります。

例えば、ダッシュや重いものを持ち上げるような激しい運動では、すぐに酸素だけでは追いつかないため、一時的に酸素を使わない方法(無酸素)でエネルギーを補います。

酸素摂取の仕組み: 運動を始めると、最初は酸素の量が少しずつ増えて、3〜5分くらいで「安定状態」に達する。これは、体が「必要な酸素=使った酸素」のバランスを取る瞬間です。この状態が続くと、長く運動できます。

無酸素の役割: 運動開始直後や激しい運動では、酸素が間に合わないから、体内に蓄えたエネルギーを一気に使う(これを「酸素不足」と呼ぶ)。これが無酸素の出番です。

■運動後の「酸素債務」って何?

運動をやめた後でも、息が少し荒かったり、心拍数が戻るのに時間がかかるのを感じたことはありませんか?

これは「酸素債務(EPOC: Excess Post-Exercise Oxygen Consumption)」という現象で、運動中に使ったエネルギーを元に戻すために、余分に酸素を使うからなのです。

たとえば、ジョギング後に少し息を整える時間がこれに当たります。

激しい運動ほど、この時間や酸素の量が増えます。

この記事からわかることは、1)定期的に有酸素運動(週3〜5回、30分程度)をすると、酸素摂取が効率よくなるし、疲れにくくなる、2)運動後の「酸素債務」を意識して、クールダウン(ゆっくり歩くなど)をすると、疲れが残りにくくなる、の2つです。

■なぜ定期的に有酸素運動(週3〜5回、30分程度)をすると、酸素摂取が効率よくなるし、疲れにくくなるの?

1. 酸素摂取が効率よくなる理由

有酸素運動(例えばジョギング、サイクリング、水泳など)を定期的に行うと、体の酸素を使う仕組みがどんどん上手に働くようになります。

そのメカニズムは以下の通り:

●心肺機能の強化: 有酸素運動を続けると、心臓が一度に多く血液をポンプで送り出せるようになります(心拍出量が増えます)。

また、肺が空気を効率よく取り込む力がアップして、肺活量や酸素の取り込み能力が向上します。

これにより、運動中に体に必要な酸素がスムーズに供給されます。

●毛細血管の増加: 定期的な運動で筋肉に新しい毛細血管(小さな血管)が作られます。

これが酸素や栄養を筋肉に届けるルートを増やして、酸素が効率よく使われるようになります。

特に有酸素運動は、この効果を強く引き出します。

●ミトコンドリアの活性化: 筋肉の中にある「ミトコンドリア」(エネルギーの工場)が有酸素運動で増えたり、働きが良くなったりします。

ミトコンドリアは酸素を使ってエネルギーをつくるので、これが増えると酸素を無駄なくエネルギー変換に使えるようになります。

●呼吸効率の向上: 運動を続けると、呼吸筋(横隔膜や肋間筋)が強くなり、少ない呼吸で多くの酸素を取り込めるようになります。

これが「酸素摂取の効率が上がる」ということなんですね。

2. 疲れにくくなる理由

酸素摂取が効率よくなるだけでなく、疲れにくくなるメカニズムもあります。

●乳酸の蓄積が減る: 激しい運動をすると、筋肉に乳酸がたまって疲れを感じますよね。

有酸素運動を続けると、酸素を使って乳酸を分解する能力が上がるから、疲労物質が溜まりにくくなります。

これが「疲れにくくなる」大きな理由の一つ。

●エネルギー効率の改善: ミトコンドリアが増えることで、酸素を使ったエネルギー生産(有酸素代謝)がスムーズになります。

無酸素代謝(酸素を使わないエネルギー生産)に頼る時間が減るから、長時間動き続けてもエネルギー切れが遅くなります。

●血流と回復力の向上: 定期的な運動で血流が良くなると、疲労物質が筋肉から素早く運ばれ、酸素や栄養が効率よく補給されます。

これが運動後の回復を早めて、次の活動でも疲れにくくします。

●ホルモンと神経系の調整: 有酸素運動はエンドルフィン(幸福ホルモン)やアドレナリンのバランスを整え、ストレスや疲労感を軽減します。

脳が「疲れた」と感じにくい状態を作ってくれます。

つまり、有酸素運動を定期的に行うことで体の酸素を使う仕組みがうまくなる、具体的には、1)心肺機能の強化、2)毛細血管の増加で酸素・栄養のルートが増える、3)酸素を使ってエネルギーを作るミトコンドリアが活性化したり、増える、3)呼吸筋が強くなり呼吸効率が良くなる、というわけなんですね。

そして、有酸素運動を続けると、1)酸素を使って乳酸を分解する能力が上がるから、疲労物質が溜まりにくくなったり、2)ミトコンドリアが増えることでエネルギー切れが遅くなったり、3)血流がよくなることで運動後の回復を早めてくれたり、4)ホルモンのバランスを整えてストレスや疲労感を軽減してくれるために、疲れにくくなります。

■まとめ

つまり、体力オバケとは次のように言い換えることができます。

1)心肺機能が強い=心臓と肺が効率よく酸素を供給できるために疲労回復が早い人

2)定期的な運動でミトコンドリアが増え、疲労物質(乳酸)の蓄積が少ない人

3)血流改善や免疫系の強化が優れているため免疫力とスタミナが抜群な人

4)酸素摂取の効率が良く、ミトコンドリアの働きが優れているため、エネルギーを無駄なく使い、長時間活動できる、エネルギー効率が高い人

もし体力オバケになりたいのだったら、定期的、具体的には週3~5回30分ほどの有酸素運動をすることで体が徐々に適応していくので、やっていきましょう!