日本人の大腸がんが増えている!?その原因とは?




肉の食べすぎでは説明できない…日本人の大腸がんが世界トップクラスに増えた本当の理由(2026年6月4日、Newsweek)によれば、内科医・医学博士の奥田昌子さんは、大腸がんが日本人で急増している背景について、日本人の体質(欧米人とは異なる腸の長さや遺伝的要因)が影響していると指摘し、特に食生活だけでなく、運動不足や飲酒の習慣がリスクを大きく高めると警鐘を鳴らしています。

●遺伝(家族歴)と大腸がん

【家庭料理の視点から】大腸がんの35%が遺伝性!家族・近親者が発症したら4つのサインに気を付けよう!によれば、遺伝性大腸がんと家族性大腸がんの35%程度が何らかの原因で遺伝子がかかわっている大腸がんということです。

●運動不足と大腸がん

【モーニングショー】大腸がんチェックリスト/50歳未満の大腸がんの患者が増えている大腸がん患者の再発リスクを下げるのは「運動」!死亡リスクが37%低くなる!によれば、大腸がんの手術と化学療法を受けた患者が、3年間の計画的な運動プログラムに参加することで、病気の再発を抑え、生存期間を延ばす可能性があることがわかりました。

大腸がん予防方法・大腸がんの危険度チェック|たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学によれば、大腸がんの危険度チェックの項目の一つに運動不足があり、毎日合計60分歩く程度の運動をしていない方が該当します。

→たとえば、ほとんど座って仕事をしている人なら、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な身体活動に加えて、週に1回程度は活発な運動(60分程度の早歩きや30分程度のランニングなど)を加えましょう。

がんになっても長生きできる生活習慣|#たけしの家庭の医学では、がんリスクを下げる条件として、「週2回以上息がはずむ程度の運動をしている」が挙げられており、運動は大腸ガン・乳癌(閉経後)・子宮体がんのリスクを下げると紹介されています。

身体活動が多い男性は、結腸がんの発症率が40%以上低くなっているという結果も出ています。

【参考文献】

●飲酒と大腸がん

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|国立がん研究センターのがん検診受診者を対象とした研究 |国立がん研究センター

アルコール摂取と大腸腺腫との間には、統計学的有意な正の関連が見られました(傾向性P = 0.04)。非飲酒グループに比べ、週300g以上飲酒している大量飲酒グループでは、大腸腺腫のリスクが約1.5倍上昇していました。

飲酒と大腸がんリスク|科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究|国立がん研究センター

男性では、23-45.9g/日、46-68.9g/日、69-91.9g/日、92g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりもそれぞれ1.4倍、2.0倍、2.2倍、3.0倍と、量が増えるほどリスクが高くなりました。1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸がんリスクが約10%増えると推定されます。部位別には、結腸がんでも直腸がんでも同様の傾向が見られました。

女性では、23g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりも大腸がんリスクは1.6倍、結腸がんリスクは1.7倍、直腸がんリスクは2.4倍高いという結果でした。男性と同様に、1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸がんリスクが約10%増えると推定されます。

アルコールの摂取量が増えれば増えるほど大腸がんのリスクが増えるという結果が出ています。

●魚と大腸がん

また、魚からEPA、DHAを多く摂取しているグループは、結腸の入り口付近にできる大腸がんの発症率が40%下がることが明らかになっています。

【参考文献】

青魚の缶詰を週に1〜2個食べると大腸がんリスクが下がる!で紹介した『Nutrients』誌に掲載された研究によれば、青魚の缶詰を週1-2個食べたグループはそうでないグループに比べて大腸がんリスクが下がっていることがわかりました。

■まとめ

今回の記事は大腸がんが日本人で急増しているのには、日本人ならではの体質(欧米人とは異なる腸の長さや遺伝的要因)があったり、運動不足(デスクワーク)や飲酒の習慣が関係しているのではないかという内容なのですが、実は世界的なトレンドとして若い世代で大腸がんの発生率が高まっているという問題もあるんです。

大腸がんはもはや高齢者の病気ではない!若い世代で大腸がんの発生率が高まっている理由とは?では、貧困によって砂糖入りの飲料や加工食品を選択するなど食事の質が低くなる傾向にあり、そのことが腸内細菌に影響を与えて、大腸がんのリスクを高めているのではないかという説が立てられます。

日本人の大腸がん患者の5割に腸内細菌のコリバクチン毒素が関与か/若年者の大腸がん発症増との関連もによれば、日本人の大腸がん患者の5割に、一部の腸内細菌から分泌されるコリバクチン毒素による変異パターンが存在することが明らかになりました。

コリバクチン毒素による変異パターンは、高齢者症例(70歳以上)と比べて若年者症例(50歳未満、大腸がん全体の約10%を占める)に3倍多い傾向がみられ、日本をはじめ世界的に問題視されている若年者大腸がんの重要な発症要因である可能性が示唆されました。

もちろん個人差に着目するものも大事ですが、俯瞰して世界的なトレンドに注目することも大事なのだと思うんです。

健康格差(貧困)であったり、働き方(デスクワーク)であったり、現代ならではの問題が実は大腸がんの原因だったりするのではないかと。

→ 大腸がんの症状(初期症状)チェック はこちら







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