両胸切除し乳がんを予防
(2009/1/13、AERA)
――祖母も母親も乳がんだったら。
私も?と不安になるのは自然。
米国などでは遺伝子変異の有無を見つけ、
発症前に乳房を切除する予防治療が広がっている。――
記事によると、アメリカなどでは、遺伝子変異の有無を見つける検査があり、その変異が見つかった場合、発症を予防するために、乳房を切除する予防治療が行われているそうです。
記事の中から、この乳がん予防治療についての部分を抜き出してみます。
「BRCA1」「BRCA2」という遺伝子の変異が、乳がんや卵巣がんの発症に関係があることがわかってきた。
米国の研究では、変異がある人は、将来36~85%の確率で乳がんになり、16~60%の確率で卵巣がんになると言われている。
家族性乳がんの最大の特徴は、若くして発症する例が多いことだ。米国では96年から遺伝子検査が始まり、昨年は約30万人が検査を受けた。
米国では検査で変異が見つかった場合、乳房や卵巣の予防的切除術が行われるのが一般的だ。
乳房が温存できる場合でも全摘したり、発症を予防するために抗がん剤「タモキシフェン」を服用したりといった治療の選択肢がある。
従来、日本人は欧米人に比べ、BRCA遺伝子変異がある人が少ないと考えられていた。
しかし、最近まとまった研究によると、日本人135人の遺伝性乳がん・卵巣がん患者のうち、BRCA変異がある人は27%。
米国人平均の20%に比べ、高いことがわかった。
乳がん予防のために両胸を切除してがんの発症を予防しようとするこの方法ですが、実際に受け入れられる人は少ないと思います。
なんとか、切除せずにこのような予防をすることはできないものでしょうか。
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