コホート研究|葉酸とうつ|前立腺がんと薄毛|ほくろの数と乳がん|脈拍と糖尿病|ヨーグルトと糖尿病|ヤセと認知症|#世界一受けたい授業

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by Walt Stoneburner(画像:Creative Commons)




2015年9月5日放送の世界一受けたい授業のテーマは「コホート研究でわかったこと」です。

解説 池谷敏郎先生

 

■コホート研究とは

精神保健疫学・コホート研究|国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神保健計画研究部

コホート研究とは、疫学研究の中でも、特定の集団(コホート)を対象として長期的に経過を追跡する調査手法のことを言います。

特定の集団を長期的に追跡調査する手法をコホート研究といいます。

■葉酸が自殺の原因となるうつに効果的

食事パターンと自殺との関連について|多目的コホート研究

今回の研究では、男女ともに、野菜や果物、いも類、大豆製品、きのこ類、海そう類、脂の多い魚、緑茶などが関連した健康型食事パターンにより自殺のリスクが低下するという結果が得られました。この理由として、この食事パターンのスコアが高い群では、葉酸や抗酸化ビタミン(ビタミンCやカロテン)の摂取が多いことによると考えられます。葉酸や抗酸化ビタミンは、自殺の危険因子として知られているうつに対して予防的に働くことが報告されており、食事パターンとして総合的にみることで、これらの栄養素の相乗効果も期待できます。

→ 葉酸とは|葉酸の多い食べ物・葉酸の効果・妊娠と葉酸 について詳しくはこちら

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■前立腺がんと薄毛に関連がある

アメリカの国立がん研究所による調査によれば、薄毛(おでこが後退し、頭頂部が薄い)だと、前立腺がんの発症する確率が39%アップするそうです。

男性ホルモンと前立腺がんに関係していることが考えられます。

→ 薄毛・抜け毛の原因・対策・予防 について詳しくはこちら

 

■ほくろの数が多いと、乳がんリスクが高くなる!?

アメリカの看護師7万人を調査した結果、腕に3ミリ以上のほくろが15個以上ある場合は35%乳がんリスクが高くなるそうです。

→ 乳がんの症状・原因・検査・予防法 について詳しくはこちら

 

■脈拍の速い人は糖尿病になりやすい!?

脈拍の正常値は50から100回なのですが、100回を超えると糖尿病リスクが23%高くなるそうです。

→ 糖尿病 について詳しくはこちら

 

■ヨーグルトを食べると糖尿病になりにくい!?
  • ヨーグルトをスプーン2杯半食べるだけでリスクが下がる
  • ヨーグルトの乳清(汁のようなもの)は捨てないようにする
  • 食事前に食べると、血糖値の上昇を抑えてくれる

→ 血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品 について詳しくはこちら

 

■痩せている人が認知症になりやすい!?

BMI(肥満度)が20以上の人と20未満の人を比べると、35%も違うそうです。

肥満度を表現する指標として体格指数=BMIが用いられます。

BMI(body mass index)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

BMI22が基準で、BMI25以上を肥満とされています。

→ 認知症の症状|認知症予防に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

 

■標高が高いところに住んでいると肥満になりにくい!?

A:124m未満 B:455m未満 C:456m以上

AとBは肥満になり、Cは体型が変わらなかった

→ 肥満 について詳しくはこちら