Jessica de Bloom(オランダ・フローニンゲン大学など)らの研究を基盤に、その後のメタ分析(Spethら, 2023)でも確認された休暇とウェルビーイング(幸福度・健康感)に関する研究によれば、休暇(平均約11日、範囲4〜23日程度)はウェルビーイングを適度に向上させることがわかりました。
- ストレス・疲労感の低下、ポジティブ感情の増加がみられた。
- ただし、その効果は休暇後1週間ほどでほとんど休暇前のレベルに戻る。
- 休暇を長くしても、効果が大幅に増えたり、長持ちしたりはしない。
■まとめ
この研究を参考にすれば、毎日の仕事や勉強でバッテリーが少しずつ減っていくので、年に1回長い充電をすると、一時的に満タン近くになるけど、またすぐに減り始めて、数日から1週間で元に戻ってしまいます。
また充電期間を長くしても満タン以上になることはなく、減り方もほぼ同じです。
一方で短い充電を年に何回もはさむとバッテリーが空になるのを防げます。
そう考えると、健康・ウェルビーイングの観点では長い休暇をとるよりも、頻繁に短い休みを取った方が効率的ということですね。
SNSでは「まとまった休暇=2〜3ヶ月、小さな休み=1週間程度」ということが書かれていましたが、研究されているのは、数日〜3週間程度の通常の休暇で、2〜3ヶ月という長期の休みは、一般的な労働者の休暇研究ではほとんど扱われていません。
要するに、「1日の休みをちょくちょく」というイメージではなく、「1週間前後の休みを年に複数回」の方が、年1回の長い休みより効果が分散して持続しやすいということですね。
【参考文献】
- de Bloom J, Kompier M, Geurts S, de Weerth C, Taris T, Sonnentag S. Do we recover from vacation? Meta-analysis of vacation effects on health and well-being. J Occup Health. 2009;51(1):13-25. doi: 10.1539/joh.k8004. Epub 2008 Dec 19. PMID: 19096200.
- Speth, F. , Wendsche, J. & Wegge, J. (2023). We Continue to Recover Through Vacation!. European Psychologist, 28 (4), 274-287. doi: 10.1027/1016-9040/a000518.
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