Diet and sugary drinks raise risk of common liver disease by up to 60%, new research finds(2025年10月6日、CNN)で紹介されている最近の研究によれば、ダイエット飲料や砂糖入り飲料を飲む習慣がある人は、「非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)」の発症リスクが最大60%高まる可能性があるそうです。
今回の研究は、イギリスの「UKバイオバンク」に参加した約12万4,000人(肝疾患のない人)を10年間追跡し、食事アンケートで、どんな飲み物をどれくらい飲んでいるかを調査し、欧州消化器病学会で発表された新しい研究(まだ査読前)です。
■発見
●ダイエットソーダを1日1缶飲むだけで、NAFLDのリスクが最大60%高まる。
●砂糖入り飲料(コーラやジュースなど)を飲むと、リスクが最大50%高まる。
●水に切り替えると、リスクが低下(砂糖入り飲料なら約13%、ダイエット飲料なら15%以上減)。
●砂糖入り飲料からダイエット飲料に変えても、リスクは減らない。
●ダイエット飲料を飲む人は、肝疾患による死亡リスクも高まる可能性がある。
■NAFLDって何?
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)**は、お酒をほとんど飲まない人でも肝臓に脂肪がたまる病気。
別名:代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)。
重症化すると、肝硬変や肝臓がんの原因に。
アメリカでは人口の約38%がこの病気にかかっていて、過去30年で患者数が50%増。
■なぜ甘い飲み物が問題なの?
砂糖入り飲料:糖分が多いので、血糖値やインスリンが急上昇。
体重増加や肝臓への脂肪蓄積を促進。
ダイエット飲料:カロリーは低いけど、腸内細菌を乱したり、満腹感を減らしたり、甘いものへの欲を増やす。
インスリン分泌を刺激し、肝臓に悪影響。
水:代謝に影響を与えず、満腹感をサポート。肝臓にやさしい飲み物。
■まとめ
ダイエットソーダも砂糖入り飲料も、肝臓の健康に悪影響を与える可能性があるので注意しましょう!
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